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パワハラの定義とは?分かりやすく2...(続き2)

事務職の女性をわざわざ立たせて作業をさせた場合と、百貨店で接客業の女性が立って仕事をしていたという場合では状況が異なりますよね。

前者は業務の適正な範囲とは言えなさそうです。

こうした範囲を明確にするために、コンプライアンス窓口など第三者の視点も重要になってきます。

職場でこんなこと、ありませんか?

嫌がらせを受けている、嫌がらせをしている、または同僚が嫌なめにあっている。

これってパワー・ハラスメント?と疑問に思ったり悩んだりしている方はいませんか?

パワー・ハラスメントに該当するのは、ケース・バイ・ケースで様々な内容があります。

例えば、以下のようなことです。

身体的な苦痛を受けること

身体的な苦痛、つまり叩かれた、蹴られた、殴られたなどといったケースです。

これは比較的わかりやすいですよね。

立派な暴力行為であり犯罪です。

ですが意外と行われやすく、会社内という閉鎖環境にあると普通のこととして流されてしまいがちでもあります。

直接殴られなくても、座っている椅子を蹴飛ばされた、机を叩かれた、丸めた書類で叩かれた、ということもあるでしょう。

胸ぐらを掴む、煙草の火を近づけてくる、物を投げるなどして威嚇するという行為も身体攻撃にあたります。

精神的な苦痛を受けること

職場で精神的な苦痛を受けている
精神的な苦痛は受けた傷が目に見えないので、見過ごされがちな分とても危険です。

一番ありがちなのが、同僚などみんなが見ている前で叱責されること。

これ、実はパワー・ハラスメントにあたります。

古い体質の会社で自称熱血上司が、熱い指導アピールでわざとみんなの前で怒鳴ったり、スケープゴートとして見せしめにある人にだけ叱責したりというのは割とありがちですよね。

わざわざ他の人たちも宛先に入れて叱責メールを送る、長時間罵倒する、しつこく何度も叱るといった行為もパワー・ハラスメントです。

「使えないやつだ」「育ちが悪い」「給料泥棒だ」などと言った、侮辱し人格や尊厳を侵害する行為も含まれます。

こうしたハラスメントは、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

孤立させられること

孤立させられる。

いじめでいう『ハブられる』状況が職場でおきている場合、これもパワー・ハラスメントかもしれません。

ひとりだけ飲み会に誘われない、自宅待機と称して帰らされる、といったことも、このケースにあたります。

仕事を教えなかったり、必要な連絡事項を教えなかったりすることもそうです。

その他別室に席を移されてひとりで業務をさせられることも、孤立させられるというパワー・ハラスメントになります。

無理を強いられること

無理を強いられるパワハラをされている
到底できるはずがないノルマを課されたり、個人の能力を超えた難題を押し付けられたり、という無理を強いる行為はパワー・ハラスメントに該当する可能性が高いです。

上記の『業務の適正な範囲』を超えた無理強いであれば、パワー・ハラスメントになります。

適正な仕事を与えられないこと

適正な仕事を与えられないことも、実はパワー・ハラスメントにあたります。

コピー係としてひたすらコピーをさせられたり、シュレッダー係としてシュレッダーの脇に立ったまま待機させられたり、といったケースはハラスメント行為です。

プロジェクトに参加させないなど、能力に見合わない雑用や掃除だけをさせるのも過小要求型パワー・ハラスメントになります。

自主的に退職を言い出すように窓際に追いやったり、仕事の無い特殊な部署へ異動させたりすることも同じくハラスメント行為となります。

『適正な仕事を与えられない』には、本来の適正とされる仕事よりも過小な要求をされる上記にあげたような行為だけではなく、この逆で本来の適正な仕事よりも過大な要求をされる行為もパワー・ハラスメントです。

これは例えば、まだ新人でよくわからないのに業務を丸投げされてしまう。

一人では無理な仕事量を押し付けられ残業を強いられる。