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パワハラの定義とは?分かりやすく2...(続き3)

他の人はみんな先に帰ってしまう。

というようなケースです。

これも、ハラスメント行為なのです。

プライベートへの干渉・攻撃

仕事をしにきている場所で、プライベートな情報は本来不必要なもの。

古い会社では、プライベートをオープンにすることが円滑な人間関係を作るために役立つことを考えます。

なので、嫌がる相手にも根掘り葉掘り聞こうとする場合があります。

しかし、お互いのプライベートを知ることがどれほど重要かというのは人によりますよね。

執拗に相手のプライベートを聞く行為、プライベートな時間にしつこく電話をかける行為などは要注意です。

「女の子を紹介しろ」「一緒に出かけよう」と相手の気持ちを無視して自分の気持ちを押し付けるパターンは、ちょっとストーカーにも通じる迷惑さがあります。

デスクにおいていた携帯が昼休みに鳴って、その画面を覗き込んで「女の名前だな。彼女か」なんて上司が言ってくる行為はパワー・ハラスメントになるかもしれません。

「どんな女なんだ」と問いただしたり、家族の悪口を言ったりするとなると、もうこれは完全にハラスメント行為になりますね。

プライベートへの侵害型パワー・ハラスメントの場合、同時にセクシャル・ハラスメントにも該当する可能性が高いです。

パワハラがあると何が良くないのか

パワー・ハラスメントがあると何が駄目なのか。

いじめや嫌がらせがある状態なので当然よくないことなのですが、どんな影響があるのか具体的に下記にあげていきます。

直接的には被害者個人への影響

一番にはパワー・ハラスメントを受けている被害者本人への影響があげられます。

身体的なパワー・ハラスメントを受けている場合はそれによる打撲や擦過傷などの受傷という被害が出ます。

また、精神的に追い詰められていくことでうつ病などの病気になったり、身体を壊したりしてしまうこともあるでしょう。

場合によっては追い詰められて退職や休職、ひどいときには自殺に追い込まれてしまうことさえあります。

たとえ加害者側に悪気がなかったとしても、被害者は人格や尊厳を傷つけられてしまいます。

そして、職場でも孤立してしまうと、相談できる人がいなくなり追い詰められてしまうことがあるのです。

自分が被害者であるという自覚が持てず、自分が悪いのかもしれない、と自信がなくなってしまうケースもあります。

間接的には職場環境への影響

ハラスメント行為は実際に嫌がらせ行為を受けている被害者だけに限らず、周りの人たちへも影響が出ます。

被害者が怒鳴られている時、周りにいる人たちも自分が怒鳴られているわけではなくても緊張してしまうものです。

当然ストレスも感じます。

仕事への意欲も低下していくでしょう。

また、自分に飛び火しては困ると思い被害者をかばうことをしないどころか、被害者から距離を取る人もいるはず。

人間関係が悪化し、職場の雰囲気が悪くなっていきます。

使用者側にも大きな影響を生じる

パワー・ハラスメントは、加害者と被害者という当事者の間だけの問題ではありません。

企業には、使用者として会社に勤務する人たちの安全や健康に配慮するという、『安全配慮義務』というものが あります。

パワー・ハラスメントにより会社員の身体や生命の安全が脅かされている状態にもかかわらず、それを放置するならば、これは安全配慮義務違反ということになります。

軽く考えて放置している企業もあるようですが、会社にも責任があることなのです。

パワハラにあった場合の対処法

パワハラにあった人
パワー・ハラスメントにあってしまった場合。

とにかくまず、あなたは自分の身を守ることを考えましょう。