隠し事は期間が長ければ、それだけ本性を知った時には相手はショックを受けてしまいます。
そのため、何年も喧嘩をしてこなかったカップルが、結婚してから起きたたった一度の大きな喧嘩が原因で離婚してしまうこともあります。
そうなるくらいならば、普段から喧嘩をしておいた方が、関係は安定して長続きするでしょう。
本当に好きだからこそ喧嘩になる
喧嘩とはそもそも、本当に相手のことを好きだからこそ起きるものです。
たいして好きでもない、自分が興味もない相手には、自分のことを知ってもらいたいとも、理解してもらいたいとも思わないでしょう。
カップルの場合、恋人のことを本当に好きだからこそ、自分の気持ちを相手に理解してもらいたいと強く思うものです。
そして、自分の意見や価値観を相手にぶつけることで、相手に自分自身を受け入れてもらおうとします。
お互いにそうした気持ちがあるからこそ、喧嘩が起きてしまうのでしょう。
気持ちがなければ喧嘩せずに別れるだけ
喧嘩は、カップルがお互いに自分のことを理解してもらおうとした結果起こります。
自分が何に対して、どのように感じているのかを相手に理解してほしいと思い、その気持ちを相手に伝えます。
しかし、相手も同じように自分の気持ちを相手に理解して欲しいと主張するため、お互いの主張がぶつかり合って喧嘩になってしまいます。
喧嘩になった時に、どちらかが冷静になって相手の主張を聞き、それに理解を示した上で自分の主張も伝えると、軽い口喧嘩程度で済ませることができるでしょう。
けれども相手に理解を示すよりも先に、「自分を理解して欲しい」という気持ちが先走ってしまうカップルでは、なかなか相手が自分を理解してくれないことで感情がヒートアップしてしまい、喧嘩も激しくなってしまうことがあります。
しかしお互いに愛情があれば、結果的に仲直りをして相互理解を深めることができるでしょう。
一方で最初からお互いに気持ちがなければ、喧嘩にもならずに別れてしまうか、一方的な主張のし合いで収集が付かずに、やはり別れてしまうことになるでしょう。
互いにストレスや不満が溜まらない
喧嘩はお互いの考えや価値観の違いから起こります。
例えば好きなものを最後に食べようととっておいた彼女に対し、好きなものを最初に食べるタイプの彼氏は、それが彼女の嫌いな食べ物だと勘違いをして、横から取って食べてしまったとします。
すると当然喧嘩になり、彼女は怒るでしょう。
けれども彼氏の中では「好きなものは最初に食べる」という考えが普通であり、常識になっていますので、彼女の怒りを理解することができません。
そのため口喧嘩から喧嘩がヒートアップしてしまいますが、そこでお互いに自分の主張をぶつけ合うことができれば、最終的には彼氏が自分の価値観を伝えながらも、彼女に対して「ごめんね」と素直に謝ることができるでしょう。
例え喧嘩になっても、お互いに意見をぶつけ合えれば結果的には言いたいことを相手にすべて伝えられますので、ストレスや不満が溜まることはないでしょう。
恋人にいい顔をして、何も言わずに不満だけを心に溜め込み続けていると、それはいつか必ず爆発して決定的な別れの原因となってしまうでしょう。
ストレスは恋愛に大敵
ストレスは恋愛の大敵です。
日々生活をしていればそれだけでストレスは溜まりますので、お互いの気持ちを理解し合えなければ当然ストレスはどんどん溜まっていってしまいます。
しかしそれを、定期的に喧嘩で発散させることで、一時的に険悪な関係になっても、愛情があればまた仲直りをすることができるでしょう。
それをせずに溜め込み続けてしまっていると、何かのきっかけでストレスが爆発してしまい、相手がろくに理解できないまま別れることになってしまいます。
喧嘩の中にこそ愛情が見える
喧嘩とは、そもそもお互いのことを大切に思う気持ちがなければ起こらないものです。
自己中心的な人や、我が強い人はしばしば周りの人と対立することがありますが、そこに互いを思いやる気持ちが少しもなければ、相手の言い分を理解したいとは思わずに、喧嘩もそこそこで終わってしまうでしょう。
我が強い人の相手をするのが面倒になって、呆れてさっさと相手をするのを止めてしまったり、それ以上関わりに合いにならないようにしたりするでしょう。
相手のことを特別に大切に思っていなければ、大抵はそこまで大喧嘩になることなく終わります。
けれどもカップルの喧嘩の場合、相手を大切に思っているからこそ、自分の気持ちを理解してもらいたいと強く思います。
それがつい乱暴な言葉遣いや行動に表れてしまうことがあるのでしょう。
激しい喧嘩をしている時にこそ、その中にお互いへの愛情を感じることができます。
好きだからこそ相手の悪い部分を叱りますし、自分を理解して欲しいからこそ口調も荒々しくなってしまいます。
普段は淡白な恋人が、喧嘩の時に熱くなることで、恋人からの自分に対する気持ちを感じられることもあるでしょう。