お金に対する欲に駆られ、狂わされたなれの果てに行きつくのが、盗むという犯罪行為なのかもしれません。
ある意味気の毒です。
大それた盗み行為ではなくても…例えば、職場の引き出しに閉まっておいたお菓子を勝手に食べるとか。
そういった、騒ぎ立てるほどではない盗み行為も、重なれば、やられる方は気持ちが悪いです。
これ、実は筆者が以前勤めていた会社で起きた出来事なんですけどね。
あるスタッフに「あれ?なんかストックしてたお菓子が減っているような?」という出来事が重なり、あるとき残りの数を数えておいたそうなんです。
で、「やっぱり誰か食べてる!」って判明したんですよね。
特定の人しか入らない部屋での仕事をしている人だったので、明らかに誰かが侵入し、お菓子を食べているということに。
その人も、「まぁお菓子だから別にいいんだけど…ただ、気持ち悪いんだよね」って。
実は時々、スタッフのお財布からお金が盗まれる事件も起きていたので、きっと同一犯だろうってことになりました。
みんな何となく犯人はわかりつつも、証拠もなく、とても気のいい支配人の采配で犯人捜しはしないことに。
今思えば、あの子があさましい人って言えるのかもな。
確かにお菓子くらい食べてもいいと思うでしょう。
でも、「ひとこと言うよね?普通は。」それに「勝手に引出し開ける?」って思うのが普通です。
やはりその人の、“道徳の欠落”が浮き彫りになりますよね。
あさましい人には、人の持ち物であるという感覚が、すっぽり抜け落ちているのかもしれません。
13.人のせいにする
あさましい人には“人のせいにする”という特徴もあるみたいですね。
先ほどの盗むという特徴で思い出された、筆者の以前の会社の子。
部下だったんですが、その子のことを思い返してみたら、あさましい人の特徴に何かと当てはまってます。
身近にあさましい人なんていないと思っていましたが…いましたね。
もう付き合いはなく、すっかり忘れていましたが、なかなか強烈な子でした。
人のせいにするという点においても、その部下の子にある特徴でした。
実在の人物ではなかったのですが、架空の人物を作り上げたエピソードがあり、それが今でも強烈に記憶に残っています。
ある時そのあさましい子が、自転車との軽い接触事故を起こしたんです。
ちょうど他店舗に応援に行った帰りの出来事で、その店舗を出る時に、自転車の女の子と接触しちゃったんです。
女の子に怪我はなく、とりあえず名前と電話番号を教えあって、その場を離れたそうなんですが…
後日、女の子のお母さんが連絡を取ろうとしたら、電話が「使われていません」となって繋がらない。
それで、ぶつかった場所の店舗に赴いて事情を説明したと言います。
車に乗っていた人の恰好から、そのお店のスタッフだろうということになったのですが…教えられた名前の人はその店舗にはいない。
何しろ、名前も電話番号もでたらめだったんです。
で、背格好と事故が起きた時間に来ていた筆者の部下が浮上したんです。
ですが、彼女は「私じゃないです」とキッパリ。
でも事情を聴いている他店舗のスタッフには確信があり、今度は筆者に連絡がきました。
「違うって言われちゃうんだけど、絶対〇〇さんだと思うんだ。赤い自転車と接触してるから、車に傷がついてないか見てもらえない?」って。
で、彼女の車を確認すると、赤い擦れた傷がついていまいた。
なので今度は私が、改めて聞くことになったのです。
でもやっぱり「ほんとうに私じゃないです」といい、「じゃあ、車の赤い傷は?」って聞くと、「なんか赤いトタンが飛んできて…」と。
最終的には白状したんですが…
事故という焦る状況で、違う名前と電話番号の下一桁を変えて伝えるという、一瞬にして架空の人物を作り上げてなすりつける冷静さ。