会社の上司としては、もっと仕事の効率を上げて働けるように改善の指示も出しているはずです。
だから、ゆっくり働いても、さらにはのんびりしようものなら、怠け者のレッテルを貼られてのけ者にされてしまうかも知れません。
しかし、一方では残業時間が増えて心身ともに疲弊していくと、ストレスが溜まっていき精神的な障害を引き起こす人も増えてくるのです。
今問題になっているのは、うつなどの精神的な心の病なのです。
この対策に効果的なのがストレスを解消するために、旅行に出かけたり好きな趣味に没頭して精神的にのんびりさせることなのです。
働き詰めでは効率も上がらないし、怪我や事故も増えます。
だから、一定の期間の休暇を取らせて、のんびりさせる時間を与えるようになりました。
「のんびり」することも悪いことではないのです。
ずっとのんびりだと怠け者確定
日本人は勤勉なので、のんびりと過ごすことには罪悪感が生まれるようです。
「こんなに休んではいけない、もっと一生懸命働きたい」などと、働くことに生きがいを感じている人も多いようです。
いわば、会社にものすごく忠実なのです。
だから、会社で決められた長期休暇を取得して、のんびりと過ごしていると、「あいつは本来仕事が好きではないんだ」などと揶揄する人も出てくるのです。
のんびりして心身の疲労回復に努めていても、気持ち的にゆっくりとしていられないのです。
「のんびり」の重要性が、まだまだ浸透していないようです。
しかし、最近になってからは、諸外国のバカンスの意味も理解して、日本人も長期休暇を取得して、有効に使う習慣が芽生えてきました。
やっと「のんびり」の有効性が分かってきたようなのです。
これをいいことに、仕事に戻っても、気持ちはまだまだのんびりという人も出てきました。
チームワークの乱れにもなりますから、ずっとのんびりだと怠け者だと確定されますので注意が必要です。
のんびりを適度に取り入れよう
「のんびり」するというと、何にもしないでダラダラ過ごすことと思っていると、それは間違いです。
無駄に目的もなくただ時間を消費するということではありません。
仕事のこととか日常生活の煩わしいことを忘れて、気楽に時間を楽しむことなのです。
せっかくの長期休暇だから、あそこに出かけてあんなことをして、などと過密スケジュールを立てて過ごす人もいます。
それもある意味では、日頃のストレスから解放されて「のんびり」できることなのですが、本来の「のんびり」とはちょっと違います。
働きづめの生活の中に、仕事を忘れた制約のない時間を確保することなのです。
私の考えでは、長い階段の途中の踊り場のようなものだと思っています。
階段を登っていくときに足が疲れます。
そんな時に平らで少し広い踊り場があると、そこに留まってホッとするのです。
そして呼吸を整えてもう少し頑張ろうと登り始めるのです。
この踊り場が「のんびり」そのものです。
仕事や人生という階段を登り始めると、いったんどこかの段階で「のんびり」の踊り場が必要なのです。
「のんびり」を適度に取り入れると、心身ともに回復するのです。
メリハリが大事
「のんびり」するということは、仕事でも人生でもメリハリをつけることなのです。
前に一生懸命に進む時に、一時休憩を取ることです。
この休憩を取るという行為は、スイッチのON&OFFのことなのです。
ONの状態からOFFに切り替えて「のんびり」を取り入れること。
このメリハリのことだと思います。
仕事の効率を上げるにも、仕事とのんびりの休息のメリハリが重要だと思われます。