世の真理とは単純なもので、良い思考・行動をしていれば良いことが、悪い思考・行動をしていれば悪いことが起こります。
「正直の頭に神宿る」ということわざも、良いことをしていれば良いことが起こることを示しています。
仏教においても、「因果応報」という言葉があります。
“この世におけるすべての出来事は、自らが行った行動が原因で生じた結果である”という、原因に応じた結果が起こることを指し示した言葉です。
良い行いをすれば報われ、悪い行いをすれば裁かれる。
この法則は、必然であり、普遍的なものです。
良い精神性である「正直でいること」を心がければ、その報いとして幸せを引き込むことができるのも、ある意味必然です。
逆に嘘をつくことは、その場は乗り切れても後から必ず悪い報いを受けることになります。
ですから、幸せになりたいなら、正直でいることが人として正しい道。
正直でいることで幸せを引き込むことができるのは、正直の最大のメリットと言えるのではないでしょうか。
5.本音をすぐに言える
正直でいることのメリット5つ目は、『本音をすぐに言える』ことです。
正直な人は自分の気持ちにも正直です。
損得勘定が働くことがないので、思ったことを素直に口にします。
そんな正直な人を見て、うらやましく思う人もいるのでは?
人に気を遣いすぎて本音を言えず、ストレスをためてしまう人は多いですよね。
人付き合いのためにとお世辞を言ったり、心にもなくても相手を褒めたり、そうやって当たり障りのない対応をすることも時には必要かもしれません。
でも、その偽りの自分に苦しむこともあると思います。
本音を言わないほうがメリットに感じても、実は偽り続けることって相当なストレスになるのです。
正直な人は、良いことも悪いことも、好きなことも嫌いなことも、自分の思ったことをすぐに言葉にするからストレスをためることがありません。
ストレスをためない代わりに損をすることもありますが、正直なので心はいつもスッキリしています。
嫌と思うものは嫌と言う
嘘でも相手を褒めたりするなどのお世辞が、人付き合いをスムーズにする側面も確かにあります。
でも、そうやって相手に気を遣ってばかりいると、一生良い顔を向け続けなければならなくなります。
そのため、嫌なことも断れず、嫌々ながら引き受けてしまうこともあるでしょう。
そうなってしまえば、結局のところ得ではなく損をしたことになってしまいますよね。
正直な人は、心にもないお世辞を言うことはありません。
いつも本音で向き合うので、嫌なものはハッキリ嫌と言います。
嫌と言えない人にとっては、「嫌」と言うことは相当勇気がいる言葉かもしれませんが、正直な人は嘘をつくよりも、自分の気持ちに正直であることを選びます。
その結果、相手に嫌な顔をされたとしても、本音だから相手の反応も受け入れるのです。
むしろ、相手のYESマンになることで上辺だけの人間関係を築くくらいなら、本音を言ってクリアな関係で居られる人と親しくなりたいと考えている。
それが正直な人なのです。
ストレスが溜まらない
本音を言うことで人に嫌われることがあったとしても、正直でいればストレスも溜まりません。
正直な人にとっては、自分の気持ちに正直でいることが何より大事で、嘘をついて良い顔をするほうがストレスになってしまいます。
つまり正直な人は、人の顔色よりも自分の気持ちに無理があるほうがストレスになるということです。
多くの人は人間関係でストレスを抱えると思います。
そのために気を遣ったり、お世辞を言ったりして無難な人間関係を築こうとします。
でも結局は、気を遣うことでストレスを抱えていることに、気づいていない人は多いのではないでしょうか。
ストレスの原因は、何より自分の気持ちへの嘘に潜んでいるのです。