ですから、職場の人からは信頼されることはありません。
一方、仕事の経験を通して身に付いた知識や技術を活かす前向きな考えの人は、常に工夫を凝らした仕事の進め方をします。
仕事を進める中で工夫を凝らすためには、自発的に自分のもつ技術力や知識をスキルアップさせることが求められます。
自発的に取り組むことで、職場の発展にとって、大切な『人財』として成長する人になっていきます。
7.甘く緩く生きている人ばかりと接する
楽な仕事に甘んじている人は、“類は友を呼ぶ”の諺どおり、甘く緩く生きている人ばかりと接するようになります。
“甘く緩い”生き方をする人は、人間関係を築くときも、“甘く緩い”関係を好みます。
甘く緩い関係を望む人は、明確な人生観を持たずに、自分にとって都合の良い中途半端な『根無し草』の人生を送ることになります。
甘く緩く生きている人ばかりと接すると、『浮草』の人生を歩むことになり、周りの人との信頼関係を築くことが難しくなります。
一方、地に根を張った人生観を抱いて日々の生活を過ごす人は、他の人との快い信頼関係を築くことが出来ます。
将来に向けた人生をステージアップさせたいと考えているなら、甘く緩く生きている人ばかりと接することを控えることが賢明と言えます。
楽なほうばかり選んではいけない
人生は、バイオリズムと同じく、上り調子の時期もあり、下降線を辿る時期もあります。
ですから、下降線の時期に直面しても、楽な方ばかりを選んではいけません。
将来に向けた人生を発展させたいと考えているなら、目先のことに惑わされて翻弄することなく、広い視点で物事を観る『観察眼』が必要になります。
観察眼が育つことで、楽なほうばかりを選んではいけないことが分かってきます。
楽なほうばかりを選択する癖がつくと、人間性の成長が止まり、後退し始めます。
人間性の後退は、物事を的確に判断する能力を減退させます。
人生を歩む中では、様々な出来事に直面し、その都度、判断しながら乗り越えていきます。
しかし、的確な判断力が減退することで、誤った選択を繰り返すようになり、人生が時の流れと共に『萎んで』しまいます。
このため、将来に向けた人生がステージダウンしていきます。
ですから、将来の人生をステージアップさせるためには、楽なほうばかり選んではいけません。
自分を成長させられる環境に身を置いたほうが良い
世の中の多くの仕事には、楽な仕事や厳しい環境の仕事など様々です。
人の生き方には、“仕事を通して人間性を成長させていく”という考えがあります。
この考えに共鳴する人は、自分を成長させられる環境に身を置いたほうが良いと言えます。
仕事の中には、様々な社会的地位の人を相手にして取引の交渉を進めることがあります。
また、高度な専門的知識や技術力を必要とするため、常に自己研鑽とスキルアップを心掛けながら取り組む仕事もあります。
“楽ではない”仕事には、必ず厳しい面があります。
厳しい面を乗り越えるためには、積極性と創造力や工夫力が必要になります。
楽ではない厳しい仕事に取り組む前向きな人生観を持つ人は、自分を成長させられる環境に身を置いたほうが良いと考えています。
一方、仕事を通して自分を成長させる考えを持たずに、楽な仕事を追い求める人は、人間性の成長は望めないと言えます。
汗水流して働いて得た給料は尊い!
“汗水流す”とは、精神的な面や肉体的な面、能力、知識、技術力など自分が持つ全てを仕事に注力して乗り切ることを意味します。
日本人には、一日24時間のうち、半分近くを仕事のために費やしている人は少なくないと言えます。
仕事を持つ人は、人生の多くを仕事の時間に当てていると言っても過言ではありません。
日本では、過労死という悲劇が、未だに後を絶ちません。
職場の方針に素直に従うことで、命を失くしたり、心身が疲弊してウツ状態になったりする人が減る傾向は観られません。
過労死が繰り返されても、職場環境の厳しさが改善されることは希と言えます。
海外の労働環境を観ても、過労死がニュースになることは殆んどありません。