世間話でお互いに関することを話さないというのはマナーの一種です。
土足で踏み込んではいけません。
相手が話しづらそうだなというときは聞かない、よほどの急用でない限りは訪問時間に気を付ける、相手が興味がなさそうなことは無理に勧めないなどのマナーが大切です。
ご近所さんとの間で守らなければいけないルールといえば、ゴミ出しのルール、回覧板のルールです。
程よい距離感を保つ
親しき仲にも礼儀あり、そして親しき仲にも程よい距離感が必要です。
関係が密着しすぎれば、どんなに気の合う者同士でもぎくしゃくするきっかけが生まれやすくなります。
ご近所間の究極のマナーは突き詰めれば、程よい距離感を保つことと言っても過言ではありません。
程よい距離感がわからないという方がいらっしゃるかもしれませんが、いつも相手のことが頭の片隅にあるというのは、ご近所付き合いでは危険です。
反対に、自分がこまったときだけご近所を頼りあとは知らん顔というのもトラブルのもとにはなりますが。
そして、仲が良いことは隠し事なく頻繁に一緒にいる時間を増やすことと思っているひとはちょっと危険です。
他人の家にはその家なりのルールやくつろぎがあるものです。
そこに口出ししたり介入することもしないようにしたいものですね。
協力し合う意識
くっつき合うのではなく、介入し合うのではなく協力し合うという意識を持つことで程よい距離感が保てます。
「お互い様」の精神で、協力しますよという関係が保てれば最高です。
ご近所付き合いはライバル同士ではなく、敵対し合う相手でもありません。
協力し合う意識が根底にあれば良好な関係を築きやすくなります。
困ったことは感情を抑えて伝える
生活していれば、どうしても相手がすることでこちらが困ることが出てくるものです。
ご近所さんは悪気があってしているのではないものです。
そういうときは感情で訴えてしまうとトラブルになりかねません。
困ったことは感情で訴えるのではなく、事実だけをまずは伝えましょう。
そのうえで、困っているのですという気持ちを伝えると良いですね。
気をつけたいのは、手紙やメールなど書面でこちらの気持ちを伝えるときです。
文章にするとかたい表現になりがちですので、感情を抑えると冷たい印象を与えてしまいます。
相手に直接伝えたいときは書いたものは避けたほうが無難です。
まずは信頼のおける第三者、中立的な人に相談してみることをおすすめします。
ご近所付き合いのうえで気をつけたいこと
それでは、ご近所づきあいで起こりうる困りごとをいくつか具体的にお話ししますね。
騒音や足音
マンションで多いのが騒音や足音です。
とても親切でお互い気も合うご近所さんですが、子供が夜遅くまで騒いでその声や足音で困っているという話をよく聞きます。
ご近所さんのお宅も、他の部屋の人の騒音で困っているなら気づいてもくれますが、そうでなければ、気づいていないかもしれません。
マンションは騒音などはお互いの話し合いで解決するようすすめているので、直接お願いするしかありません。
そうは言っても、せっかくの人間関係を崩すのはイヤだし、もし騒音を出しているお宅にどんな人が住んでいるのかわからない場合は報復行動も気になるかもしれません。
ある人は、直接名指しではなく、「みなさん騒音でお困りではないでしょうか?お困りの人は一度集まってお話合いしたいところですが、まずはみなさんのお困り具合を管理員まで」というようなチラシを当事者を含めて数件ポスティングしたそうです。
これなら名指しで苦情申し立てということにはならず、本人ももしかして自分のところのことをいっているのでは?と感じ取ってくれるかもしれません。
ペット
かわいいペットちゃんですが、ある人にはかわいいペットかもしれなくてもある人にとっては身震いするほどに怖い存在かもしれません。