自分としては、人生を共にするパートナーとして選んだ人なのですから、当然自分の味方でいてほしいと思っているはずです。
けれど、その気持ちと同じかそれ以上に母親も同じように息子のことを思っているのです。
母親と息子は実に濃い関係を築いている事が多々あります。
それはまるで恋人同士として例えられるほどです。
幼いころの男の子は特にママにべったりな子が多いと言われています。
だからこそ、余計に母親としても息子のことをかわいく思っているのでしょう。
そんな子供のころの感覚がいつまでも抜ける事が無いからこそ、母親の中ではいつまでも幼い子供のような感覚で息子に接してしまう事があります。
そんな中、嫁が出来その相手が自分よりも息子と親しげに接していたらどうでしょうか。
嫉妬のような感覚になったとしても不思議ではないでしょう。
客観的に見れば、その感覚はずれているのでしょう。
自分の子供が選んだ相手なのだから勝ち負けではなく、そのものを受け入れる事が重要だという人もいるでしょう。
ですが、そんな風に冷静に考える事が出来るような人は、おそらく嫁いびりなどはしないと思います。
子離れが出来ていないからこそ、結果的に嫁を悪と判断し攻撃するようになってしまうのです。
母親にとって息子は特別な存在です。
だからこそ、いくつになっても可愛くて仕方がないという感覚も分からないではありません。
ですが、息子の本当の幸せを望むのであれば、夫婦仲を壊すようなことをしてはいけません。
それをする事によって結局困ってしまうのは他ならぬ自分の子供です。
自分のやり方が絶対だと思っている
時代が変われば考え方も変わります。
姑の時代に常識だった事も、今はそうではない事もあるはずです。
そんな状況の中で、自分のやり方が正しいと思っている場合それがきっかけとなり喧嘩になってしまう場合もあります。
特に多いのが孫の育て方です。
子育ての常識は常に更新されています。
昔では絶対だった事が今では逆に非常識になっている事も珍しくないのです。
今の時代の方が医学・科学ともに発展しているからこそ、新たな常識もたくさん出てきているはずです。
今の時代に生きている嫁としては、やはりそうした情報を学び、それを実践していこうとしているはずです。
にもかかわらず、姑が全く聞き耳を持たず自分のしたいようにしていたらどうでしょうか。
それだけで、相手の事が嫌いになる事もあります。
いつの時代も自分の子供を一番に守りたいと思っているのは母親です。
そんな母親からすれば自分の意見を曲げず、すべてが正しいと思って行動してくる姑は敵以外のなにものでもないのではないでしょうか。
そんな相手の気持ちを全く気にせずに自分の感情をぶつけるような人は、結果的に嫁いびりをしたとしても不思議ではないはずです。
可愛い息子が嫁に取られてしまったと思っている
嫁と姑がどうしても仲良くなれない理由の一つが旦那さんです。
互いに旦那さんの一番になりたいと思っているからこそ、お互いがお互いをライバルだと判断してしまっているのです。
そのせいで、結果的に争う事になってしまうのでしょう。
冷静に考えれば、人生の伴侶として選んだパートナーなのですから嫁の方を大事にすることが当たり前です。
それを嫁となった人も望んでいるはずです。
ですが母親からすると、その理屈は通らないのです。
十月十日かけて自分の中で育て生んだ後を全身全霊をかけて息子を育てて来た母親にとって、息子の一番は常に自分であってほしいと思っているはずです。
だからこそ、その立場を脅かしてくる嫁に対して警戒心を抱きとられたというような感覚になってしまうのです。