動物は、人間のような裏切り行為はしません。
ですから、動物に愛情を込めてお世話することで、信頼関係が築かれて、“裏切らない”行為で応えてくれるようになります。
動物との心の通い合いを感じる瞬間が、飼育員の仕事にヤリガイを感じるひと時です。
飼育員に向いている人の特徴まとめ
飼育員に向いている人は、一言で言えば“動物好き”であることです。
毎日接する動物とコミュニケーションをとる手段は、“愛情をかける”ことに尽きます。
お世話をする動物とは、言葉でコミュニケーションをとることができません。
動物は言葉が通じませんが、お世話する人の心を感じ取る、鋭い感受性を持っています。
動物のお世話をするためには、動物から信頼される人にならなければ受け入れてもらえません。
つまり、毎日接する動物との間に信頼関係が築かれていなければ、飼育員がお世話する行為を受け入れてくれないのです。
ですから、日々接する動物との信頼関係を築くためには、愛情を込めたコミュニケーションを心掛けることです。
飼育員に向いている人とは、動物に真心を込めて、“愛情を注ぐ”ことの出来る人です。
また、動物のお世話で毎日接している中で、予期しない行動をすることがあります。
例えば、春の季節を迎えて、動物たちが発情する時期になると、突然興奮した行動に走り、危険を感じることがあります。
動物たちのお世話を毎日、取り組んでいる中で、思い通りには応えてくれない場面が多々あります。
ですから、飼育員には忍耐力が求められます。
飼育員に向いている人の特徴は、生き物好きで体力があり、愛情深い心と忍耐力を持ち合わせていることです。
1.生き物が好き
飼育員の仕事の多くは、動物たちに餌を用意し、排せつ物の清掃、寝床用のワラを取り換えるなどで体力を使います。
排せつ物の清掃では、強い匂いに包まれることもあります。
また、ライオンやヒョウなどの世話をしている時に、予期しない行動の変化のため危険を感じることもあります。
また一方では、水族館のイルカのショーなどの催し物に向けた芸を仕込む仕事もあります。
生き物に芸を仕込むためには、何度も練習を繰り返す忍耐強さが求められます。
このように、飼育員の仕事は幅広く、何れも体力と忍耐力が必要となります。
しかし、動物たちは、人間のような裏切り行為はしません。
ですから、“生き物が好き”な人にとっては、遣り甲斐のある仕事と言えます。
2.生き物の事を第一に考えられる
飼育員が毎日お世話をしている動物たちやお魚とのコミュニケーション手段は、コトバが通じないため、意思疎通を図ることに難しい面があります。
生き物たちも人間と同じように、喜んだり怒ったり感情の変化も様々ですので、感情の変化を読み取り、刺激をしない心遣いが必要になります。
また、身体の大きな動物に不意に蹴飛ばされたり、水族館でイルカから水を浴びせられたり、飼育員の思い通りにはなりません。
動物たちからの予期しない行動のために危険を感じることもあります。
このため、飼育員の仕事では忍耐が要求されますので、生き物の事を第一に考えられる責任感を常に抱いていなければなりません。
3.生き物に関する知識への探求心がある
毎日繰り返される飼育員の仕事は、生き物たちの餌の用意や排せつ物の清掃、寝床用ワラの取り換え、健康管理ばかりではありません。
動物たちの毎日の行動を観察して、習性や生態研究のために観察して記録をとる大切な仕事があります。
生態研究のためには、生き物への好奇心ばかりではなく、行動記録を基にした知識や探求心が必要となります。
今の時代、動物保護の考えが世界的に強く求められているため、海外から輸入することが難しい状況です。
このため、動物園や水族館で飼育する生き物を繁殖させて増やすことが求められています。
生き物を繁殖させるためには、習性や生態を研究する知識や探求心を持つことが飼育員にとって大切な役割となります。