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飼育員になるには?飼育員に向いてい...(続き4)

また、予想していたタイミングとは異なるときに、出産や産卵を迎えることがあります。

生き物の体調に関わる変化が予期しない緊急時に発生しても、落ち着いて臨機応変に対応できる判断力と知識が求められます。

緊急時の際に飼育員が冷静さを失い動揺すると、動物たちは飼育員の動揺を感じ取り、落ち着きを失い予期しない行動の変化を起こすことがあります。

動物たちが落ち着きを失うと、急に暴走したり暴れたりして、飼育員が危険を感じる場面に追い込まれることがあります。

飼育員は緊急時でも、落ち着いて臨機応変に対応できる冷静さを保つことで、動物たちも動揺することなく騒がずに居ることができます。

生き物たちは、毎日接する飼育員の感情の変化を、敏感に感じ取る繊細さを持っています。

ですから、飼育員は緊急時でも落ち着いて臨機応変に対応できる経験知を持つことで、動物たちに動揺を与えずに済みます。

10.体力がある

動物たちにエサを与える作業の中で、大型の肉食動物に与えるエサの重量は相当あります。

動物園では、多くの動物たちが居住するオリが、それぞれ離れた場所にあります。

このため、離れた場所にある多くのオリ毎に、大量のエサを運ばなければなりません。

また、寝床用のワラの取り換えや排せつ物の掃除でも相当な重さがあります。

時には、大型の動物を運び、オリを移動させる作業もあります。

飼育員の仕事は、重労働の作業が多くを占めています。

生き物の世話は、1年365日、一日も休まずにエサを与えたり、排せつ物を清掃したり、健康管理をしなければなりません。

飼育員の仕事に携わるためには、健康な体力が備わっていることが必須条件となります。

11.コミュニケーション能力が高い

動物園や水族館には、親子連れのお客さんが沢山来ます。

お目当ては、動物たちやお魚の珍しい習性に加えて、動物たちの可愛らしいアトラクションを楽しむために来ます。

ゾウの芸やイルカの迫力あるショーやペンギンの可愛い芸などは、親子連れにとって最高の楽しみです。

親子連れのお客様に喜んでもらうために、飼育員は時には、お客様とコミュニケーションをとる場面もあります。

親子連れなどのお客様に、多くの動物の習性や生態を分かり易く説明する場面も少なくありません。

特に子供たちは、大好きな動物やお魚の特徴を詳しく知りたがりますので、分かり易く説明してあげることで、たいへん喜びます。

動物やお魚のことが益々好きになっていきます。

飼育員には、親子連れのお客様に優しく対応できるコミュニケーション能力が求められます。

また、子どもたちにも喜ばれる優しさを持った心遣いができる、会話能力の高さが必要です。

飼育員が親子連れなど多くのお客様に喜ばれる、高いコミュニケーション能力を発揮できることで、リピーターのお客さんを増やすことができます。

12.相手の立場に立って考えられる

生き物のお世話にトラブルがなく、毎日スムーズに取り組むためには、動物たちとの間に信頼関係を築くことが大切になります。

動物たちやお魚とコミュニケーションをとる手段として、言葉を交わすことは出来ませんが、動物たちも人間と同じように、喜びや怒りの感情を持っています。

動物たちの動作や表情を観察しながら、喜んでいるのか怒っているのかを、動物の立場になって感情を読み解くことをしなければなりません。

飼育員の仕事には、動物たちの立場に立って考えることのできる、きめ細かな感受性が必要です。

13.柔軟な発想ができる

動物やお魚には、それぞれの種類ごとに多様な習性を持っています。

夜行性の動物や、絶えず動き回る動作を繰り返す動物、一日中殆んど動かない動物など様々です。

色々な習性を持つ動物たちやお魚と毎日顔を会わせます。

動物たちの健康管理のためには、それぞれの習性に応じた観察眼と柔軟な発想力が必要になります。

柔軟な発想力を持つことで、動物やお魚の習性に合わせた効果的な健康管理が出来るようになります。

また、それぞれの動物やお魚の習性に合わせたコミュニケーションを心掛けるためには、過去の経験に縛られない柔軟な発想が必要です。

14.忍耐力がある