そして筋違いは、道理から外れた言動などもいいます。
道理から外れた言動の多くは、自分が得をしたいという私欲の思考から生まれるものです。
自分がよければ他は関係ない言動をいいいます。
また、義理や人情を欠いたことも意味します。
「無理が通れば道理引っ込む」という諺を聞いたことがあるでしょうか。
この意味は、「道理にかなわない不正が平気で通用するようになれば、道理にかなった正しいことが行われなくなるということ」をいいます。
この諺にある「無理」とは、道理に反していることをいい、また、道理が無視されてしまうなら、静かにしている方が安全だという意味もあります。
「あなたの行動は、道理から外れている」と「あなたの行動は、筋違いです」この2つの文の意味はだいたい同じですが、「道理から」の方が間違った行動を強く非難しています。
ある物に対し斜めの方向に位置すること
筋違いの言葉の意味は、道理に反した行動だけではありません。
例としては、「郵便局の筋違いに交番がある」などに使われます。
似たような言い方としては、「斜め向かいにある」です。
読み方は「すじかい」と読みます。
不自然な動作や急な動きで筋肉を痛めること
筋の違い、筋違いは行動の様子を表すだけの言葉ではありません。
筋肉を痛めてしまうことも「筋違い」といいます。
会話の中でも「腕の筋が違えた」と言う人がたまにいます。
これは不自然な動きをして筋肉に負担をかけてしまうと出てくる症状です。
筋違いなことを言われるとは
人間生きていれば、一度や二度、誰かに筋違いなことを言われたりするものです。
そして自分も「それは筋違いなんじゃないの?」と誰かを注意することがあるでしょう。
どちらの立場にしても、不快なものがありますよね。
でもどちらかと言えば、言われる方が腹が立ちますし、精神的にもダメージが大きいでしょう。
ここでは、筋違いなことを言われるとは、どのようなことか説明します。
見当違いなことを言われる
見当違いとは推測や判断を誤ること。また、そのさま。
「見当違いもはなはだしい」「見当違いな(の)返事をする」などを意味します。
ドラマなどを見ていると、主人公の存在を妬ましく思うあまり、歪んだ推測をして主人公をいじめるなんてシーンをよく見ますよね。
憶測はいい加減な推測を意味します。
そこには憶測する人の悪意が含まれていることがよくあり、特に自分の気に入らない人に対して思うことです。
憶測は頭の中だけにしておけば良いのですが、デリカシーの無い人は言葉に出して言ってきます。
これが「筋違い」なことを言われる1つでもあるのです。
例えばですが、若い派手なギャルっぽいママさんを見て、「どうせあなたみたいな母親は、ろくな子育てができないんでしょ」と、中身を1つも知らないのに見たままのことを言う人がいます。
こちらも憶測や推測が間違っているので見当違いといえます。
また職場でも、いつもミスしている人がいたら、社内で問題が起きたときに「どうせまたあいつだろう」とロクに調べもしないで決めつける人なども見当違いといえるでしょう。
また、その逆で本当は失敗したり、大損失をして迷惑をかけているのに疑いをかけられて「見当違いも甚だしい!謝りたまえ!」と逆ギレする人もいます。
お門違いなことを言われる
見当違いと似た言葉で、「お門違い」もあります。
意味は、間違ったものを目あてにすることです。
例えば、自分でしなければいけない事を、誰かにやってもらおうと目当てにすることです。