その子どもが大きくなってからも、出会いの機会がなければいい歳になっても結婚することもなく、ずっとひとりだけで生活していくことになります。
そうなるといくつになっても自分がひとりぼっちだという孤独感を消し去ることが出来ません。
仮に兄弟がいれば、友達がいなくても社会性を身につけることは出来ますし、孤独感を覚えることもないでしょう。
しかし、少子化の進む現代社会では、そのように家族内で孤独感を埋める機会が少なくなっています。
3. 離婚
離婚は配偶者の死とはまったく違う形での別れとなりますが、夫婦が別れたことにより強い孤独感を感じるというところは同じです。
離婚して清々したという話もよく聞きますが、それでもひとりぼっちになってしまったことには変わりありません。
それまで自分を経済的、または精神的に守ってくれていたものがなくなり、何をするにも自分ひとりだけになるため、ふとした時に人恋しさを覚えてしまいます。
子どもがいれば、子どもに愛情を注ぐことでその場の孤独感は埋めることが出来るかもしれません。
しかし、子どももいつかは大人になり、親元から巣立っていきます。
そうなった時に連れ添う相手がいなければ、後になって大きな孤独感を抱えてしまうことになります。
4. 未婚率の上昇
離婚する以前に、そもそも結婚しないという男女が近年では増えています。
晩婚化も進み、いい歳になってから結婚する人もいますが、何かしらの理由をつけて生涯独身を貫く人も少なくありません。
結婚したい気持ちはあるのに、自分の努力が足りずに未だに結婚出来ない人もいれば、仕事や自分の人生を一生懸命に楽しむために、あえて結婚相手を必要としていない人もいます。
または、一度結婚したものの、失敗して離婚したために、もうパートナーを必要としていない、なんて人も中にはいます。
しかし、どのような理由であれ、いざ歳をとって自分があれこれと動き回るのが不自由になった時などには、急に孤独感がこみ上げてきて、人恋しくなることもあります。
また、日頃は本当に結婚など必要としていないと思ってはいても、何かのきっかけで「自分はひとりぼっちだ」と感じることはあります。
結婚は多くの足かせが付きますが、その分孤独にはなりません。
家庭があり、自分の確固たる居場所もあります。
それがない人は、ふとした時に寂しさを覚えてしまうのかもしれません。
5. 友達がいない
学校の休み時間やお昼の時間に、いつもひとりぼっちで過ごす子は、友達がいないことが多いです。
人間関係を煩わしく思ってわざとひとりになる子もいますが、周りが皆楽しそうにしていれば、少なからず周りと自分とを比べて、孤独を感じることがあるでしょう。
その孤独に耐えられない子は、いわゆる「便所飯」のように、お昼や休み時間にトイレの個室にこもっていることもあります。
両親が共働きをしているなどの理由で、家を留守にしがちな上に、遊びに行ったり、来てくれたりする友達もいない子どもは、とくに孤独感が強いです。
また、内向的な性格であることが多いため、自分から進んで周りの輪に入っていくことが出来ません。
悪循環が続き、いつまで経っても友達を作ることが出来なければ、より自分はひとりぼっちなのだと感じてしまいます。
6. 人間関係の希薄化
たくさんの人たちと関わっているのに、またSNSで友達がたくさんいるのに、何故か自分がひとりぼっちだという孤独感が拭えない人がいます。
このような人の場合は、多くの人と繋がりはあるものの、そのすべてが浅く広い人間関係のため、はっきりと「親しい・仲が良い」と言える相手が実はいないのです。
一緒に食事をしたり、パーティーに参加したりしていても、自分が本心から心を許して話す相手がおらず、また誰も信用するに足りないため、人間関係がかなり希薄化しています。
電話帳やSNSの友達の数だけが多くても、心は満たされることがなく、いつもどこか虚しさや孤独感を覚えてしまうのです。
7. コミュニケーション障害
最近では、「コミュ障」を自称する人が増えています。