葬儀会社のスタッフに、「火葬場のスタッフに心付けを渡して下さい」と言われることも少なくはありません。
風習として残っているとはいえ、心付けは通常感謝の気持ちから自然と渡すものですので、「心付けを渡すように」と言われてしまうと、何だかもやもやしてしまうこともあると思います。
一方で、公営の施設では、心付けは一切不要とされています。
公の機関が運営しているため、心付けは必要ないということですので、葬儀の際の火葬場が公営の場合は、反対に心付けは渡さないように注意しましょう。
気持ちとして渡したくなるかもしれませんが、公営の火葬場で心付けを渡そうとしても、頑なに拒まれてしまいます。
無用な押し問答にならないためにも、葬儀の内容を葬儀会社のスタッフと決める際には、火葬場が民営か公営かをきちんと確認しておけるといいですね。
5. 渡すタイミングは
心付けを渡すタイミングは、それぞれの担当スタッフによって違ってきます。
例えば霊柩車の運転手では、式場に到着して火葬場で降車するまでの間に渡します。
マイクロバスの運転手では、式場に到着してから、戻ってくるまでの間に渡します。
また火葬場の火夫には、火葬場に着き、棺を火葬炉へ入れるまでの間に渡します。
受付のスタッフには、受付をお願いする際に渡すと良いでしょう。
配膳スタッフでは、食事が終わるまでの間に渡します。
このように、それぞれのスタッフによってまったく渡すタイミングが違いますので、遺族が一人で渡そうとしてもなかなか上手くいかないことが多いです。
そのため、基本的には心付けはあらかじめ遺族と直接関わりのある葬儀会社のスタッフに預けておきます。
そうすると、葬儀会社のスタッフが心付けを渡せるタイミングで遺族に戻してくれますので、受け取ったらそのタイミングでスタッフに心付けを渡すと良いでしょう。
どんな場合にせよ、先に葬儀会社のスタッフに相談をしておけば、スタッフが上手く取り計らってくれます。
6. 何に入れて渡す?
心付けを渡す際には、結婚式同様にぽち袋に包んで渡すのが一般的とされています。
とはいえ、急に身内が亡くなり、ご遺体を病院から自宅まで搬送してくれた運転手へ渡す際などには、ぽち袋を用意できずに仕方なくそのまま渡してしまうこともあります。
このような時にはきちんとした袋が用意できなくても仕方がありませんが、葬儀や火葬の際までには用意しておくようにしましょう。
結婚式では心付けの金額が上がるとご祝儀袋に入れて渡しますが、葬儀では当然祝儀袋は使いませんし、金額が多くても5千円までですので香典袋に入れて渡すこともありません。
ぽち袋のみを用意しておきましょう。
コンビニでも手軽に買えますが、葬儀ですのでなるべく明るすぎず、シンプルなポチ袋が良いでしょう。
3. 旅館
結婚式や葬式で心付けを渡すことはまだ風習として残っているところが多いため、当然心付けを渡すものと考えている人も多いと思います。
一方で、旅館に宿泊した際に心付けを渡すという風習は、現在ではあまり知られておらず、若い人たちが旅館に泊まる際には用意していないことの方が当たり前になっています。
しかし高齢の人では、昔からの心付けを渡す風習が今も身についているため、旅館に泊まった際には仲居さんに心付けを渡すことも少なくはありません。
結婚式や葬式では、一般的ではない特別な儀式なので、それをお願いする形で先に心付けを渡すことが大半ですが、旅館では少し意味合いが違います。
旅館で心付けを渡す理由としては、「良いもてなしをしてくれたそのお礼」として、感謝の気持ちを心付けとして渡します。
旅館に到着をして、まだこれからもてなしを受けるというタイミングで渡してしまうと、それは心付けではなく、良いもてなしをして欲しいという「わいろ」の意味になってしまいます。
旅館で心付けを渡すのは、あくまでも特別なはからいをしてもらった時や、もてなしに大変満足出来た時だけです。
変に見栄を張って、旅館に到着して早々に仲居さんに渡すことのないように気をつけましょう。
1. 宿泊料金に含まれていることが多い
今では若い人の大半が、旅館で宿泊した際に心付けを渡すということを知りません。
例え知っていたとしても、必ずしも心付けを渡す必要はなく、あくまでも自分が「良いもてなしをしてもらった」と感じたら渡せば良いのです。