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心付けの正しいやり方教えます(続き6)

最近の旅館では、宿泊料金にサービス料が含まれていることが多いため、部屋に通されて仲居さんからあれこれと世話を焼かれても、すでにそれも料金に含まれた仕事ですので、妙に気を遣ったり、恐縮したりする必要はありません。

とはいえ、本当に自分がお世話になったと感じたら、お礼をしたいという気持ちは自然とわいてくると思います。

では、心付けを渡したいと思ったら、どのような時に用意をすれば良いのかをご紹介していきます。

2. 追加サービスを頼んだ場合に用意しよう

予約したサービス内容にまったく変更がなく、当初の予定通りに宿泊を終えたのであれば、心付けを渡すことは控えた方が良いでしょう。

自分が良くしてもらったと感じても、旅館のスタッフ側からすれば、「頂いた料金分の仕事をこなしただけ」という意識ですので、それ以上余計に心付けをもらおうとはしません。

また、よく仕事が出来る人ほど丁寧な言葉できっちりと断られてしまいますので、下手に恥ずかしい思いをしないためにも、余計に渡すことは止めておいた方が良いでしょう。

こちらが心付けを渡すのは、何か追加サービスを頼んだ時だけにしておきましょう。

追加のサービスであれば、当初の予定にないため、「迷惑をかけた」という意味と、「ありがとう」という二重の意味で用意すると良いでしょう。

3. どんな追加サービスを頼んだ時?

追加サービスの内容としては、こちらの都合で部屋を変えてもらったり、または予約時と人数に変更があって部屋の追加や取り消しがあった時。

また食事内容の変更や、エステや車の手配などをお願いした時など、元々予定になかったサービスを旅館側に頼んだ時には心付けを渡しても良いでしょう。

さらには、追加サービスではないものの、誕生日や記念日で特別な計らいをしてもらうような時にも心付けを渡すと良いでしょう。

4. 金額の目安は?

旅館では、宿泊費用と照らし合わせて金額を考える人もいるようですが、特に決まりはありません。

一応の目安として、3千円や5千円程度が心付けの相場となっています。

よほど高級な旅館で、よほど良いサービスをしてもらわない限りは、どんなに額が上がっても1万円以上渡すことはありません。

第一、あまり額が大きすぎても受け取る側も躊躇ってしまいます。

結婚式と同様に、割り切れない数字で渡すことが多く、特に3千円が一般的な金額とされています。

5. 渡すタイミングは?

宿泊する側が旅館に何か無理なお願いや、急なサービスの追加を頼むような時には、お願いする時に一緒に渡します。

しかし、そのタイミングではまるで「袖の下」のような印象もありますので、あくまでもわいろではなく「悪いね」と言いながら申し訳ない気持ちを表して渡すようにしましょう。

それ以外では、宿泊の間同じ仲居さんに通しで世話を焼いてもらっていた場合などに、帰り際に「ありがとう」と感謝の言葉と共に渡しましょう。

6. どうやって渡す?

基本的には結婚式や葬式同様に、ぽち袋に入れて渡します。

しかし、最初から心付けを渡すつもりで旅館に泊まる人はそうはいませんので、もし心付けを渡したいと思った時に何も持っていなければ、ぽち袋の代わりに懐紙で包んで渡しても良いでしょう。

また、ぽち袋以外でも白い封筒に入れる場合もあります。

心付けの注意ポイント

心付けは、感謝の気持ちや迷惑をかけてしまった時などに渡すものです。

むやみやたらに渡すものでもなければ、「渡してやる」と上から目線で渡すものでもありません。

基本的には感謝の気持ちで渡すことが多いため、渡す側はどうしても相手に受け取って欲しいと思うかもしれませんが、心付けには注意しなければならないポイントがあります。

1. 拒否されたら引き下げる

心付けは、自分の感謝の気持ちを伝えるために渡すものです。

そのため、どうしても相手には受け取って欲しいと思いますよね。