断ればいいのに、「そこに置いておいて!あとでやっておくわ」と答えていたのです。
どうしてひと言、「すぐには無理よ」「出来ないは」といえないのか、自分でも不思議でした。
平気で人に仕事を振れる人もいるのにどうして自分にはそれができないのか、不思議でした。
ある人はあまりの激務のために胃潰瘍が悪化、入院と退職を余儀なくされて人生観が変わったといいます。
そこまで行きつくまえに対策を練ることが必要ですね。
悩みが頭を占拠
仕事のキャパオーバーであれば仕事量というはっきりしたものが目の前にありますから、キャパオーバーだということへの自覚がもてますが、悩み事や解決しなければいけない人生上の悩みや生活上の問題などが、自分で解決できるレベルを超えていた場合はキャパオーバーだということにすら気づきません。
悩みが頭を占拠しているにもかかわらずその悩みの解決をしなければいけないというプレッシャーに押しつぶされてしまいそうでした。
考えてもわからないことはわからないということが受け入れられないのです。
悩みを数量化できるのかできないのかはわかりませんが、ひとつ悩みがある上に、さらに別の悩みが襲いかかる。
ときにはそれらの悩みから逃れられていないにもかかわらず他の問題点を抱えてしまうという具合です。
疲れの溜め込みすぎ
キャパオーバーになってしまうと、間違いなく疲れます。
もし疲れていないなら大丈夫!キャパオーバーではありませんね。
鬱の原因のひとつは疲れだそうです。
私はとにかく疲れに弱いということを自覚しています。
疲れに強いという人もいるようですがそれは疲れにくい身体能力を持っているだけでやはりキャパを超えると疲れの影響ははっきり表れてくるのではないでしょうか?
A子は家でじっとしていると頭が痛くなるといって休みの日でも休むということをしないのです。
見ていて痛々しいほどです。
頭痛の原因のひとつに交感神経と副交感神経とのバランスがあるそうですが、普段交感神経があまりに優位な人は、副交感神経が優位に立つと頭痛がする場合があるようですね。
交感神経優位モードというのは戦いのときやバリバリやっているときに現れるのですから必要といえば必要ですがリラックスモードの副交感神経もしっかり働いてもらう状態でいてこそ私たちは元気に生きていけます。
頭痛の原因を探り、副交感神経優位の生活へと切り替えた方がいいといつもA子にアドバイスするのですが、休みの日の頭痛が怖いといって出歩くことをやめてくれないのです。
なんでもキャパオーバー状態になるまでやらないと気が済まないのです。
ひどい頭痛の経験がほとんどない私にはその苦しみはわからないので人ごとだからそんなこといえるのよ、といわれてしまえばそれまでですが中年期にさしかかっているA子がこのままの生活を続けていたら、今にたいへんなことになりそうな気がして忠告し続けていました。
ほどなくしてA子は病気になってしまったのですが、幸いたいしたことはなくホッとしました。
次から次へと問題発生
そんな生活を何年も続けているA子と知り合ったのは4年前でした。
最初は陽気で活発で行動的な女性だと思っていたのですが、見ていると常にどんなことでもキャパオーバー状態を維持して生活しているということに気づきました。
キャパオーバー状態の維持というと少しおかしいですね。
でもそうなのです。
ギリギリのところで維持できているのならキャパオーバーではないのでは?といわれるかもしれませんが、何かひとつがキャパオーバーしたら他のところでガス抜きをしてなんとか帳尻を合わせるということはできているようでした。
でもキャパオーバーになっているということには変わりはないので、次から次へと問題が発生していきます。
若いころなら体力気力もあるので乗り切れるかもしれませんが中年期にさしかかったA子にはさまざまな体調不良がやってきました。
頭痛の原因は悪い病気ではないとわかっている今のうちになんとか手を打てばいいのにと考えて心配してしまうのは余計なおせっかいなのでしょうか?
そんな私ですが人ごとではないのです。
近隣トラブル発生と、仕事を山ほどかかえてこなし切れるかという不安、おかげさまで今は体調はすっかり良くなったのですが、2カ月前にはひどい風邪をひいてしまい、風邪薬のせいで胃をやられ、そうこうしているうちに私の風邪が家族にうつり、自分が少し良くなったかと思ったら今度は家族の看病、ライフワークの英会話の勉強ができないというストレスなど、次から次へと問題発生でした。
やっぱりA子への心配は余計なお世話ですね。
自分のこと以外に人の心配をするということでキャパオーバーに拍車がかかりそうです。
睡眠不足で体力が限界
私は睡眠不足で体力が限界というキャパオーバーが一番怖いですね。