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とばりとは?日常会話ではなかなか使...(続き2)

とばりが揺らめく満月の夜を想像しながら、少し優雅な気持ちに浸ってみましょう。

美味しいドリンクを片手に月夜を眺めていると、私たちの持っている悩みのほとんどは笑って忘れてしまえそうです。

「帷」という漢字も、同じくとばりと聞くとすぐにイメージされる感じです。

とばり「帷」とは、四方にはりめぐらせ、引きまわした垂れ衣のことを言います。

私達が生まれる前のずっと前の偉人たちが寝室で就寝時、四方をはりめぐらせた垂れ布をイメージしてみてください。

ひきまく、まんまくといった解釈もします。

経帷子(きょうかたびら)の略で、裏のない一枚だけの布であるという意味もあります。

経帷子とは、仏葬で亡くなった人に着せるサラッとした白い麻の着物のことです。

最近は白木綿も使われています。

とばり「帷」と聞くと色々な意味合いがあり、言葉の奥深さを感じさせられます。

日本文学「沼夫人」の中でも窓のそよぐカーテンを「帷」を用いて表現しています。

※日本文学に関する引用元:https://furigana.info/w/%E5%B8%B7

「幃」という漢字も、とばりと読んで使われています。

とばりや垂れ幕の一種といった意味合いを持ち、香り袋として「佩幃(はいい)」「屏幃(へいい)」といった使われ方もします。

なかなか私たちの日常生活で出会うことのない漢字であり、漢字検定1級レベルのもの※とされています。

※引用元:https://mojinavi.com/d/u5e43

中国文学「織成(しょくせい)」の中でも綺麗な女性が幃の中へ入っていき、心動かされる男性の心理描写を巧みに描いています。

同じく、中国文学「五通(ごつう)」の中でも幃の中へ手を掴まれながら入っていく時の緊張感がリアルに描かれています。

普段なかなか触れることのない感じですが、ぜひ古き良き書籍から触れてみてください。

※中国文学に関する引用元:https://furigana.info/

「幎」という漢字も、とばりと読んで使われています。

何かを覆うもの、多い隠すもの、死者の顔をおおう布という使われ方もします。

ここで登場する死者の顔をおおう布ですが、白色を使用することがほとんどです。

これには、予想もしない突然の出来事でしたので、慌てて白い布を使いました。という意味が込められているという説があります。

そもそも、なぜ死者の顔を布でおおう必要があるのか?

諸説あるようですが、死者の尊厳を守るというのが一番大きいようです。

とばりという言葉1つとっても色々な意味合いとそれに基づく考えがあり、1つ1つの奥深さを感じさせられます。

※死者の顔をおおう布に関する引用元:
https://nakamoto.jp/%E4%BA%A1%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%A1%94%E3%81%AB%E7%99%BD%E3%81%84%E5%B8%83%E3%82%92%E6%8E%9B%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%EF%BC%9F/

戸張

「戸張」という漢字、とばりと読んで使われます。

物を覆い隠すもの、何かを隔てるために用いるものといった意味合いが多いです。

「帳」や「帷」とは一味違い、前者は布のようなもので一部覆い隠すようなイメージを持ちますが、「戸張」と聞くと完全に締め切ったようなイメージを持ちます。

「帳」と「戸張」は意味合いを検索するとリンクして紹介されることが多いですが、用いる漢字1つでまったくイメージが異なる所が不思議です。

知っておくと面白い知識もご紹介します。

時折、人名(苗字)や地名にも用いられます。

実際に著名人にも戸張さんはおられますし、地名には千葉県柏市戸張が存在します。