伝えきれないほどの感動を言葉にしたいときや、あなたが見た美しい風景を伝えたいときなど、使ってみたいシーンは数多くあるはずです。
英傑(えいけつ)
英傑とは、知力、才能、実行力に優れている人といった意味があります。
三英傑、郷土三英傑、戦国三英傑とされる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康も戦国時代を駆け抜け、天下統一を目指した偉人達のことを指します。
三英傑の生まれの地はともに愛知県であるため、郷土三英傑という呼ばれ方もします。
現在も愛知県では、戦国三英傑と呼ばれた三人の英雄にまつわる行事が残されています。
今人気のあるゲームでも、三英傑という言葉を使うものがあります。
ぜひ、誰もが憧れるような人に遭遇することがあれば、英傑という言葉が当てはまるかどうかじっくりと見てみましょう。
英傑という言葉が似合う人は数少ないですが、今もきっと存在します。
久遠(くおん)
久遠は「きゅうえん」という読み方もします。
久遠は長く久しいことや、遠い未来もしくは過去、ある事柄がいつまでも続くことを意味します。
久遠を用いた表現方法を紹介します。
久遠劫「くおんごう」これは仏教にまつわる言葉で、きわめて遠い過去を意味します。
数日前の出来事ではなくて、自分自身の記憶も僅かな何年も前の出来事のことです。
仏教の法華経の思想は「久遠実成」と呼び、同じような奥深い意味も持っています。
久遠という言葉は仏教徒の関係が強いようですので、色々な古くからある書籍を読む機会を増やしてみてください。
しじま
しじまとは、物音が静まり返って物音ひとつしない状況、静寂、口を占めて全員が黙りこくている常用を言います。
夜のしじまと書き、物音1つしない静寂に包まれた神秘的な夜を表現することもあります。
しじまという言葉を用いることで、普段よりもその場の雰囲気に緊張感が走ります。
どういった時が一番大変だったのではないでしょうか。
今後も時々ドライブしながら、しじまと呼ばれるような静かな夜を夢見て頑張りましょう。
村雨(むらさめ)
「村雨」とは、強く降ってすぐに止む雨、ひとしきり降ってまた降りだす雨のことを表現しています。
群れた雨のことを指し、群雨、叢雨と書くこともあります。
よく似ている言葉として、にわか雨、通り雨、白雨(はくう)、驟雨(しゅうう)、繁雨(しばあめ)といったものがあります。
雨にも色々な似たような言葉があり、これだけの種類があることに驚きです。
雨がふってきたら、目を閉じて色々な雨にまつわる言葉を思い浮かべてみてください。
しとしとと降る雨の様子に、自分だけの村雨の世界観を作り上げましょう。
歌川広重が描いた浮世絵「東海道五十三次」にも、白雨として世界観が描かれています。
江戸時代後期に書かれた「南総里見八犬伝」には村雨と呼ばれる不思議な力を持つ架空の刀が記録されています。
自然の不思議な力を引用し、村雨と名付けたのかもしれません。
東雲(しののめ)
東雲(しののめ)は、音読みでとううんとも呼びます。
古来はしののめと呼ばれ、太陽が出てくる頃に夜空が東の方から少しずつ明るくなっていく様を意味します。
あるいは夜から朝へと移ろいゆく時に茜色に染まる空のことを意味しています。
とううんと呼ぶときは、東の方にある雲のことを意味することもあります。
東雲(しののめ)は古今和歌集に出てくる古語です。
本来しののめは「篠の目」として住まいに太陽の光を入れるために作られた篠竹の目ことで、それが明け方の意味になり、東雲の字があてられたと言われています。