サメのような大きくて強くて怖い魚は、雑魚とは言いません。
なんの害もないような小さくて弱い魚のことを雑魚と呼ぶのです。
転じて、弱い人のことを雑魚といいます。
例
桃太郎 鬼ヶ島に鬼退治に行こうと思っていて、仲間を探しているんだ!
さる 僕もついていっていい?
桃太郎 もちろん!他に誰がいるかな?
さる 犬やきじはどうかな?
桃太郎 いいね!
さる うさぎはどうかな?
桃太郎 いや・・うさぎは雑魚だから、誘うのはやめよう。
このように戦力にならないような弱い人に対しても雑魚という言葉をつかいます。
この場合では、うさぎは雑魚扱いとなってしまうのです。
影響力のない人
自分や人にとって影響力の大きい人っていますよね。
例えば、イチローのように実力のある人が「毎朝健康のためにカレーを食べている」と言えば、その影響力はとても大きく、朝カレーを食べる人が増えるでしょう。
しかしなんの実力もない人が「毎朝健康のためにハンバーグを食べている」と言っても何も響きません。
特にそれをマネする人もいないでしょう。
そんな影響力のない人のことは「雑魚のいうことだし気にするな」なんて流されてしまうのです。
カリスマ性もなく信頼性もなく信憑性もない。
そんな人はなんの影響力もない雑魚になってしまうのです。
地位が低い人
地位とは、社会またその集団での身分や立場のことをいいます。
身分や立場ははっきりしている場合もあれば、主観である場合もありますが、自分よりも地位が下だと思えば、それを雑魚だと悪い言い方をする人もいます。
例
A 俺は絶対に東大に行きたい!
B なんで?
A 社会の雑魚にはなりたくないからだ。
B 東大に行けば雑魚にならないの?
A 少なくとも俺は東大以外は雑魚だと思っている!
なんて地位が低い人をまとめて雑魚扱いをする人もいるでしょう。
雑魚にはなりたくないからと高い場所を目指して頑張るのですね。
雑魚寝
雑魚に言葉はを加えて、また別の意味で使われる場合もあります。
雑魚寝もその一つですが、雑魚寝という言葉を聞いたことはありますか?
「今日は宿泊施設はあるけれど、全員分の布団があるわけではないから雑魚寝してね」
なんて感じで使われます。
イメージとしては大勢の人が、きちんと寝るのではなく、ゴロゴロと寝ているようなものですが、実際にはどのような意味があるのでしょうか。
雑魚寝とは、おおぜいの男女が一堂に集まって雑魚のように入り混じって寝ることをいいます。
元は関西の花街で、芸妓などが1室に集まって寝ることから始まりました。