「えんがちょ」、何これ?という感じでしょうか?

「えん」が「がちょーん」という意味なのでしょうか?
それとも「えんガチョウ」という新種の鳥の事でしょうか?

全く持って意味不明な言葉のように聞こえますね。

ところがこの言葉、ちゃんと日本古来から使われていた言葉なのですよ。

ただ時代の推移と変化につれていつしか日常生活から遠のいていってしまった言葉のですよ。

それではこの「えんがちょ」について紹介していく事に致しますね。

今の若者はえんがちょを知らない?!

今の若者たちにとって、このえんがちょという言葉、一体どれくらいの人が知っているのでしょうか?

何かの呪文なのでしょうか?

それとも一種の差別用語?とにかく今はいざ知らず、ちょっと前までのこの日本においても頻繁に使われていたことだけは確かなのです。

えんがちょという言葉を使わなくなってきたのは、今日の日本の経済成長の効果が表れているのかもしれません。

えんがちょについての詳しい説明は、この後の展開で順次紹介して参りますが、道路が整備され都市環境が整い、保険衛生面の法整備の完成が我が国からこの言葉を死語に近いものにしたのかも分かりませんね。

それでは次の章からは本格的にえんがちょについて紹介して参りましょう。

えんがちょって何?

えんがちょとは、子供たちの一種の遊びです。

友人や遊び仲間が汚いモノや人に触れた時に「えんがちょ」と行って自分に汚いものが移ってこないようにするおまじない遊びのようなものです。

昭和の40年代頃くらいまではまだまだ道路も舗装されておらず街もアスファルトなどで整備されきっていませんでした。

よって自分の家の周辺は野原や田んぼがまだまだたくさんあった時代だったのです。

必然的に子供の遊び場所には困らない時代だったのですが、同時に今ほど衛生面の管理はきちっと行われていませんでした。

飼い犬の散歩時の糞尿はやりっ放し。

今のように大便をきちんと飼い主が持ち帰らない時代だったのです(今でも糞尿を放置するタチの悪い飼い主さんはいますけれどもね)。

だから原っぱや野原で遊んでいる子供たちが、そういったウンチの類に遭遇する機会はうんと多かったのです。

犬のウンチを踏んだり触ってしまったりしたら、それは汚いものだし臭いし、皆から嫌がられるのは大昔も今も変わりません。

人間、誰だって自分が汚い存在にされるのは心が壊れるくらいたまらないものです。

しかし、周囲の者はそう思いません。

何とかして仲間に戻りたい、というその人の気持ちを無視するようにそんな「悪運」を持ってしまった人から離れようとします。

その時に用いられる囃し言葉が「えんがちょ」なのです。

意味

このように「えんがちょ」は汚いものと関わりを持たないようにするための一種のおまじない、もしくは呪文に近いような意味のこもった言葉なのです。

この言葉を使う事によって「汚いお前は俺に近寄るな」という宣誓ともとれる意思を発するという訳なのですね。

ですから、現在の風潮や文化面での解釈で考えると、甚だ差別的でいじめの序章的な臭いのする言葉になってしまうと見る事も出来るでしょう。

40年以上前の日本の原風景と今の日本を単純比較するのは難しいですが、時代が50年、100年たとうが人の心の中に宿る生理的嫌悪感というものは変化することがない、という証にもなっているでしょうね。

使い方

えんがちょという言葉は一種のおまじないか魔法のようなニュアンスを含んだ言葉です。

使用するケースは大抵が子供同士のグループ内です。

汚物や犬の糞等を踏んだり誤って触ってしまったりした子供が自分に近寄ってきたりすることを忌み嫌い、避けるために発します。

その時、指を使ってサインのようなものを提示する場合もあります。

この事は後程、触れていきたいと思います。

本来ならば、自分が運悪く糞害にあって泣きたいくらいの気持ちなのに、そこに輪をかけて「あいつウンチを踏んだぞ!」「汚い!臭い!近寄るな!」とわめき叫んで皆が「えんがちょ!」と叫んでその子との接触を拒んだら、その子はどういう気持ちになるでしょうか?

人が人を避ける原因は様々ですがこういったケースで除け者扱いにされる気持ちって、いたたまれないですよね。

自分がその立場になった時の事を想像するだけでゾッとしてしまいます。

由来

では、えんがちょの由来を考えてみましょう。

と、言いましても学術的にこれが最も正しい由来である!と言えるほどの由来は本当のところはないようです。

よって今現在において最も信憑性の高いものをご紹介しておきますね。

元々、「えんがちょ」のえんは「縁」又は「穢れ」、ちょは「チョン」という擬音語が当てられていたと考えられていたようです。

それをそのままの意味で解釈すれば「悪い縁を切る」という意味になるのでしょう。

チョンはハサミやカッターでものをちょん切る、という意味にも用いられるところから凡そ、この解釈は外れてはいないでしょう。

考えてみたら大昔から残っている言葉の由来というものは、そんなに難しく考えるほどのものでもないようです。

大抵は書いて字の如く、という感じです。

最初は「えんがちょ」も何を言っている言葉だったのか、さっぱりわかりませんでしたが、こうやって論理的に考えてみますと、さほど難解な単語でもなかったのですね。

古くから伝わるおまじない

このように「えんがちょ」という言葉は昨日、今日生まれた言葉ではなく結構、古くから使われていた言葉だという事が分かりますね。

恐らく明治の頃にはもう当たり前のように使われていたのではないでしょうか?

となると、江戸時代にも十分使われていた事は考えられるでしょう。

そう思うと今からざっと300年前以上の話しになってしまいますね。

それほど人間というのは不潔なものや臭いものには忌み嫌う傾向があったとい事が伺い知れる訳ですね。

えんがちょに似たもの

それでは次に「えんがちょ」によく似た言葉を一つ、挙げておきましょう。

バリア

えんがちょによく似た言葉の代表例に「バリア」という言葉があります。

映画や特撮ドラマによく出てくるセリフですから意味は比較的、よく分かっていらっしゃいますよね。

敵からの攻撃を自分の前面に光の壁を貼る事によって一切、遮断してしまい自分の身を守る防御法の事です。

最近では「シールド」といった言葉もよく出てきますね。

さて「バリア」はさすがに江戸時代にはない言葉だったでしょう。

明治の頃にもどれだけ流行っていたか、定かではありません。

太平洋戦争中は英語が一切使用禁止でした。

なのでバリアが使いだされたのは戦後になってからが最も妥当な考え方でしょう。

戦後はとにかく古いものより新しいモノがどんどん、取り入れられた時代です。

「バリア」がえんがちょに取って代わって使われたとしても何ら不思議な事はないでしょうね。

えんがちょの形態

それでは次にえんがちょを作動させるときに使われる動作を形態的にご紹介していきましょう。

結構、多数のバリエーションがありますよ。

輪っかを作るやり方

輪っかを作るやり方を説明しましょう。

両手の指を交差させるようにして指と指の先同士をひっつけます。

そして手のひらを軽く湾曲させて人差し指と親指の間に空間というか円が出来るようにします。

これで輪っかの出来上がりです。

輪っかというのは基本的には肯定を意味するマークなのですがえんがちょの場合は何故か相手を拒否する合図代わりになっています。

でもそれを知らない汚物を触ってしまった人は勘違いして輪っかを作った人のところに喜んで近寄っていくかも分かりませんね。

この方法は一歩間違えると、自分がえんがちょされてしまう危険性をはらんでいます。

お気をつけてくださいね。

人差し指を交差させるやり方

えんがちょの形態の2つ目は「人差し指を交差させる」です。

えんがちょと言う人の両手の人差し指を目の前で交差させます。

すると「X」の形になりますね。

つまり「バツ」という意味合いになります。

「あなたの事を私は拒否しています」という物凄いストレートな表現が完成するわけです。

この人差し指を交差させてバツマークを作るやり方は完璧に相手を不浄なものと見下しているわけです。

いくら子供同士の遊びとはいえこうもハッキリ好き嫌いの感情を出されては運悪く汚いものに触れてしまった子供はたまったものではないでしょう。

時代背景があっただけにどうしようもない事だったのかも分かりませんが、現代においては極力、このような差別を助長するかのようなマークの表示は慎みたいところです。

もしくは汚物に触れてしまった方の側が心を強く持つか、ですね。

でも仲良くなりたい子供時代にそこまで心の強い子供がいるかどうか。

大人でも露骨にこのようなサインを出されたらショックです。

くれぐれも今の時代においては使うのを控えましょうね。

中指・薬指の交差

えんがちょの形態の3つ目は「中指と薬指を交差させる」です。

この方法も指を使うのですが、今回のは片手で出来ます。

やり方はどちらの手でもいいですから中指と薬指を交差させるだけです。

多分、中指を上にして薬指側に寄せ薬指は真っすぐにして中指を絡める、というやり方になるでしょう。

ところが実際、この交差のやり方を大人がやろうとするとなかなか難しいのです。

それは大人の指の関節が固くなってしまっているため思うように交差させることができないという、何とも加齢を思わせてしまう結果になってしまうのです。

でもえんがちょ遊びというのはそもそも子供がはしゃいでいる時に行うもの。

子供だから関節も柔らかいのでこのような芸当が普通にできるのです。

だからいい歳をした大人が無理して中指と薬指を交差させない事ですね。

下手をすると関節が「ズキッ」という感じで痛めてしまう可能性もあります。

大人になったら子供の時のようなことはできないと、胸に言い聞かせておくべしょうね。

握り拳のやり方

えんがちょの形態の4つ目は「握り拳」です。

この方法でのやり方は親指を人差し指と中指の間に入れてグーにすることです。

すると親指の頭の部分は顔を出すことになります。

これが握り拳で行う時のフォームのようですね。

この他にも人差し指と中指を交差させるオーソドックスなフォームのものもあります。

いずれの方法も全て「えんがちょ」として有効に使える方法のようです。

それにしても日本全国、各地においてこれほど「えんがちょ」のやり方が広まっているとは。

それも方法が微妙に違ってきているところがたまりませんね。

まあ、何度も申しますが、やられて気持ちのいいものではありません。

当時の草むらの多い日本では至る所に犬の放糞がありましたからうっかり踏んでしまう確率はかなり高かったのは仕様がない事でしょう。

そういえばうちの父親も酔っぱらって帰宅してきた時によく革靴に犬のうんち、踏んでました。

まさか子供が親に対して「えんがちょ」のポーズは出来ませんし。

そんなことをしたら当時の世相的にもいって親から半殺しの刑を受けてしまいますからね。

今だったら十分、DVとして訴えられるかもしれません。

えんがちょのルール

では次にえんがちょを行う時のルールをみてみましょう

第三者に切り離してもらう

えんがちょは基本的に子供の鬼ごっこに似たような遊びです。

だからやっている本人たちには罪の意識も罪悪感もないでしょう。

実際、子供の時にそんなところまで意識して遊んでいる子供なんていないでしょうからね。

さてそれではえんがちょのルールなのですが最低3人の登場人物が必要になります。

一人は運悪くうんちか何かを触ってしまってしまった子、もう一人はえんがちょのポーズを作る人。

そしてもう一人が「縁切った」といってそのえんがちょポーズをハサミで切ってしまう役割の人(実物のハサミではなく指で切る真似をしているだけですからね。

安心してください)。

以上の3人です。

この「縁切った」という一言を言ってしまえば、不浄な存在の子がそれを移そうとして別の子供に触ってもその不浄さは移らない、つまり「あなたとは縁を切っているからいくらやっても無駄だよ」というかなり冷酷な手法ともいえるくらいのインパクト与えてしまうのです。

それにしてもこのような方法、一体誰が発明したんでしょうね。

えんがちょってかれこれ」半世紀以上前から日本に定着したようなので戦後すぐに自然発生してきた、という感じですね。

えんがちょが使われたアニメ

それでは次に映画やアニメなどの作品に実際にえんがちょが使われているシーンがあります。

えんがちょを使った作品を紹介していきましょう。

千と千尋の神隠し

まずは超有名な「千と千尋の神隠し」からです。

出てきた場面は、千尋が呪いのかかった虫を踏みつけてしまったので釜じいが千尋に輪っかを作らせ釜じいは「えんがちょ!、千、えんがちょ!」と言ってその輪っかに手刀を入れ「円(縁)を切った!」と叫ぶシーンが登場しました。

この描写、釜じいは千尋の事を助けていますね。

千尋が呪いにかからないように自ら呪文のように「えんがちょ」を使っています。

やはり大人の世界で使うとこういう感じになるでしょう。

さて私はこの作品、見たことあるのですが、このシーンの事はとんと覚えていません。

でも20年も前の作品でこのようなシーンが使われているのですから、それもあの宮崎駿監督が取り入れているのですから、日本に古くから伝わってきているものなんだなあ、と思わずにはいられませんね。

ちなみにこの映画、当時の興業配収№1だったのではないでしょうか?間違えていたらごめんなさいです。

ワンピース

少年漫画の大人気シリーズ「ワンピース」にも「えんがちょ?」らしきシーンが登場しています。

そのシーンはバトルの真っ最中。

敵の攻撃を「えんがちょ」のような人差し指を交差させ「バツ」マークを作ってバリアを張るというシーン。

よってえんがちょ本来の意味からはかなり逸脱しています。

それにしてもバトル中に指を交差させる技を余裕で使うとは。

なかなかの策士ですね。

ウルトラマン

え?ウルトラマンの中にもえんがちょが登場している?うそ?ウルトラマンフリークの私としたら記憶をこれでもか!と思い出させてもそのようなシーンが登場した印象がありません。

もしかしたらウルトラマンの初期の頃にそのようなシーンがあったのかな?とも思ったので子供が比較的、よく出演していた第6話や第11話あたりに目星をつけて洗い直してみたのですがそのようなシーンは一向になし。

そこで発想をちょっと切り替える事にして、えんがちょのポーズの一つ「バリアー」に焦点を当ててみたら…。

確かに該当します。

バリアーは!

バリアーなどという言葉が子供たちに認識されるようになったのは迷うことなくウルトラマンが第1号的存在のはずです。

確かウルトラマンの中でバリアーが初お目見えしたのは第12話の「ミイラの叫び」でイデ隊員が発明した携帯型のバリアーがそうであったと思います。

当時の最先端をいっていた光学合成の粋を使った視覚的に鮮やかな描写は子供たちに「バリアーって凄い!」という大興奮を与えてくれたのです。

まあ、えんがちょがバリアーと同じ意味で使われたのは日本全国ではないとは思いますが敵の攻撃を遮る優れた防御手段として、大きく認知されたことは間違いないでしょう。

鉄人28号

鉄人28号の作品中もバリアーが使用されていたようです。

皆さん、鉄人28号って知ってますか?アニメ版が初放送されたのが1963年です。

今から54年も前の作品ですよ。

この作品中にもバリアーが登場しているようですね。

残念ながら私の記憶の中にもどのようなシーンでバリアーが使用されていたのか、全く覚えておりません。

今の時代、鉄人28号を鑑賞しようと思ったらレンタルビデオしかないでしょうねえ。

この作品を置いているショップを探す方が大変かも分かりません。

でも日本のアニメ界の先陣を切った巨大ロボットヒーローものの先駆けです。

一見の価値はあると思いますよ。

地方による呼び方

それでは次にえんがちょの地方別での呼び方を紹介していきましょう。

わずか半世紀で瞬く間に日本全国に広まったえんがちょ。

その地方独特の呼び方があるようですね。

東京

えんがちょの呼び方、東京は「えっぴー!」だそうです。

全く言葉の由来が分かりません。

「えんがちょ]ですらもう一つ意味不明なのに「えっぴー」とくると、もうさっぱり分かりませんね。

こうやってみると日本の東と西とでは大きく文化が違う事が思い知らされます。

そもそもえんがちょは戦後の頃から流行り始めた言い方のはず。

当時の東京は日本の中でも最も大きな空襲被害を受けていたはずです。

その荒廃の中から生まれ変わろうとしてきた段階で発生してきた呼び方であるはずですから…。

呼び方の所以は謎が深まるばかりですね。

とにかく東京での呼び方は「えっぴー!」が主流のようですね。

神奈川

東京の隣県、神奈川のえんがちょの呼び方は「えんがちょ切った!鍵締めた!」「ガッチョーン「ガッキンバリア」と中々バラエティーに富んでいます。

最初の「えんがちょ切った!鍵締めた!」というのはいかにも正統的で日本のどこに行っても通用する言葉ですね。

そういう意味では神奈川の方が東京よりもより標準なのでしょうか?

しかし、そのあとの「ガッチョーン」と「ガッキンバリア」になるとかなり飛躍しますね。

神奈川も地域によって呼び方が大きく変わるようです。

横浜

えんがちょの横浜での呼び方は「えんぴ!」、です。

東京のエッピーとかなり似てきます。

日本の最高人口密度の京浜圏はもう一つ垢ぬけてないという印象を持ってしまいしまいそうです。

いえ、垢ぬけていないでは片づけられないでしょう。

呼び方がこうも東京と似てきているのですから、きっと何かの根拠があるに違いありません。

まあ、詳細については不明ですが花の都、東京のお隣の港町・横浜における呼び方は「えんぴ!」なのです。

神戸

神戸でのえんがちょの呼び方は「みっき!」です。

「みっき」。

一体どういう意味でしょう?異国情緒あふれる街だから言葉も異国がかったものになってしまうのでしょうか?

「みっき」はかくれんぼで使う「見っけ」に似ています。

何か関係があるのでしょうか?いずれにしても本当に日本は東西に長い国だという事を実感してしまいます。

東京や横浜と呼び方がこうも変わってしまうとは。

子供の中身が東と西で違うはずはないのですがねえ。

本当に日本は小さい島国ながら案外、広いです。

福岡

福岡のえんがちょの呼び方は「がっぴ」です。

これも意味不明。

言葉の由来が分かりません。

福岡は博多や小倉、久留米や田川と面積が結構広い県です。

よってそれぞれの地方において違った呼び方があるかも分かりません。

「がっぴ」には九州独特の方言の言い回しが含まれているのでしょうか?

しかし、福岡の人から見たら大阪や東京の言葉も独特と思えるでしょう。

そう思えば郷に入っては郷に従えで、福岡で生活するならばえんがちょも「がっぴ」と呼びましょうね。

埼玉

埼玉のえんがちょの呼び方は「ぎっちょバリア」です。

この呼び方も不思議です。

バリアは分かるのですが「ぎっちょ」がさっぱり分かりません。

きっとこの言葉も埼玉の方の独特の言い回しなのかも分かりませんね。

埼玉も県の面積は広いです。

様々な呼び方があっても不思議ではありませんよね。

広島

広島のえんがちょの呼び方は「ぶりっきゅー」です。

ぶりっきゅー。

分かりません。

言葉の意味が不明です。

広島は結構、方言がきつい印象があります。

「~じゃけん」という語尾の使い方が印象にあるのですがそれでも「ぶりっきゅー」は謎です。

広島も結構、面積の大広い県。

海側と山側とでは気候や風土も変わってくると思います。

よって、これ以外にもえんがちょの呼び方がありそうですね。

大阪

大阪のえんがちょの飛び方は「でん ぎっちょ!」「べべんじょ、かんじょ、カギ閉めた」「ぎっちょ べべんじょ鍵かった」です。

私の現住所である大阪。

子供の頃から大阪育ちですが、さてこのように言っていたか、定かではありません。

今回、ここだ出てきた「べべんじょ」は「便所」つまり「トイレ」という意味合いだと思われます。

便器に触れた汚い手を俺に移さないでくれ!という意味にとれば、わりかしすんなり納得できそうです。

ただ、大阪にも上品なエリアもあればそうでないエリアもあります。

もっと言葉の使い方の荒っぽい河内方面だったとしたら、このように言っていたかどうか。

私的には「バリア」と言っていたような気がしますが…。

いずれにしても子供の頃の話し。

今となっては探り出す手がかりもありません。

青森

青森のえんがちょの呼び方は「ピースバリア」です。

これはまた何とも西洋的な言い方ですね。

バリアの前にピース(平和)を持ってくるとは…。

なかなか青森県の子供たちは平和主義者が多いのでしょうか?

それにしても「ピースバリア」。

ワンピースの技の一部のような呼び方。

青森は本州最北端の場所。

寒さが尋常ではエリアのはず。

その地域において「ピース」なのですから、お国柄がしのばれますね。

北海道

北海道のえんがちょの呼び方は「びっき」です。

「びっき」?さてどういう意味なのでしょう?本当に由来が分かりません。

あと、北海道は広いエリアです。

北部と南部。

東部や西部では呼び方は大きく違うかも分かりませんね。

東西に広い日本においても北海道の広大さは群を抜いています。

えんがちょもそれぞれの地域で様々な呼び方があって当然そうですね。

札幌では「びっき」と呼ばれているかも分かりませんが旭川や根室などに行けば呼び方はまた全く違ってきているかも分かりませんね。

海外でのえんがちょの意味

それではここで海外でのえんがちょ事情を見ていきましょう。

まさか海外においても、「えんがちょ」という呼び方があるとは思いませんが、不浄なものや汚いもの又は穢れを近づけたくないという発想は洋の東西を問わずあるようです。

ただ、海外においては相手の事を忌み嫌うような風潮はなく、相手の事を心配する、という発想から行われている向きが多いようですね。

幸運

親指と人差し指を絡めるポーズ(クロスド・フィンガーズ)や親指の先を握り拳の人差し指と中指の間から見せるポーズ(フィグ・サイン)などは広く欧米などの英語圏において知れ渡ってきているもののようですね。

ただ、これらのサインが日本と決定的に違うのは、海外の人たちは相手に対して「グッドラック」、つまり幸運を祈る、と前向きに考えているところです。

このあたりの思想の違いは仏教とキリスト教文化の違いによるところが大きいかもわかりませんね。

汝の隣人を愛せよ、という教えのキリスト教に対して無心に般若心経を唱えれば自らは極楽浄土に旅立てるという発想の仏教とでは、確かに国民性の違いが大きく出てきそうです。

まあ、どちらが良くて、どちらは悪いというものでもないですが穢れや悪運をシャットアウトしたがる発想というのは人間の根源的欲望という事になるのでしょう。

えんがちょの起源を知っておこう!(まとめ)

如何だったでしょうか?えんがちょについて様々な角度から紹介して参りました。

そもそもえんがちょという呼び方に定着したのは戦後の頃からのようですが、歴史的にみれば平安時代から既にこのようなおまじないはあったようなのですね。

罪人が首をはねられ、市中を引き回される様はいつの時代になってもひと人々の心の中に恐怖感を植え付けるものです。

それでも怖いもの見たさばところは千年たっても人々の気持ちからは消えないようです。

ついつい遠巻きにして見物客となっていました。

しかし、良くないもの。

縁起でもないもの、穢れのあるものをまともに見ると自分に乗り移って、今度は自分自身に不幸が訪れるという恐怖を感じる気持ちも古くから伝承されてきた考え方のようです。

そんな大昔の時代から指を交差させたりする描写が絵画に記録されているのですから、人間の神仏を畏れる気持ちが根深いのは今も昔も変わらないようです。

そういった心の弱さをフォローすべく普及していたのが宗教なのでしょうか?

洋の東西を問わず宗教の布教の活発な地域ほどこれらの行為への畏怖の気持ちは薄らいでいったのかも分かりませんね。

さて、このようにえんがちょというのは人間に災いをもたらすような行いに振り回されることなく健全に日々を過ごしていけるようにと願った一般庶民たちの精一杯の呪文でありおまじないであったのでしょう。

そりゃあ、誰だって悪運に憑りつかれたくなどないですからね。

ところが現代に至っては、臭いもの、不潔なものに対する差別の意識が先行してしまっているのが残です。

確かに不衛生なものに接してしまったら大変です。

そんな時は慌てずにすぐに消毒行為を働きましょう。

毎日、帰宅したら手洗い、うがいを継続しましょう。

心の拠り所だけは間違えないようにしておかないと自分自身が「えんがちょ人間」になってしまうかも分かりませんからね。