この事は後程、触れていきたいと思います。
本来ならば、自分が運悪く糞害にあって泣きたいくらいの気持ちなのに、そこに輪をかけて「あいつウンチを踏んだぞ!」「汚い!臭い!近寄るな!」とわめき叫んで皆が「えんがちょ!」と叫んでその子との接触を拒んだら、その子はどういう気持ちになるでしょうか?
人が人を避ける原因は様々ですがこういったケースで除け者扱いにされる気持ちって、いたたまれないですよね。
自分がその立場になった時の事を想像するだけでゾッとしてしまいます。
由来
では、えんがちょの由来を考えてみましょう。
と、言いましても学術的にこれが最も正しい由来である!と言えるほどの由来は本当のところはないようです。
よって今現在において最も信憑性の高いものをご紹介しておきますね。
元々、「えんがちょ」のえんは「縁」又は「穢れ」、ちょは「チョン」という擬音語が当てられていたと考えられていたようです。
それをそのままの意味で解釈すれば「悪い縁を切る」という意味になるのでしょう。
チョンはハサミやカッターでものをちょん切る、という意味にも用いられるところから凡そ、この解釈は外れてはいないでしょう。
考えてみたら大昔から残っている言葉の由来というものは、そんなに難しく考えるほどのものでもないようです。
大抵は書いて字の如く、という感じです。
最初は「えんがちょ」も何を言っている言葉だったのか、さっぱりわかりませんでしたが、こうやって論理的に考えてみますと、さほど難解な単語でもなかったのですね。
古くから伝わるおまじない
このように「えんがちょ」という言葉は昨日、今日生まれた言葉ではなく結構、古くから使われていた言葉だという事が分かりますね。
恐らく明治の頃にはもう当たり前のように使われていたのではないでしょうか?
となると、江戸時代にも十分使われていた事は考えられるでしょう。
そう思うと今からざっと300年前以上の話しになってしまいますね。
それほど人間というのは不潔なものや臭いものには忌み嫌う傾向があったとい事が伺い知れる訳ですね。
えんがちょに似たもの
それでは次に「えんがちょ」によく似た言葉を一つ、挙げておきましょう。
バリア
えんがちょによく似た言葉の代表例に「バリア」という言葉があります。
映画や特撮ドラマによく出てくるセリフですから意味は比較的、よく分かっていらっしゃいますよね。
敵からの攻撃を自分の前面に光の壁を貼る事によって一切、遮断してしまい自分の身を守る防御法の事です。
最近では「シールド」といった言葉もよく出てきますね。
さて「バリア」はさすがに江戸時代にはない言葉だったでしょう。
明治の頃にもどれだけ流行っていたか、定かではありません。
太平洋戦争中は英語が一切使用禁止でした。
なのでバリアが使いだされたのは戦後になってからが最も妥当な考え方でしょう。
戦後はとにかく古いものより新しいモノがどんどん、取り入れられた時代です。
「バリア」がえんがちょに取って代わって使われたとしても何ら不思議な事はないでしょうね。
えんがちょの形態
それでは次にえんがちょを作動させるときに使われる動作を形態的にご紹介していきましょう。
結構、多数のバリエーションがありますよ。
輪っかを作るやり方
輪っかを作るやり方を説明しましょう。
両手の指を交差させるようにして指と指の先同士をひっつけます。