まあ、何度も申しますが、やられて気持ちのいいものではありません。
当時の草むらの多い日本では至る所に犬の放糞がありましたからうっかり踏んでしまう確率はかなり高かったのは仕様がない事でしょう。
そういえばうちの父親も酔っぱらって帰宅してきた時によく革靴に犬のうんち、踏んでました。
まさか子供が親に対して「えんがちょ」のポーズは出来ませんし。
そんなことをしたら当時の世相的にもいって親から半殺しの刑を受けてしまいますからね。
今だったら十分、DVとして訴えられるかもしれません。
えんがちょのルール
では次にえんがちょを行う時のルールをみてみましょう
第三者に切り離してもらう
えんがちょは基本的に子供の鬼ごっこに似たような遊びです。
だからやっている本人たちには罪の意識も罪悪感もないでしょう。
実際、子供の時にそんなところまで意識して遊んでいる子供なんていないでしょうからね。
さてそれではえんがちょのルールなのですが最低3人の登場人物が必要になります。
一人は運悪くうんちか何かを触ってしまってしまった子、もう一人はえんがちょのポーズを作る人。
そしてもう一人が「縁切った」といってそのえんがちょポーズをハサミで切ってしまう役割の人(実物のハサミではなく指で切る真似をしているだけですからね。
安心してください)。
以上の3人です。
この「縁切った」という一言を言ってしまえば、不浄な存在の子がそれを移そうとして別の子供に触ってもその不浄さは移らない、つまり「あなたとは縁を切っているからいくらやっても無駄だよ」というかなり冷酷な手法ともいえるくらいのインパクト与えてしまうのです。
それにしてもこのような方法、一体誰が発明したんでしょうね。
えんがちょってかれこれ」半世紀以上前から日本に定着したようなので戦後すぐに自然発生してきた、という感じですね。
えんがちょが使われたアニメ
それでは次に映画やアニメなどの作品に実際にえんがちょが使われているシーンがあります。
えんがちょを使った作品を紹介していきましょう。
千と千尋の神隠し
まずは超有名な「千と千尋の神隠し」からです。
出てきた場面は、千尋が呪いのかかった虫を踏みつけてしまったので釜じいが千尋に輪っかを作らせ釜じいは「えんがちょ!、千、えんがちょ!」と言ってその輪っかに手刀を入れ「円(縁)を切った!」と叫ぶシーンが登場しました。
この描写、釜じいは千尋の事を助けていますね。
千尋が呪いにかからないように自ら呪文のように「えんがちょ」を使っています。
やはり大人の世界で使うとこういう感じになるでしょう。
さて私はこの作品、見たことあるのですが、このシーンの事はとんと覚えていません。
でも20年も前の作品でこのようなシーンが使われているのですから、それもあの宮崎駿監督が取り入れているのですから、日本に古くから伝わってきているものなんだなあ、と思わずにはいられませんね。
ちなみにこの映画、当時の興業配収№1だったのではないでしょうか?間違えていたらごめんなさいです。
ワンピース
少年漫画の大人気シリーズ「ワンピース」にも「えんがちょ?」らしきシーンが登場しています。
そのシーンはバトルの真っ最中。
敵の攻撃を「えんがちょ」のような人差し指を交差させ「バツ」マークを作ってバリアを張るというシーン。
よってえんがちょ本来の意味からはかなり逸脱しています。
それにしてもバトル中に指を交差させる技を余裕で使うとは。
なかなかの策士ですね。