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えんがちょとはどういう意味?(続き8)

まあ、どちらが良くて、どちらは悪いというものでもないですが穢れや悪運をシャットアウトしたがる発想というのは人間の根源的欲望という事になるのでしょう。

えんがちょの起源を知っておこう!(まとめ)

如何だったでしょうか?えんがちょについて様々な角度から紹介して参りました。

そもそもえんがちょという呼び方に定着したのは戦後の頃からのようですが、歴史的にみれば平安時代から既にこのようなおまじないはあったようなのですね。

罪人が首をはねられ、市中を引き回される様はいつの時代になってもひと人々の心の中に恐怖感を植え付けるものです。

それでも怖いもの見たさばところは千年たっても人々の気持ちからは消えないようです。

ついつい遠巻きにして見物客となっていました。

しかし、良くないもの。

縁起でもないもの、穢れのあるものをまともに見ると自分に乗り移って、今度は自分自身に不幸が訪れるという恐怖を感じる気持ちも古くから伝承されてきた考え方のようです。

そんな大昔の時代から指を交差させたりする描写が絵画に記録されているのですから、人間の神仏を畏れる気持ちが根深いのは今も昔も変わらないようです。

そういった心の弱さをフォローすべく普及していたのが宗教なのでしょうか?

洋の東西を問わず宗教の布教の活発な地域ほどこれらの行為への畏怖の気持ちは薄らいでいったのかも分かりませんね。

さて、このようにえんがちょというのは人間に災いをもたらすような行いに振り回されることなく健全に日々を過ごしていけるようにと願った一般庶民たちの精一杯の呪文でありおまじないであったのでしょう。

そりゃあ、誰だって悪運に憑りつかれたくなどないですからね。

ところが現代に至っては、臭いもの、不潔なものに対する差別の意識が先行してしまっているのが残です。

確かに不衛生なものに接してしまったら大変です。

そんな時は慌てずにすぐに消毒行為を働きましょう。

毎日、帰宅したら手洗い、うがいを継続しましょう。

心の拠り所だけは間違えないようにしておかないと自分自身が「えんがちょ人間」になってしまうかも分かりませんからね。