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パラサイトする人の特徴やメリット・...(続き8)

それで、お金にシビアで、ケチでめんどくさそうと思われると、友達としても、恋人としてもあまり付き合いたくない人と思われてしまうこともあるようです。

だから、実家暮らしだけどお金の管理とかお金の使い方にはしっかりとした考え方を持っているということをアピールしないと、誤解されやすくなります。

老後の生活環境に耐えられない

今まで親が生きているときは、親と一緒に生活できて心も満足していたかもしれませんが、自分が年を取るよりも先に、必ず親が年を取ります。

そうなると、今まで自分を支えてくれていて親を、今度は自分が支えなくてはいけません。

しかし、パラサイトしていて自分が誰かに依存することは知っていても、自分が誰かをサポートすることをしてこなかった人は、老後にどうしたらいいかわからなくなったり、親の世話を背負うことができなくなったりすることもあるかもしれません。

そして、老後は今まで依存していた親もいないし、自分で家庭を作ることをしなかったので、結局周りには自分をサポートしてくれる人がいなくなってしまって、さみしく孤独に老後を過ごすことにもなりかねません。

孤独死も考えられる

老後のことを考えると、パラサイトすることにはとても不安が残ります。

自分ではいくら望んでいなくても、人はみんな年を取ります。

その時、結婚していて子供がいる人は普通、自分の面倒を見てくれる人がいるし、自分をサポートしてくれる人がいることになります。

しかし、パラサイト・シングルだった人は結局親が死んだら、自分ひとりが残されてしまいます。

もしかしたら、自分の兄弟が自分の面倒を見てくれるかもしれませんが、そんなにうまくいくとは限りません。

老後になって頼れるのは子供だけという場合も少なくないのですが、その子供がいないしのなら最後は一人ですべて片付けなくてはいけないのです。

それで、孤独死も考えられます。

今はよくても、将来的に自分が年を取った時にどうするか、ということも考えて今の生き方を決めるのは大事なのことなのかもしれませんね。

パラサイトが増える理由

パラサイトには、メリットもデメリットもあります。

親と一緒に暮らせることは、その時にしかできない幸せなことでもありますが、自分にとってデメリットもあることを覚えておきたいものです。

日本では1980年代後半からパラサイトが急増しているといわれています。

1980年では20~34歳で親と同居している未婚の人は817万人だったそうですが、その30年後には約200万人も増加しました。

そして25歳から34歳までの若者のなんと5人に2人はパラサイト・シングルである、という統計も出ています。

しかし、どうして最近このパラサイトという人たちが急激に増えているのでしょうか?
それは、今の世界のそして日本の社会に原因があるようです。

非正規雇用者が増えている

確かに、結婚すると自分の経済的な負担も増えるし、たくさんの苦労が付きまとうからそれならば親と一緒に暮らしているほうが気楽だということで、パラサイトを選ぶ人たちもいますけど、自分の現状ゆえにパラサイト・シングルを選ばざるを得なかったという人たちもいます。

その一つの理由に、非正規雇用者が増えている日本の現状があります。

非正規雇用者の場合、賃金は少なく、そして生活が安定していません。

それで、一人で自立することができずに、親と一緒に住むことによってなんとか生活している人たちもいるのです。

そのような人の中には、本当は結婚したいという願いを持っているにも関わらず、非正規雇用のために結婚することをあきらめている人も多いそうです。

そして、そのような人たちは親が年を取った時に、自分一人で親の老後の面倒を見なくてはいけないのですが、それができずに問題を抱えたり、介護離職をしなくてはいけなくなって実際の生活の支えは親の年金だけという苦しい状況に置かれることもあるそうです。

もちろん、親の年金だけで大人二人分の生活、それも要介護の親を抱えた状況を支えることはできず、借金をすることになる場合もあるそうで、これは大きな社会問題となっています。

少子化


そして、少子化の問題もパラサイト・シングルに関係していると考えられます。

昔は1家族に何人もの子供たちがいました。

それで、みんな学業が終われば家を出たり、家庭に入ったりして、それぞれ独立するのが当たり前でしたし、そうしなければいけない状況でした。

しかし、最近では子供たちの数は減少し、1家庭の中での子供の人数も減りました。

それで、無理に子どもたちは実家を出る必要もなく、親も1人や2人の子どもをずっと自分の家に住まわせて世話するくらいの余裕を持っていることも多いのです。

それで、家計の負担がそこまで大きくないので、子どもたちも親たちも”独立する”という意識が薄れているのかもしれません。

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