非正規雇用者の増加にも伴い、最近では若年層の貧困化も問題になっています。
それで、働いても自分の生活を自分で維持できるだけの収入がなく、それで親元にいてパラサイトの生き方を選んでいる人もいます。
自立するためには、それなりの収入が必要です。
実際問題、総務省が2012年に行った調査では、25歳から34歳の男性就業者のうち、約7人に1人は年収が200万円未満だそうです。
その人たちは「ワーキング・プア」と呼ばれます。
このように働いてはいても、独立するほどの金銭的な余裕を持てない人たちが増えているということです。
親子関係の変化
昔と比べて、親子関係も変わってきたことも理由の一つとして挙げられます。
昔は、親は厳しくて、社会人になっても親元にダラダラと居候していることを許す親は少なかったかもしれません。
しかし、今では親も自分の友達のような感覚で接している家族は多いです。
親子が仲がいいというのは素晴らしいことですが、そのためにお互いの依存性が強くなってしまう、という問題も起きています。
普通、大人になったら親から独立するのが普通でしたが、先ほどもパラサイトのメリットに一つとして挙げられていたように「親とずっと一緒にいたい」という、親に過度に依存する意識があると、特別の理由がない限り、家を出て独立したいとは思わなくなるでしょう。
親が自立させてくれない
親子関係がよりフラットで、より緊密になったということで、親の側も子供に家にずっと残ってほしいと思うことも多いようです。
どこか自分の知らないところで何をしているのかを見れないくらいなら、親元にいてくれるほうがいいと考えて、大人になった子供のためにでも何でもしてあげる親も少なくありません。
つまり、親自身が子離れできていないということです。
子どもは大人になったら親を離れるものだ、という昔の人の意識が少し薄れてきているのかもしれませんね。
親が子どもの自立に関して、過度に心配したり不安に思って、過保護になるほど子どもを守ろうとしたり、手放したくないと思うと、子供は自立するチャンスを失います。
親離れができない
親が自立させてくれない、ということに加えて、子供も親から離れたくないと思っている人が多くなっています。
親から離れることをさみしく思うのは当然ですが、昔はそんなことは居候する理由にはならなかったはずです。
しかし、親も別に得に理由がなければずっと実家で暮らせばいいと思っていたり、子供が自立することを嫌がってそばに置いておこうとすることによって、子供もそのほうが楽だと判断して、結局いくつになっても、親に頼って甘えて過ごすことをやめられなくなるかもしれません。
パラサイトになる人は危険!?親から離れて自立しよう(まとめ)
パラサイト・シングルとなる理由は人それぞれです。
そうせざるを得なかった人もいますし、楽だからそのような生活を選んできた人もいるでしょう。
しかし、親に依存し続けることには、その時はよくても後々のデメリットや苦労というものが出てくるようです。
それで、実際に実家に暮らすという決定をするにしてもしないにしても、ぜひ一人ひとりが自立した生活を送れるようになりたいですね!