1. 相槌の意味合い
まず、相槌としての「それな」の使い方ができます。
「ああ、そうだね」「そのとおりだね」ということを言うときに、一言「それな」といえばいいのです。
簡単ですね。
でも、相槌として非常に簡単なゆえに問題もあったりします。
同意していることを意味するフレーズなので、相手の話を聞いているようで聞いていない時でも「それな」という相槌を打っておけばいいか、という感覚で使うことがあります。
「うん」とか「ああ」といった返事よりも、相手の話を肯定していることを感じさせる相槌になります。
相手の受け取り方も違い、使いやすいということです。
だから、返答に困ったときや返答するのがめんどくさいときなどにも、「それな」を使うことも多くなってしまいます。
非常に便利であると同時に”もっとも残酷な相槌の一つ”とまで言われています。
例えば、「今日○○があってさ~、○○だったんだよ。」→「それな」。
これで終了です。
あれこれと考えることなくして、たったの3文字で相槌ができるわけです。
さらに「それでね、それでね、今度の旅行の行先なんだけどさ~」→「それな」。
「それな」自体に深い意味合いはありません。
ですが、相手の言っていることを肯定的にとらえている印象を与えつつ相槌ができちゃいます。
ただ、あまりにも多様していると適当感が感じられることもしばしばなので、使い方や頻度に気を付けたほうがいいかもしれません。
特に男子が女子の話を聞いているとき、「それな」ばかりを連発していると、「何も考えてないでしょ!?っていうか、話聞いてないでしょ!」と怒られてしまう可能性があります。
「ふーん」「へー」だけだと怒られるから、より好感度のある「それな」を使っているのかもしれません。
しかし、「それな」も興味がないときに使いやすい便利な言葉であって、何も考えていないときに使っている、ということを女子はわかっていますよ!
2. 肯定する意味合い
肯定する返事をする時にもよく使います。
この場合相槌とは違い、もっと自分の意思を表すことになります。
例えば、「今度○○したいね」→「それな」。
このような場合、「そうだね!」という意味です。
「はい」「YES」という意味ですが、より自分の肯定的な意思を伝える用法です。
でもこの場合もけっこう、相手の言っていることへの反応がめんどくさい、というときに「一応肯定しとこ・・・」的に使うことも多いかもしれません。
例えば彼女が自信たっぷりに「○○だよね!絶対そうだと思う!」というような意見を述べたとします。
その時、「反論するのめんどくせ~、というか肯定しとけばいいでしょ」的な、とりあえずその場の平和のためにある意味てきとうに答えるときに使えるフレーズなわけです。
3. 同意、賛成の意味合い
さらに、同意するときや賛成するときにも使います。
「明日の○○かなり楽しみだよね!」→「それな!」といった感じで、自分もそう思うという同意を表しているのです。
さらに、「○○だと思う」という意見に対して「それな」をつけることによって「確かにそう思う」「あなたの言う通り」という賛同を表現することもあります。
でもここでも便利な表現ゆえに、相手に共感すると相手の気分がよくなるから、とりあえず「それな」を使っとけばいいでしょ、というような感覚で使っていることもしばしば。
4. 何を言われた時でも使える
ということで、「それな」というのはある意味で万能な受け答えのフレーズなのです。