皆さんは、当事者意識という言葉を聞いたことはありますか?
この言葉の意味ですが、「自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。」という意味です。
当事者というのは、その事に直接関係を持つ人という意味であり、これに「意識」という言葉が付くことで、自分がそのことに関係があるかどうかを自分がわかっているという意味になります。
言葉の使い方としては「当事者意識がある」とか「当事者意識に欠けている」というような使い方があります。
つまり、当事者でありながらその意識が全く無い、自分は関係ないと思っている人がいるということです。
例えば人に対して「他人事だと思っている」とか「誰のことだと思っているのだ」と怒る人がいますが、そういう人はまさに「当事者意識が無い」人に対して怒っているわけですね。
当事者意識とは
ある事柄に自分が関係すると分かっていること
当事者意識は、ある事柄に自分が関係すると自分自身がわかっていることを意味します。
当事者意識という言葉自体にさほどマイナス要素は無いのですが、どちらかと言えば使い方にもよりますがあまり良い印象はありません。
それは当事者意識を持ってない人や、当事者意識が無いという使い方をよくするからだと思います。
また、当事者という言葉自体にも、なんだか威圧感を感じてしまいます。
「あなたは当事者だ」なんて言われたら、ちょっとびくっとしてしまいます。
背筋が伸びるというよりもぞっとすると言う感じではないでしょうか。
自分が関係するとわかっていても、できれば避けたい・関係者にはなりたくないという思いも込められているような言葉です。
当事者意識を持たせるための7個の方法
ここでは、当事者意識の無い人に、「当事者意識」を持たせるための方法をご紹介したいと思います。
他人が他人の意識を変えるということはなかなか難しいかもしれません。
親が子に対して、また上司が部下に対して、教員が生徒に対してなど目上のものから目下の者への躾として、この当事者意識を持たせなくてはならない場面があることがあります。
当事者意識とはどういうものなのか、どうすれば無関係だと思いこんでいる人間に当事者だと認識させ自覚させることができるのか、今まさに悩んでおられる方も多いと思います。
特にビジネスにおいては、グループで仕事をしていても、個人個人が当事者意識をしっかりと持って取り組まなければ仕事は成功しません。
1.重要な仕事だと認識させる
特に新入社員の場合は、右も左もわからずに戸惑っている人が多いと思います。
しかし、半年もすればなんとなくであっても会社のルール、さらには社会のルールと言うものがおおむねわかってくるものです。
ですので、指導する側もいつまでも新人として扱うことはよくありません。
人は、ビギナーズラックというものに大変弱く、自分を甘やかしてしまいがちです。
「まだ入社○か月目だから大目に見てもらってもいいだろう」とか「転勤して来て間もないから何もできなくて当たり前」というように、自分自身でハードルを下げてしまいます。
しかし、それではいつまでたっても一人前にはなれません。
突然厳しく指導することはありません。
ですが、相手が甘えているなと感じたら、それとなく諭して「あなたも会社の一員として重要な責務を担っている」とまずは自覚させることから始めましょう。
緊張感と責任感を持たせる
ひとくくりに考えてはいけませんが、いわゆるゆとり世代のひとたちは自分を甘やかせてしまう傾向にあります。
それはゆとり世代の人が悪いのではなく、世間がそうさせた、世間にも責任があるわけです。
他にも、若い方の中には緊張感も責任感も、もともと持ち合わせていない人もいます。
大企業では、なかなかそういう人材は採用されませんので、このような問題に直面することは少ないでしょう。
しかし、中小企業ともなれば人手不足である程度妥協して採用したという例も少なくありません。
相手に緊張感と責任感を持たせることは難しいことではあります。
仕事とプライベートでメリハリをつけさせる、少し大きな仕事を任せてみるなど、指導する方も不安かもしれませんがまず一歩踏み出してみましょう。
2.自分で決断させる
当事者意識が無い人は、たいてい自分で決断することができません。