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当事者意識を持つ・持たせるための7...(続き6)

これも個性ですので、プラスに考えることも必要です。

自己擁護する

自己擁護と言えば聞こえはいいですが、ようするに「言い訳をする」ということです。

当事者意識に欠けている人の中には、弁が立つ人もいます。

自分を守るための言い訳の言葉を沢山持っているわけです。

それで今まで何事も無く過ごせているのですから、見方を考えれば大したものだとも言えます。

指導者側としては言い訳をする人間に対しては確かにイラっとしてしまいます。

しかし、責任を逃れるために自分を守る手段をたくさん持っているわけですから、想像力やアイデアを生み出す力はあるわけです。

この部分を上手に指導に活かせることができれば良いのではないでしょうか?

ただし、自己擁護していることは自分自身でよくわかっているので、そこを責めるのもよくありません。

鈍感である

当事者意識に欠けている人の中には、単に鈍感である場合があります。

上記で述べているパターンは、わざわざ当事者から逃れようとしている人の場合の話です。

これは、特に当事者から逃れようとしているわけでは無く、自分が当事者だと気づいていないパターンです。

この場合は、この人が鈍感なだけで当事者になるのが嫌というわけではないのですから、矯正は比較的簡単かもしれません。

鈍感であるということは純粋であるとも言えます。

空気が読めなかったり、先を見通すというようなことができないので、他人から言われるまで気がつかないのです。

このような人に対しては「あなたは当事者なんだから、責任を持って仕事をした方がいいですよ」と指導するとそこで初めて、本人が気が付くケースが多いです。

悪気はない

鈍感な人は決して悪気があるわけではありません。

悪気があればそれは完全に計算であって鈍感とは言えません。

鈍感であることは今日に始まったわけではないので、指導する側も相手が鈍感であることはわかっていることと思います。

ただし、悪気がないとはいえ仕事をするにあたって鈍感であることは、できるだけ矯正して行く方が良いでしょう。

何事にも敏感に対応しろと言ったところで、そこまでは無理ですができるだけ気配りができるように、気長に指導して行かなくてはいけません。

鈍感な人は、お嬢様気質の方が多く、今まで全て親や他人にやってもらうことが多いため、自ら行動を起こすことが苦手でもあるのです。

自分でしようとしない

先程も述べましたが、当事者意識が低い人は自分から動こうとはまずしません。

自分が何か始めてしまったら、責任を持たなくてはならないからです。

もちろん何かを提案したり、新しく何かにチャレンジしたりということはあまりやりません。

また、他人に協力することもあまりしません。

当事者意識に欠ける人の特徴として、常に「お客様意識」であることが多いことが挙げられます。

自分はお客様で相手からおもてなしを受けることが日常的に当たり前になってしまっているのです。

家庭環境においても、親が全て決めてお膳立てしてくれていたり、常に誰かが世話をしてくれているのでそれが不思議だと思わずに育ってしまった人もいます。

他人がすることに批評はする

例えば仕事でなくても何かプライベートで集まりがある際に、幹事の他にお手伝いを率先してやる人は日頃から当事者意識も強い人が多いです。

自分も楽しむのだから手伝うのは当然だと思っています。

しかし、先程も述べたように当事者意識が欠けている人は自分はお客様なので、おもてなしを受けて当然という意識があるだけでなく、他人がしてくれたことにたいして批評はするんです。

「会費が高い」「面白くなかった」「あまり食べられなかった」等、文句だけは一人前に言いますし、むしろ文句は人一倍言います。

そんなに文句を言うのであれば、一度自分が幹事としてやってみればいいと周りから思われてしまいます。

それに、そのような人はたいてい次回からは呼んでもらえることはありません。