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当事者意識を持つ・持たせるための7...(続き3)

担当者になったからには、良いことばかりでは無く、嫌なことも進んで行わなければならないということを自覚させるのです。

重要度をオーバー目に伝える

初めて担当者になった人に対しては、その責任度や重要度を少し大げさに伝えておいた方がいいでしょう。

脅すというわけではないのですが、オーバー目に伝えておいた方が後で「そんなに大変ではなかった」と思えるようになり、次の仕事への意欲に繋がるからです。

逆に「そんなにたいしたことはない」と伝えてしまうと、大変かそうでないかは判断の基準が個人個人によって違います。

「さほど大変じゃないと言われたから、やろうと思ったのに」と逆切れされてしまうこともあります。

人生において挫折は必要ですし、誰しも必ず経験するものです。

しかし、挫折に対して免疫力が無い人にとっては、少しのマイナス要素も大きなトラウマになってしまうことがあります。

そうならないためにも、最初からオーバーに伝えておいた方が良いのです。

5.あえて手を貸さない

人を育てるのに、過保護になってはいけません。

もちろん突き放すのもダメですが、なんでもかんでも手を貸すのはいけません。

もともと甘える要素があるので、甘やかすとすぐに頼ってしまいます。

一度頼られたらそれに慣れてしまいますので、注意が必要です。

確かになんでもかんでもご自身がやってしまった方が早いし、スムーズです。

しかし、人を育てると言うことは忍耐でもあるのです。

あえて手を貸さないということは、想像以上に難しく、自分自身もストレスが溜まってしまいます。

ですが、指導者として、ここはぐっと堪えて手を貸さず見守りましょう。

もちろん、相談やヒントを与えるのはOKです。

ただし、正解は自分で導くように指導します。

失敗しながらも1人でやり遂げる

本人が、何かをやり遂げるときに、失敗しながらも一人で行うことができれば、その満足感や達成感は何物にも代えがたい宝になります。

それは経験してきたあなたであれば一番わかっているはずです。

こう言ってはなんですが、仕事上の失敗というものは、よほどのことが無い限りは自分の命にかかわることはありません。

医療従事者の場合はそのような場面があり、いくら新人でも失敗は許されません。

ですが、一般企業での仕事の場合、たいていの失敗はカバーできるものです。

また、失敗しないと学ぶことができませんし、失敗することで「今度は気をつけよう」「二度とあんな思いをしたくない」と身を持って学ぶことができるのです。

6.声かけの仕方を変える

当事者意識が無い人に、当事者意識を植え付けるよう指導していくには、声掛けのタイミングや内容が重要になってきます。

特に若い世代の方は、その人自身があまり他人から叱られた経験がありません。

実の親ですら上手に叱れない人が増えてきているのです。

何度も言いますが、これは本人が悪いのではありません。

育ってきた環境や世の中にも責任があります。

ですので、声掛けの仕方やタイミング・内容には配慮が必要になります。

別に優しくしすぎたり、相手に媚びる必要は全くありませんが、必要以上に厳しくしたり、突っぱねるような言い方は適しているとはいえません。

「本人の為にあえて厳しくする」というスタンスで指導していたとしても、本意が伝わることはまずありません。

あなたにいじめられているとさえ思う場合があります。

命令ではなく質問で仕事内容を伝える

指導する上で、「○○しなさい」というように、命令口調になることが多いと思いますが、それはタブーです。

人から押し付けられて行う仕事は、気分良くできずにかえって反発心を生みます。