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当事者意識を持つ・持たせるための7...(続き4)

ですので、命令するのではなく相手の答えを上手に引き出すような感じで誘導して行きます。

小さな子供を指導するには、ついつい命令口調になってしまいますし、はっきりいってその方が簡単です。

言われる相手もその時は多少むかっとくるかもしれませんが、命令された方がそれに単に従えば良いのですから簡単です。

しかし、命令して命令に従うだけでは何の解決にもなりません。

命令する方は結果的に頭打ちさせてしまうだけですし、命令される方も命令に甘えてしまうからです。

「○○はどうしたらいいと思う?」

では、一番どのような声掛けが適しているのでしょうか?それは質問形式です。

例えば指導している相手が何か壁にぶちあたって、前に進めていない時に現時点でのトラブル内容と原因を列挙させます。

どんなことに悩んでいるのか、何故それで悩みが生じるのか、そもそもの原因はなんなのかを、本人が思いつくままで構いませんので話をさせます。

次に、現時点で考えられる解決法を述べさせてみます。

いくつか解決法が出てくる場合はそれでいいですし、全く出てこない場合はちょっとしたヒントも与えて構いません。

その中で、「選択」という作業が発生してきます。

もちろん選択も本人にさせますが、「自分で決めなさい」と突き放すのではなく「あなたはどうしたらいいと思う?」「あなたが思うベストな方法は何だと思う?」と聞いてみて、その理由も聞いてみます。

あまり突拍子もない答えですと、当然仕事に影響してきます。

ですので、軌道修正は必要ですが理にかなっているのであれば、まずできることからやってみるように促します。

7.成果を一緒に喜ぶ

仕事をするうえで、失敗を繰り返しながらでも、どれだけ時間がかかってもだんだんと成功してきますし、成果が表れてくるでしょう。

その時に、どんな些細なことでも一緒に喜びをわかちあうことが重要です。

単に褒めるのでは上から目線になってしまい、本人の為にはなりません。

ビジネスマンとして、ビジネスの成功を一緒に喜ぶのです。

「ここまでできたのは、あなたの頑張りがあったからですよ」というように、感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。

あなたが指導者としての経験も豊富であれば当然の結果ですが、指導者として初心者かもしれませんよね?

その場合は特に、あなたの指導についてきてくれたのですから、やはり感謝の気持ちを忘れてはいけません。

次に繋がるアドバイスをする

仕事が一旦ひと段落したら、反省会のような機会を持つように心がけましょう。

成果が出たとしても改善点は必ずありますし、100%成功したと言える仕事はなかなかありません。

かならずマイナス部分は出てくるはずです。

勉強に復習が大切なように、ビジネスにも振り返りが重要です。

成果が出たけど、あの場面であのようにすればもっと効率よく仕事が進んだなど、次に繋がるアドバイスをすることもポイントです。

もちろんそれも、頭ごなしに「ああすれば良かったのに」と言うのではなく、「あの時どうすればもっと効率よくできたと思う?」というように、できるだけ本人の意見を引き出すようにしましょう。

当事者意識が欠如している人の特徴

では、当事者意識が欠如している人はどんな特徴があるのでしょうか。

当事者意識が欠如している人は、そもそも当事者意識がどういうものであるかわかっていない場合が大半です。

その他、どういう特徴があるのかをわかっていれば、指導もしやすいですし本人に自覚させるポイントにも繋がります。

当事者意識という言葉を知らない人もいますので、まずはそこからの説明になります。

根が素直な人であれば、当事者意識に欠けていることが自分の欠点であるとすぐに自覚できますし、当事者意識を持つこともさほど難しくないでしょう。

根拠がないのに楽天主義である

当事者意識がある人に限って、悩みやすいのが特徴です。

それは必要以上に責任感がある人が多いから、あらゆることにおいて悩んでしまうのです。

「もし○○になったらどうしよう」「もし失敗したら迷惑をかけてしまう」など、慎重すぎるのも特徴です。