2~3歳の小さな子供さんが、「なぜ?」「どうして?」と事あるごとに質問してくる時期があります。

これを「なぜなぜ期」と呼んでいます。

今、子育て真っ最中の方も、過去にお子様に色々質問をされて困った時期があった。

そんな経験をなさった方もおられるでしょう。

子供の「なぜ」は好奇心から来るものです。

この時期の子供は、特に脳が柔軟で吸収能力もものすごく優れています。

自我が芽生える頃で、自分の存在を自分でも認識し出す頃です。

また、自分の周りは面白いもので溢れているのだと、思わず何か聞かずにいられないのです。

ところが、このなぜなぜ期が無かったというお子様も中にはいらっしゃるようです。

ところで、世の中のお母様方は、お子様に「勉強しなさい」と口を酸っぱくして言っても全然聞かない!と困っておられる方も多いと思いますが、一方で「勉強しなさい」と言わなくても自主的に勉強を進んでする子もいますよね。

この違いについて、実はなぜなぜ期が関係していると言われています。

つまり、幼いころの好奇心について、親がどう対応したかが将来に影響を与えるという説があるのです。

あなたは現在、好奇心旺盛な方ですか?

それともあまり何事にも興味を持てない方ですか?好奇心を失ってしまった。

でも、何事にも興味を持ってもっとポジティブに人生を楽しみたい!そんな方に、好奇心を失わないための10個の方法についてお話しましょう。

好奇心とは

では、好奇心とはどういう意味なのでしょうか?

好奇心とは、物事を探求しようとする根源的な心のことを言います。

自発的な調査や、学習・物事の本質を研究するといった知的活動の根源となる感情を言うのです。

この感情は、人間以外にも、比較的知能が高い動物において、好奇心ではないか?と思われるような行動を取る動物が多く確認されています。

人は、初めてのものを見たり聞いたり、初めての経験をした時にまずは「驚愕」という気持ちが芽生えます。

これには「警戒」も含まれており、生きて行く上での本能的な防御作用とも言えます。

次に、進む感情として「恐怖」という感情が生まれます。

何事もすぐに受け入れるという感情ではなく、怖さを持って自分の身を守るという具合です。

この恐怖の先にあるのが「好奇心」です。

恐怖のままとどまる場合ももちろんあります。

この場合は、次の感情に進むことは無く、そこでストップですが好奇心として気持ちが発展すると、そこからどんどん興味として広がっていくのです。

子どもは好奇心の塊

小さな子供は好奇心の塊です。

先程述べた「好奇心」に至るまでの感情ですが、子供の場合も「驚愕」までは同じ進路を歩んでいきます。

ところが、大人になればなるほど「疑う」という気持ちが発達します。

ですので、大人になってから「驚愕」したことについては、なかなか「好奇心」「興味」まで発展することが難しいのです。

しかし、子供はもともとの情報量が少ないため「恐怖」という感情も薄いようです。

ですので、驚愕から比較的早く「好奇心」に繋がる思考回路を持っているということが言えます。

また、大人のように「失敗による怖さ」という概念がありません。

子供は好奇心の塊であるのは、子供が純粋で疑うことを知らないからです。

子供の時の好奇心が大人になってからの人生に影響を与えますので、子供の好奇心は大切にすべきですね。

成長するにつれ好奇心を失っていく

先程もお話しましたように、大人になるにつれて好奇心を失っていきます。

好奇心を失うというより、好奇心に到達する前に防御反応が邪魔をして好奇心まで進化しないのです。

人は失敗を繰り返しながら成長する生き物ですが、二度と同じ過ちを繰り返さないということを学んでいく生き物でもあります。

ただ、その学びが多くなっていくことで、恐怖心というのも倍増して行きます。

「新しいことにチャレンジして、また失敗したらどうしよう」という不安です。

この不安が好奇心を育てるのを阻害するのです。

こうして人は成長するにつれて、好奇心を失っていってしまいます。

この恐怖心を乗り越えて、好奇心に繋げるのはとても勇気がいることです。

大人になればなるほど、ハードルは高くなっていきます。

しかし、恐怖に打ち勝った末に勝ち取る興味は、かけがえのないものになるでしょう。

好奇心には3種類ある

この好奇心ですが、実は3種類のタイプにわけられることができます。

イアン・レズリーという方が書かれた本、「子供は四〇〇〇〇回質問する」という著書によりますと、「拡散的好奇心」「知的好奇心」「共感的好奇心」という3つの好奇心に分けられることができるというのです。

この3種類の好奇心、一体どんな違いがあるのか、どういうタイプなのか詳しくみていきましょう。

拡散的好奇心

いろいろな方面で発生する事柄に対して「知りたい!」という気持ちです。

一般的な「好奇心」とも言えるでしょう。

分野に関係なくとにかく「知りたい!」「やってみたい!」という欲求です。

ある新しい出来事にたいして、その内容を特に知らなくてもなんとなく知りたい、やってみたいということですね。

子供が生まれて初めて抱く好奇心もこのタイプです。

初めてのものに対して、興味を抱く・好奇心を抱く感覚ですので、途中で気持ちが萎えることもあります。

思っていたより面白くなかった、自分には合わなかったと判断した時点で好奇心にもストップがかかります。

拡散的好奇心は、子供のころの方が活発に抱く感情であり、大人になればなるほど無くなっていくタイプの好奇心と言えるでしょう。

知的好奇心

知的好奇心は、知識や理解を深めたいと言う欲求です。

興味のあることに関しての好奇心には変わりありませんが、ある程度そのことについて知っている、やり始めたばかりであるという場合が多いです。

真新しいことについての欲求とは少し違います。

例えば資格取得や、免許取得に関する欲求がこれに当たります。

既にどういうものなのかはわかっていて、それについて極めたい、人に教えるために自分も知識を蓄えたいというような際に発生する好奇心です。

これについては、比較的大人になってから、やりたいことが見つかった。

この年齢からだけど始めてみようと思ったなどの気持ちである場合が多く、大人になってから抱く好奇心とも言えますね。

共感的好奇心

この好奇心は、他人の考えや感情を知りたいと言う欲求です。

お友達になった方や、好きになった人をもっと知りたい、その人の考え方を知ってみたいという、人が人に抱く好奇心です。

他人の考えや感情を知ることで、もっと深くその人を知ることができますし、自分に共通するところがあればもっともっと仲良くなりたいと思えるでしょう。

もしくは、その逆も考えられます。

相手に対して苦手意識がある時や、相手に対して共感できないときに、「この人の思考回路は一体どうなっているんだろう?」というように、怖いもの見たさ感覚で知りたいと言う好奇心です。

相手のことを知り、その人の言動の原因を知ることで、もしかしたら今まで理解できなかったことが、なんとなくわかってみる目が変わるかもしれませんし、ますます理解に苦しむ、近づかないでおこうと防御したりすることができます。

好奇心格差

好奇心落差という言葉も、上記でご紹介した書籍の中で出てくる言葉です。

ようするに、好奇心の落差は、幼少期の環境に由来するという見解です。

幼少期に好奇心あふれた生活をしており、探究心おおせいな子供として育った場合と、「なぜなぜ期」を適当にあしらってしまう、子供が納得する答えを言わないなど、子供に好奇心があっても大人がそれを抑え込んでしまうような環境で子育てをした場合では、大人になってから仕事で収入を得るようになった際に、かなりの経済的落差を生む懸念があるという論理です。

「好奇心格差」は、深刻な経済格差に発展するという、著者イアン・レズリー氏の持論です。

高学歴と低学歴を分けるのは好奇心の有無⁉

子供の疑問に対して大人が真摯に答えると、子供は他のいろいろなことにもどんどん興味を示し、自分の知識にしようと吸収して行きます。

しかし、大人があいまいな回答、例えば「おおきくなればわかる」とか「忙しいからあとで」など、子供の質問に対して適切な回答を行わない場合は、子供もそのうち聞くことを諦めます。

結果、好奇心を早くに失ってしまうのです。

最初に少しお話しましたが、一番好奇心旺盛な時期に、大人がどのように子供に接するかによって、成長した際に自主的に学ぶ子になるのか、どれだけ勉強しろと言われてもやらない勉強嫌いの子供に成長するかが分かれます。

その結果、高学歴の人生を歩むのか、低学歴の人生を歩むのかが決まるというレズリー氏の見解です。

幼い子の好奇心はその後の人生を左右するターニングポイントでもあるようです。

子供の好奇心を是非伸ばしてやりましょう。

好奇心=文化資本

好奇心は、文化資本であるとも言えます。

文化資本とは、金銭によるもの以外の、学歴や文化的素養といった個人的資産を指す言葉です。

好奇心旺盛な幼少期を過ごすことで、高学歴の人生を歩むことができたり、さまざまな知識を学んでいくということは、お金で買うことができない個人の財産です。

知識を得るためにお金は必要ですが、その知識を買い取ることは不可能です。

学問に王道なしという言葉があるように、どんな人でも賢くなろうと思ったら地道な努力が必要なのです。

また、好奇心が無い人が、好奇心のある人からお金で好奇心を買うこともできませんよね。

文化資本は、お金よりも大切で貴重な目に見えない個人の財産であると言えるでしょう。

好奇心を失わないための10個の方法

では、好奇心を失わないためにどんな方法があるのでしょうか?

既に失っていても好奇心を取り戻すことはできるのでしょうか?

また、最近どうも好奇心に欠けている気がするという方は、是非その貴重な好奇心を失わないために、今日からできることもたくさんありますので、実践してみてください。

好奇心を失わないということは、脳が活性化し続けるのでいつまでも若々しくいられるということでもあります。

好奇心旺盛な方のことを「少年のような瞳を持っている人」なんて表現することがありますが、まさに子供のような純粋な気持ちを持ち続けることができる大人を意味します。

子供っぽいというわけではなく、常に挑戦し続ける、新しいことに目を向けている人って輝いていますよね!

1.日々期待感を募らせる

好奇心に充ち溢れている方は、毎日新しいこと・知らないことに対して期待感が膨らんでいます。

めまぐるしいこの世の中では、日々新しいことが生まれています。

それに対して、分野問わず「これは、どんなものなのだろう?」「これはどのような効果があるのだろう?」と、いつも何でも知っておこうとしています。

新しいことに興味を持つ、今まで知らなかったことに興味を持つことが好奇心です。

期待に胸ふくらませるだけでなく、知ることの喜びや理解することの素晴らしさをまずは経験してみましょう。

毎日毎日、そんな思いをしていたらしんどいと思いますか?でも、別にものすごい経験をしろと言っているのではありません。

小さな興味の積み重ねが大きな好奇心に繋がることだってあるのです。

毎日1つでも良いので、何かに対して「なぜ?」という疑問を持つことが重要です。

毎日ワクワクするようなことを考える

好奇心の「奇」という漢字には、普通とちがっている・めずらしい・優れている・不思議・思いがけないなどという意味があります。

つまり、普通では無いことを好む心が好奇心です。

人が好奇心を抱く際、ドキドキと高ぶったワクワクする感情が沸き起こります。

嫌々調べることを好奇心とは言いません。

好奇心を持ち続けるには、このワクワク感を持続させることが重要なのです。

人は基本的には面白いことや楽しいことが好きです。

嫌な仕事も、やり終えた後に「お楽しみ=わくわく」が待っているから頑張れるのです。

モチベーションを高く、日々過ごすことができるようにするには、いつも好奇心を忘れないこと、それには、ワクワクするようなことをいつも考えておくことが必要です。

2.ストレスや疲れをとる

ストレスや疲れがたまったままにしておくと、好奇心どころではありません。

健康的な精神は健康的な身体にこそ宿ると言われています。

ストレスや疲れが溜まっている時は、何も考えずに思い切ってしっかり身体を休めましょう。

その時に、余計なことは一切考えないこと。

たとえワクワクするような楽しいことであっても、とりあえず一旦考えるのは辞めましょう。

何かをずっと続けることは、時には休憩しながらでなければ続きません。

それは好奇心というプラス思考についても同じことが言えます。

いくらワクワクしたい、いつも好奇心を持ち続けたいといっても、疲れた身体や心ではワクワクも半減してしまいます。

健全な身体と精神があってはじめて次の行動が取れるのです。

休む時はしっかり休んで、考えるときは集中して考える。

メリハリが大切です。