好奇心を失うというより、好奇心に到達する前に防御反応が邪魔をして好奇心まで進化しないのです。
人は失敗を繰り返しながら成長する生き物ですが、二度と同じ過ちを繰り返さないということを学んでいく生き物でもあります。
ただ、その学びが多くなっていくことで、恐怖心というのも倍増して行きます。
「新しいことにチャレンジして、また失敗したらどうしよう」という不安です。
この不安が好奇心を育てるのを阻害するのです。
こうして人は成長するにつれて、好奇心を失っていってしまいます。
この恐怖心を乗り越えて、好奇心に繋げるのはとても勇気がいることです。
大人になればなるほど、ハードルは高くなっていきます。
しかし、恐怖に打ち勝った末に勝ち取る興味は、かけがえのないものになるでしょう。
好奇心には3種類ある
この好奇心ですが、実は3種類のタイプにわけられることができます。
イアン・レズリーという方が書かれた本、「子供は四〇〇〇〇回質問する」という著書によりますと、「拡散的好奇心」「知的好奇心」「共感的好奇心」という3つの好奇心に分けられることができるというのです。
この3種類の好奇心、一体どんな違いがあるのか、どういうタイプなのか詳しくみていきましょう。
拡散的好奇心
いろいろな方面で発生する事柄に対して「知りたい!」という気持ちです。
一般的な「好奇心」とも言えるでしょう。
分野に関係なくとにかく「知りたい!」「やってみたい!」という欲求です。
ある新しい出来事にたいして、その内容を特に知らなくてもなんとなく知りたい、やってみたいということですね。
子供が生まれて初めて抱く好奇心もこのタイプです。
初めてのものに対して、興味を抱く・好奇心を抱く感覚ですので、途中で気持ちが萎えることもあります。
思っていたより面白くなかった、自分には合わなかったと判断した時点で好奇心にもストップがかかります。
拡散的好奇心は、子供のころの方が活発に抱く感情であり、大人になればなるほど無くなっていくタイプの好奇心と言えるでしょう。
知的好奇心
知的好奇心は、知識や理解を深めたいと言う欲求です。
興味のあることに関しての好奇心には変わりありませんが、ある程度そのことについて知っている、やり始めたばかりであるという場合が多いです。
真新しいことについての欲求とは少し違います。
例えば資格取得や、免許取得に関する欲求がこれに当たります。
既にどういうものなのかはわかっていて、それについて極めたい、人に教えるために自分も知識を蓄えたいというような際に発生する好奇心です。
これについては、比較的大人になってから、やりたいことが見つかった。
この年齢からだけど始めてみようと思ったなどの気持ちである場合が多く、大人になってから抱く好奇心とも言えますね。
共感的好奇心
この好奇心は、他人の考えや感情を知りたいと言う欲求です。
お友達になった方や、好きになった人をもっと知りたい、その人の考え方を知ってみたいという、人が人に抱く好奇心です。
他人の考えや感情を知ることで、もっと深くその人を知ることができますし、自分に共通するところがあればもっともっと仲良くなりたいと思えるでしょう。
もしくは、その逆も考えられます。
相手に対して苦手意識がある時や、相手に対して共感できないときに、「この人の思考回路は一体どうなっているんだろう?」というように、怖いもの見たさ感覚で知りたいと言う好奇心です。
相手のことを知り、その人の言動の原因を知ることで、もしかしたら今まで理解できなかったことが、なんとなくわかってみる目が変わるかもしれませんし、ますます理解に苦しむ、近づかないでおこうと防御したりすることができます。
好奇心格差
好奇心落差という言葉も、上記でご紹介した書籍の中で出てくる言葉です。