あなたは、「論破」という言葉を知っていますか?
また日頃からよく使う言葉ですか?
論破ってそもそもどういう意味なのでしょう?
辞書で調べてみますと、論破とは、議論して相手の説を破ること。
言い負かすこと。
という意味なのだそうです。
一人が多くの人を相手に一方的に話すのは、講演といいますが、論破するには会話の相手が必要です。
しかも言葉のイメージでは「相手と楽しく仲良く会話する」というような悠長な内容でもなさそうですね。
論破は、ある一つのテーマで自分と相手が言い分や見解が違う場合に、互いに議論を行いそれぞれの説を主張して相手の説を破る、言い負かすことですので、いわば「会話のバトル」とも言えるでしょう。
論破することのメリット
人はなぜ、論破するのでしょう?
互いを言い負かそうとするのですから、喧嘩になってしまうこともありますし、ストレスが溜まりそうです。
論破するのは、そもそも相手とは仲良くない場合が多いと思いますが、会う度に論破していたら疲れてしまいますし、「この人とはどうせ意見が合わないし、戦いになるから、疲れるのでもう話したくない」となってしまうのではないでしょうか?
人は、自分の意見を否定されることで過度なストレスを受ける生き物でもあります。
ですので、論破することは多少のストレスも覚悟しなければなりません。
ただ、論破を繰り広げることで、場合によっては自分の意見を見直すきっかけにもなりますし、論破に勝てば自分の意見が正しいと証明されるわけです。
論破することでメリットがあるかと言われれば、なんともいえませんが勝った場合は自分の意見を相手にも認めさせることができます。
1. 気持ちがスカッとする
確かに論破に勝ち抜くと、スカッとした気持ちになります。
もし自分が負かされた場合は、ことのほか腹が立ちますよね?
ですので、あなたが勝った場合はあなたが負けた時の悔しさを相手は味わっているということです。
もし、普段から論破に負けてばかりですと、たまに勝った時には本当に嬉しいですし、また誰かと論破してみたいと思うようになります。
ただし、注意しなくてはいけないのは論破するに当たっては当然ですが正当な意見をぶつけなければいけないということです。
嘘をついて相手を打ち負かそうとしても必ずばれてしまいますし、万一嘘の理論で自分が勝ったとしても気分が良いものではありません。
2. 立場が良くなる?
これも勘違いしがちなのですが、論破で勝つと一瞬天狗になります。
相手を打ち負かしてやった、自分が言うことはすべて正しいのだと思ってしまうのです。
でも、そうではありません。
相手も相手なりの正論をぶつけてきて、勝負したのです。
ですので、論破に勝ったとしても自分の立場が良くなるとは思わない方が無難です。
立場が良くなったのではなく、そのテーマに関しては自分の意見が勝っていたというだけにすぎません。
論破を終えることで、一応勝ち負けの決着はつくでしょうが、そこで良い気になってはいけません。
論破は会話のバトル・勝負事なのです。
ですので、論破を終えた後は、互いの健闘をたたえるべきだとも思います。
ある部分では、あなたの言い分もわかる、とか、この部分においてはあなたが正しいというように、相手の良いところも見つけながら論破して行くのが理想では無いでしょうか?
論破のコツをつかめる17個のテクニック
人と会話をするときに、「よし!論破してやろう!」と挑んで会話することは、まずありませんよね。
そんな風に最初から挑む状態なのは、テレビやラジオなどメディアでの番組で、論破を扱う時だけです。
一般の方は、普通の会話が論破に発展していくわけです。
もちろん、「この人と言い合いになりたくないな」と思ったら、自分がさっと意見を引けばいいわけです。
日常会話の中で、相手を必ず打ち負かせないといけないという場面はほとんどありません。
ですが、もし、相手と会話のバトルになってしまったときや、会社の会議や議論であらかじめバトルになるであろうことが予想できる場合は、論破で勝てるコツを覚えておかれると良いでしょう。
論破のコツをつかめるコツを17個のテクニックにわけてお伝えします。
1. 相手の話の矛盾を見つけよう
まず、論破になったら相手の話をよく聞きましょう。
相手が興奮していたりパニックになっていたら、たいていその話の内容には矛盾が生じています。