密接距離(遠方相)
15~45センチまで。
頭や腰、脚が触れ合うことはありませんが、手で相手に触れることができるくらいの距離です。
この密接距離は家族、恋人など、ごく親しい人だけが入れるスペースです。
それ以外の人が入ると、不快感を伴います。
ごく親しい人だけに許される空間です。
個体距離(近接相)
45~75センチまで。
相手を捕まえられる距離です。
個体距離(遠方相)
75~120センチまで。
両方が手を伸ばせば指先が触れ合うことができる距離です。
個体距離は友人同士などでとられる距離です。
仲が良くてもこれ以上近寄ると、不快感を感じてしまいます。
相手の表情が読み取れる空間です。
社会距離(近接相)
1.2~2メートルまで。
知らない人同士が会話をしたり、商談をする場合に用いられる距離です。
社会距離(遠方相)
2~3.5メートルまで。
公式な商談で用いられる距離です。
社会距離はあらたまった場や業務上、上司と接する時にとられる距離です。
相手には届きづらくても会話は容易に行える空間です。
公共距離(近接相)
3.5~7メートルまで。
2者の関係が個人的なものではなく、講演者と聴衆というような場合の距離です。
公共距離(遠方相)
7メートル以上。
一般人が社会的な要職にある人物と面会するような場合の距離です。
公共距離は複数の相手が見渡せる空間です。
パーソナルスペースがなくなるところ
絶対に確保しておきたい距離ではありますが、残念ながら、公共の場所ではそれが保てない場所がけっこうあります。
こういった場所では、パーソナルスペースが広い人のストレスは相当なものになってしまうでしょう。
本来できる限り近寄らない方がいい場所なのですが…公共ですから行かないわけにはいきません。
満員電車
この世のカオスとでも言うべき場所、それが満員電車です。
東京の通勤時の満員電車は、よくよく冷静に考えると、とてつもなく異常な現象です。
男女関係なく、狭い車両に無理やり詰め込まれる光景は異常です。
この満員電車ではパーソナルスペースを確保するどころか、呼吸するのも困難です。
酸素すらも薄くなるほどパーソナルスペースを完全に破壊するのが満員電車です。