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意志疎通をとるための15個のコミュ...(続き2)

ですが、その人間関係にはさまざまな関係性があり、それによって、必要になってくる意志疎通の目的も変わってくるのです。

たとえば夫婦間では、共に生活を支え合い、協力して幸せな家庭を築いていくことが、ひとつの目的になると思います。

さらにそれぞれの夫婦間で、思い描く家庭像もちょっとずつ違ってくるでしょう。

この夫婦間での関係を良好に築くには、まず夫婦ふたりの間での“結婚の目的”が明確になっていなければ成り立ちません。

夫婦間では特に、この目的が一致していることが重要になってくるはずです。

そもそも、結婚前に意志疎通が出来ていないと、結婚生活でも、上手くコミュニケーションがとれない状態になってしまうでしょう。

意志疎通が出来ていれば、お互いがその目的を念頭に置いて行動や言動を行うので、考えを理解しやすいですよね。

たとえ考えが違ったとしても、同じ目的に添った違う側面からのものの見方だとして、相手の考えに理解を示すことが出来ます。

その考えを一致させる必要があれば、さらに意見を出し合い、より良い考えを夫婦で見つけ出していけばいいのです。

だけどこの目的が違っていたら、いくら話合っても噛み合うことはありません。

話の着地点も見つからないし、より良い考えが生まれることもないでしょう。

一方は支えてもらうことを目的とし、一方は幸せにしてもらうことを目的としていたら…最初はお互いに「幸せになろうね」なんて同じ意見を言っていても、次第にズレが生じてしまいます。

目的が違えば、正確な意思の疎通も出来ないのです。

また仕事でも、意思疎通をはかるには、目的が明確になっていなければなりません。

この目的意識がハッキリとしていて、意思疎通が出来ていれば出来ているほど、会社は成長していくのです。

目的は、向かう方向を示すもので、行動の動機となるものです。

同じ目的に向かう人同士は、仲間となり、よき理解者となれる存在ですよね。

向かう方向が明確になっていなければ、行動にもズレが生じ、お互いを理解出来なくなってしまうのです。

つまり意思疎通を上手に行うには、目的や話の対象を明確にし、共通の目的意識を持つことが大前提なのです。

連絡や報告はすぐに行う

意思疎通をするためには、「連絡や報告をすぐに行う」ことも大切ですよね。

何かをしたとき、何かが起きた時、何かをしようと思った時も…常に状況を把握し合うことこそが、意志疎通に繋がるのです。

私たちは常に何か行動をし、何かを考えながら生きています。

時間が止まることが無いように、私たちも同じ場所に留まってはいられません。

そんな人々が意思の疎通を行うには、綿密な連絡報告を、常にし合うしかありません。

それによって人と人とが連携することができ、ひとつの目的に一緒に向かっていくことが出来るのです。

連絡や報告は、時に面倒に感じることもあるでしょう。

自分だって常に動いていますから、「ひと段落ついてから」「あとで…」と思ってしまうことも多々あると思います。

だけどそれは、独りよがりでしかありませんよね。

一緒に目的に向かうはずの仲間やパートナーの存在を、ないがしろにしてしまっているのです。

お互いの状況を常に報告し合い、連絡を密に取り合うことで、それぞれの存在を感じながら一緒に進んで行く、“人間関係”が築けるようになるのです。

意思疎通は、共に歩む仲間やパートナーへの、お互いの存在意義を認め合う行為でもあるのではないでしょうか。

相談をする


連絡や報告と同様に、「相談をする」ということも、意思疎通を行ううえでは重要な、コミュニケーション方法となります。

特に仕事では、“報連相”が大切だと言われています。

「報告・連絡・相談」ですね。

意思疎通を行うには、伝え合い、通じ合うことが大切です。

つまりそれは、一方的な結果報告、持論の展開だけでは不十分なのです。

それでは考えや結果を知ることが出来ても、相手がどうしてそこに至ったのかという“気持ち”が見えてきません。

相談がなければ、通じ合うような関係にはなりませんよね。