目的が同じであり、進む方向が同じであるなら尚更、お互いがどんな気持ちでいるかも、知りたいと思うのが当然です。
結果に行きつくまでの過程も共有できてこそ、仲間であり、パートナーであると認識出来るのではないでしょうか。
それに、相談しあってこそ、結果に行きつく前にもっと良い案が浮かんだり、自分では成し得なかったことが、協力することによって叶ったりするものですよね。
そんな経験もまた、人間関係をより深いものにしていくのだと思います。
意志疎通を行うためには、とにかく報連相を忘れないこと。
これが基本のコミュニケーション方法となるでしょう。
目を見て話す
意思疎通を上手に行うには、「目を見て話す」ことも、忘れてはいけません。
目は口ほどに物を言うと言われるほど、目は真実を語ります。
つまり目は、自分の言葉が真実であることを裏付ける証拠にもなるのです。
人は嘘をつくときや都合が悪い時、目を逸らしてしまいますよね。
目を見られることで、真実を見透かされてしまうことが怖いからです。
つまり意思疎通を行いたいと思った時…目を見ないで話していたら、いくら言葉を並べても、相手には信用してもらえないということです。
「目を合わせられないということは、何か都合が悪いんじゃないか」と思われてしまいます。
最初に、私たちはコミュニケーションのひとつとして、空気や感覚に頼りすぎるところがあるとお話しました。
“目が物語る”というのは、この空気や感覚的なものでもあります。
とはいえ、人は言葉で嘘をつくことも出来、相手を騙すことも出来る以上、言葉だけでは信用を得ることが出来ません。
目で、態度で誠実さを示してこそ、言葉にも重みがでるのです。
意志疎通を行うには、真実の気持ちを誠実に伝え合わなければなりません。
真実の気持ちを言葉にして、さらに真っ直ぐな目で、相手と通じ合うことが大切なのです。
相槌を打つ
意思疎通を行うには、相手との会話の最中に「相槌を打つ」ことも上手なコミュニケーション方法のひとつとなります。
先程、言葉と共に態度で示すことが、意思疎通には必要であるとお話しました。
相槌を打つということも、相手の話を「聞いている」ことを態度で示す行為になりますよね。
逆に、話を聞いているけど相槌をしなかったら…?相手は「聞いてくれていない」と感じ、話を辞めてしまうでしょう。
さらに、「もう話をするのも嫌」と感じてしまうかもしれません。
人と向き合う誠実な態度を示さないだけで、人とのコミュニケーションは破綻してしまうのです。
意思疎通がはかれない相手だと感じてしまえば、人は心を閉ざしてしまいます。
一度心を閉ざされてしまったら、そこから意思疎通をはかるのはとても困難になってしまうでしょう。
反応を示す
「反応を示す」ことも、上手な意思疎通を行う方法となるでしょう。
相槌を打つことも、“反応”のひとつですよね。
相手の話を聞いているなら、自分にも何か感じるものがあるはずです。
相手の話に対して、楽しいと感じたり、納得したり、怒りや反論が出てくる場合もあると思います。
コミュニケーションの最中に湧き上がってくる感情は、普通反応となって表われるはずですよね。
相手はその反応を見てさらに何かを感じ、話を展開していくかもしれません。
反応が気になれば、相手の気持ちを知りたいとも思いますよね。
意思疎通はこのように、お互いの言葉のキャッチボール、反応のキャッキボールを続けていくことによって、より深いものへとなっていくのではないでしょうか。
そもそも、話をしているのに反応が無かったら、つまらないですよね。
お笑い芸人だって、お客さんの反応がなかったら自信を無くしてしまうでしょう。