それと同時に「仕事」というもの自体の考え方も変化しました。
オンラインの進化によって働き方の幅は、突然それまでとは比較にならないほど広がりました。
今ではもう会社に就職しなくても、生きていける時代に突入しています。
働き方の自由は、非常に素晴らしいことだと個人的には思っています。
そしてその狭間で、苦しくもがいてるのが30代男性です。
会社がどうなるかも分からない、経営不振ならリストラもありえる、そもそもこの仕事をずっと続けていくのか?という根本的な壁にぶつかっている人はものすごく多いようです。
毎日満員電車に揺られ、帰宅は最終電車、休みは疲れて眠るだけ。
この繰り返しでは、どんなモチベーションも維持できません。
充実してるがゆえに、体感してしまう矛盾とでも言いましょうか。
体は心も柔軟に対応できてしまうからこそ、無理を承知でついがんばってしまうということですね。
そしてその「これでいいのか?」という疑問こそが全ての発端です。
そこから全ての歯車が少しずつ合わなくなっていきます。
気付けば弾力を失ったままの心で、理由も目的もなく空虚に仕事を続けてる自分…。
これはかなりネガティブな意見かもしれません。
でもけっこうリアルな30代の姿だと思います。
主にサラリーマンの人ですが、この状態の30代は予想以上に多いようです。
ある意味では、知識と経験が足かせになっているとも言えますね。
本当にやりたかったことはこの仕事で合っているのか
そしてついつい考えてしまうのがこれです。
過去を振り返ると、そこまで感じなかった「仕事内容」に対しても疑問が生まれてしまいます。
20代の頃はただがむしゃらに頑張っていましたが、気付くともう30代半ば。
仕事もできるようになり、役職もあり、部下もいるかもしれません。
その割には、空虚な自分がいます。
それを求めて20代がんばっていたはずなのに、です。
「人生に対する漠然とした不安」を感じると、その不安は他のことにまで飛び火します。
「このままでいいのか?」という焦りは、「今のこの仕事、楽しいか?」という疑問に変化します。
その時「楽しくない」と判断した途端…理想と現実の狭間でもがくことになります。
ふと気付いてしまうのですね。
勢いだけではもう仕事をやれないことを。
そうして根本的に考えるようになるわけです。
「そういえば、昔はあれがやりたかったよな。今の仕事はとりあえず就職しただけだったんだ…」などなど…。
一度思考がこうなると、現在の仕事の悪いところばかりが目に付くようになります。
今まで感じたことなかった不安がさらに広がるのはもう明白ですね。
かといって、いきなり転職するのも非常に労力が必要になります。
今までの経験を全て捨てて、ゼロからやり直すのは勇気がいることです。
養うべき家族がいるのであれば、嫌だから辞めるというわけにもいきません。
30代において、ここが最もハードな局面ですね。
八方ふさがりといっても過言ではありません。
正直、未婚であれば、どんどん新しいことにチャレンジするべきだと思います。
例えゼロからでも、空虚な日々を送るくらいなら新しい仕事をスタートさせるべきだと僕は思います。