例えば会社で、元々は重要な連絡事項を共有するために行われていた朝礼が、いつのまにかただの儀式的なものになり、重要事項も特になく、なんとなくただ行われているという場合は時間の無駄です。
それであれば朝礼をなくし、すぐに業務に取り掛かった方が効率的です。
これは重要事項の共有がルールだったのに、いつの間にか朝礼自体がルールになってしまったことにより、形骸化し、意味のないルールになってしまったのですね。
ルールの形骸化を防ぐには、元々のルールを継続して順守しなければいけません。
重要事項の共有がルールならば、その場で必ずそれを共有しなければいけません。
どうやら、会社では意味のない朝礼や意味のない会議などが、まだまだ横行しているようです。
10.円滑な人間関係の形成
人間関係においては、距離感もルールのうちでしょう。
人の心に土足で上がるような無粋な人もいますが、そういう人は嫌われてしまうでしょう。
ルールやモラル、マナーをきちんと守り、適切な距離感を保てれば、円滑で良好な人間関係を築くことができるでしょう。
逆にそれらが守られなければ、信頼も失い、孤立し、人間関係で苦しむことになります。
人間関係がうまくいかないという人は一度、こういった視点で考えてみるといいかもしれません。
「どうして自分は人間関係をうまく築けないのか?何かのルールを破っているのか?」という視点ですね。
性格の良し悪し、相性などは、それらのルールが守られてから初めて問題になるものです。
言い換えれば、ルールさえ守れていれば、そこまで人間関係で悩むことはない、ということです。
大人であれば、ルールが守られていれば、ある程度の人間関係は築けるはずです。
社会では、個人の好き嫌いという趣向は人間関係においてあまり関係ないのかもしれませんね。
️ルールは変化していくもの
社会も個人も時とともに変化していきます。
それと同時にルールも変化していきます。
さっきも書きましたが、タバコにおけるルールはこの数年で顕著に変わりましたよね。
十年ほど前では、誰もが当たり前のように歩きタバコをしていたようです。
もちろん本来の意味を失い形骸化したルールもたくさんあるでしょう。
ではそういったルールにはどう対応すればよいのでしょうか?
間違ったルールも世の中にはある
ルールは順守しましょう!!と言いながらも、間違っているルールもたくさんあります。
なぜそんなルールが、いまだにルールとして成立しているのか、理由は不明ですが…。
当然それが法律ならば、間違っていようと順守するしかありませんが、公共の場でのルール、プライベートのルールでは、何も考えずにルールだから守ろう、というのはいささか安易です。
そのルールの意味と目的は常に考えなければいけません。
無条件でルールだから守るという姿勢では、あまり意味がないでしょう。
その間違いに気づくことも大切
そのルール自体の意味と目的、それを守った結果どうなるか?を考えて、明確な答えが出ない場合は、そのルールが矛盾していることもありえます。
昔からあるからなんとなくルールとして残っている、ということもあるので、今でもそのルールは必要なのか、個人で追及していくべきでしょう。
意味も目的もすでに失い、それを守ることでのメリットもまったく感じられないならば、それはもうルールと呼べるものではありません。
撤廃し、新しいルールが必要となるでしょう。
そうしてルールが変わっていく
そうして古いルールは変わっていき、新しいルールが生まれます。
そしてそれを順守することになります。
ルールは守らなければいけないものではありますが、ただ守ればいいというものではありません。
きっと組織が大きければ大きいほど、形骸化したルールが残り続け、意味もなくなんとなく守られている、ということがあるでしょう。