日本社会の中で暮らしていると、外国の映画やドラマを見たときに違和感を覚えることはありませんか?例えば、海外の人にとっては自分の息子や娘を他人に自慢することがナチュラルに行われていますし、自分の魅力をアピールすることにも違和感はないように見受けられますよね。

これはある意味で潔くて良いのではないかと思われますが、これは日本社会の中では行うことができるでしょうか。

日本社会でそれだけの自慢を聞いたとしたら、かなりの違和感を覚えるに違いありません。

また、そんなに自慢することを怖いと思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

その理由は、日本社会での文化は謙遜にあるということです上手に謙遜できなければ、日本の社会の中では居心地悪い思いをしてしまうことが多いでしょう。

謙遜ができる人の方が人付き合いがうまいように思われますよね。

ここでは、謙遜するためのテクニックについてご紹介します。

いつも謙遜の案配が分からなくて困っているという方は、ぜひこれらのテクニックを利用してみてください。

️謙遜するのは簡単なことではない

 そもそも、謙遜するというのは簡単なことではありません。

人間は誰にも自尊心があります。

自分のことを大切にしたいと思っている気持ちもありますし、これだけは人に負けないと思っていることもあるでしょう。

全てにおいて鬱状態になっている人でもなければ、自分のことをそれなりに認めてあげるような気持ちは誰もが持っているのです。

そうでなければ、自分を侮辱してきた人に対して怒りを覚えるはずがありません。

そのような状態でも、日本社会の中では自分を低く見せるようなことをしなければ行けないのですから、つらいことには間違いないでしょう。

自分が本当には思っていないことを、さも本当のことのようにいわなければ行けないのですから、謙遜するのが嫌でたまらないという人もいるはずです。

謙遜することは簡単なことではないために、自然と謙遜できる人がうらやましいと思っている方もいるかもしれませんね。

上手に謙遜できる人は、元から人付き合いの中でのバランス感覚を持っている人だともいえるかもしれません。

ですが、全員がそのバランス感覚を持っているわけではないので、上手に謙遜するためには、しっかりとしたテクニックを勉強する必要がありますね。

特に人との関わりが多いような職業についている方、学校や家庭生活、友人との人間関係に悩んでいる方は謙遜のテクニックを勉強してみるようにしましょう。

️そもそも謙遜とは


 そもそも謙遜とはどのようなことを言うのでしょうか。

謙遜とはどのようなことなのかを知っておかなければ、上手にできるはずがありませんよね。

謙遜を上手にするためにも、まずは謙遜というものがどのようなものなのか、どうしてしなければ行けないのかについて学んでみるようにしましょう。

また、謙遜と謙虚の違いについても見て見ることにしましょう。

謙遜の意味

 まずは謙遜の意味です。

謙遜とは、そもそもはどのような状態のことを言うのでしょうか。

また、どうしてそれをしなければいけないのでしょうか。

へりくだること

 謙遜の意味は、基本的にはへりくだるという意味で良いでしょう。

自分のことを低く見せることで、相手への敬意を表すということです。

日本人は敬語を使って話をしますが、これも相手に敬意を示すために行われるものです。

外国ではこうした文化はあまりないですよね。

自分がへりくだっていることで相手が気持ちよくなってくれるのなら、それが良いと考えてしまうのが謙遜文化です。

控えめな態度をとること


 自分を低く見せるだけではなく、控えめな態度を取ることも謙遜の意味の一つとなります。

控えめで出しゃばってこない態度を謙遜という言葉で表すこともあるのです。

控えめな態度ということは、自分を見せようとしてこないということになりますし、常に人より一歩下がったところにいるということでもあります。

この態度は、結果的に周りの人を高く見せることになるので、控えめな態度が謙遜と言っても間違いないでしょう。

慎ましやかな様子

 控えめな態度を取ることだけではなく、慎ましやかな様子を見せることも謙遜の一つです。

慎ましやかで自分が目立とうとはしないことが、謙遜する上ではとても大切なことですね。

慎ましやかに控えていれば、取り敢えず相手よりも植えにいくことがないので、結果的に相手への経緯を表明することとなります。

自分を低く評価すること

 これが敬語や尊敬の意を示すためには一番大切なことかもしれません。

経緯を表明するためには相手を高く評価するのも良いですが、自分を低く見せることも良い手段です。

自分を低く見せるための手段として使われるのが謙遜なのです。

自分のことを見積もっているよりもずっと低く評価してあげることで、自然と相手の高さが浮き彫りになるテクニックです。

ただ、定評かとは言っても、自分のことを侮辱するようなことばかり言うのが謙遜ではありません。

あくまで自然に自分の方を低く見せることが謙遜というのです。

あまりにネガティブなことを言っていると、それはそれで相手に嫌な思いをさせてしまうことがあるので気をつけなければいけませんね。

謙虚と謙遜の違い

 次に、謙虚と謙遜の違いについても見てみることにしましょう。

謙虚という言葉は謙遜という言葉と似てはいますが、同じ意味ではありません。

謙遜と謙虚では人に与える印象も異なりますから、間違って言葉を使わないように気をつけてくださいね。

謙虚=控えめな姿勢

 謙虚というのは、人の性格のことを表します。

その人がどのような性格をしていて、どのような姿勢で過ごしているのかということです。

つまり、行動そのものではないのです。

「謙虚な人」というのは褒め言葉であって、「控えめで慎ましやかな性格の人」ということになります。

大抵は優しさのような印象を含んだ言葉ですから、謙虚だといわれると日本社会の中では褒め言葉に鳴ると思うと良いでしょう。

最も、欧米の中で使われたときには、必ずしも褒め言葉であるとは限りません。

引っ込み思案な性格を皮肉られているときにも使われることがありますので、相手の表情などを見なければ行けませんね。

日本社会の中でもそう言った意味に使われることがありますが、それよりもずっとポジティブな意味で使われるときのことの方が多いでしょう。

謙遜=控えめな姿勢ゆえの行動

 謙虚は人の性格のことを表しましたが、謙遜は行動のことを表します。

謙虚の意味としては上述の通りですが、これは控えめな性格ゆえの行動だと受け取ることもできますね。

つまり、心から謙虚な人は謙遜の行動を自然にとることができるということになります。

謙遜を上手にできる人も、謙虚に見られる可能性が高いですね。

日本人は謙虚であるということが美徳のように扱われているので、心から謙虚になることができなくても、謙遜をすることで気謙虚な人のように見られようとするものです。

これが日本人が謙遜を上手にしようとがんばる理由なのです。

ただ、謙虚な人は謙遜を自然にすることができますが、謙遜をする人が全員謙虚に見える訳ではありません。

やはり、上手にできなければ、謙虚に見られるどころか、嫌な人に見られてしまう可能性があるというのが怖いところですね。

️謙遜するための10個のテクニック

 謙遜は上手にするためにはテクニックが必要だと言われています。

それほど難しいものではありませんが、きちんと意識していなければ嫌味な謙遜をすることになってしまいかねません。

また、きちんと上手に使えなければ、自分の能力が正しく評価されないことになってしまうかもしれないのです。

謙遜を上手に行うためのテクニックとしては以下のようなものが考えられます。

自分が謙遜は苦手だという意識を持っている方は、ぜひ下にあるようなことを実践してみてください。

きちんと謙遜をできるようになるかもしれません。

相手を敬う気持ちを持つ

 謙遜を上手にするためにまず必要なのは、相手を敬う気持ちをきちんと持つということです。

これができない人が多いですね。

謙遜というのはそもそも、自分の評価を高くするためのものではなくて、相手に対しての敬意を示すものです。

最近では、謙遜が「謙虚な人だと思われるためのテクニック」となってしまっていることもありますが、基本的には、相手への敬意を伝える手段だということには変わりがありません。

そのため、謙遜を上手にするためには、謙遜しようと思っている相手に対しての敬意をきちんと持っておきましょう。

相手のことを蔑んでいるようでは、上手な謙遜などできるはずがありません。

心のどこかで相手を見下しているようなことが、相手にはきちんと伝わってしまうからです。

相手を敬う気持ちを持って、自分の位置を下げることで相手への敬意を伝える手段が謙遜です。

それを忘れないようにしてくださいね。

自分はまだまだという意識を持つ

 謙遜を上手にしようと思っている人は、逆に自分の能力に対しては自信を持っている人が多いのではないでしょうか。

謙遜をする機会が多い方は特に、しっかりと自分の能力を自分自身で認めてあげているパターンが多いでしょう。

これ自体は悪いことではありません。

自分の能力を知っていることは、さらなる成長のためには必要なことだと言えるからです。

ですが、一方で、自分の能力を自分自身で認めているような場合には、自分がまだまだだという意識を持てない点では、謙遜の成長を阻んでしまっているかもしれません。

人間はとても感情に素直な生き物です。

どう頑張っていても、自分自身が誇らしいと思っていることに対しては、その気持ちが言葉の端々に表れてしまうものです。

そのために、誇らしい気持ちの香りがぷんぷんと漂ってくるような謙遜の言葉を相手に渡すことになります。

これは、相手にとっては嫌味にしかなりませんよね。

上手に謙遜をするためには、自分はまだまだだという意識を持つことを忘れないようにしてください。

自分の能力に対して奢っている人からは、上手な謙遜の言葉など出てくるはずがありません。

自分はまだまだ成長しなければいけないことがあると思って謙遜の言葉を出せば、自然とその気持ちが言葉に載るので、相手の受け取りやすい言葉になっていることに違いありません。

自信を持たない

 自分がまだまだだと思う、というテクニックに似ていますが、あまり自信を持たないというのも良いかもしれません。

自信を持っていることに対して褒められると、謙遜が上手にできずに相手に素直な気持ちが伝わってしまうでしょう。

人によってはそれが可愛いと思われることもあるかもしれませんが、鼻にかかっていると思われる可能性もあります。

そのため、褒められることで自信をつけるのではなく、「これくらいの褒め言葉で驕り高ぶっているようではだめだ」と思っていると良いのではないでしょうか。

自信を持ちすぎているようなときには、一度自分の能力と向き合ってみて、高くなりすぎた自信を少し減らすと良いのではないでしょうか。

あまりに自信を持っていることに対しては、上手に謙遜などできるはずがありません。

そのプライドをわざわざ自分から踏むようなことはできないと思ってしまうからです。

褒められても否定をする

 これは謙遜の具体的なテクニックですが、謙遜をするためには、まずは褒められたときに否定することから始めましょう。

褒められて嬉しい気持ちは分かりますが、その気持ちを素直に出してしまうと、褒められた内容について自分で認めているということが相手に伝わってしまいます。

これでは謙遜になりませんよね。

できる限り上手に謙遜をするためには、褒められたときに否定する内容で言葉を返すようにしましょう。

ただし、あまりにわざとらしい言葉を使ってはいけません。

さりげなく、褒められた言葉は間違いだというようなことを続ければ良いのです。

そうすると、自然とへりくだっているような内容の言葉になるのではないでしょうか。

また、褒められたことに対しては素直に感謝の気持ちを伝えるとより良いかもしれませんね。

自分の気持ちとも折り合いをつけるために「(褒めてくださったことに対しては)ありがとうございます、でも(上には上がいますから、自分でも良くやったとは思いますけど、他の上手な人に比べると)まだまだ頑張るべきところはあったかなと思っています」というように伝えれば、相手に褒めてもらったことに対する感謝の気持ちも伝わって良いのではないでしょうか。

自分だけの力での成功ではないと考える

 自分の成功を褒められたときには、自分だけの力で成功したわけではないということを考えましょう。

例え、単独で頑張ってきたことであったとしても、それを支えてくれた人は確かにいるはずです。

また、見守ってくれていた人もいるのではないでしょうか。

自分だけの成功に酔いしれるのは一人の時には良いでしょう。

ですが、他の人の前で謙遜する場合には、「自分一人の力では到底無理でした」と、格好良いヒーローのようなことを言ってしまっても良いかもしれません。

自分を褒めない

 謙遜をしようと思っているときには、自分を褒めないということも大切ですね。

自分を低く見せるのが謙遜なのですから、そんな中で自分のことを褒めてしまっては謙遜になりません。

自分自身を褒めずに相手のことを褒めて、相手の前では自分の地位が低いという気持ちでいるようにしましょう。

それがたとえ自分の本心に反していても構わないのです。

相手も本気でへりくだっているのだという風には受け取らないでしょう。

奉仕の精神を持つ

 謙遜するというのは、相手を気持ちよくさせるということでもあります。

自分が楽しいと思っている気持ちよりも、相手を気持ちよくさせようとする気持ちが大きくなければできません。

謙遜をするときには、相手に対する奉仕の精神を持っていると良いでしょう。

相手に気持ち良い会話をしてもらうために自分は奉仕しているのだと考えるのです。

この方法で相手の言葉を受け取ると、相手の言葉を事務的に処理することになりますから、当然、そのときには幸せな気持ちや自慢したくなる気持ちを抑えることができますよ。

勉強させてもらってるという意識を持つ

 勉強させてもらっているという意識を持つことも良いですね。

褒めてもらえてうれしい気持ちが優先してしまうこともあるかもしれませんが、それよりも、相手に評価をもらうことができるということに対して感謝をするのです。

相手の言葉が勉強担うという意識で聞くのです。

自分の行動を第三者的に見ることはできませんから、どのような内容のことに対しても、きちんと第三者からの意見をもらうことができるのは嬉しいところです。

相手からの言葉を素直に褒め言葉だと受け取るのではなく、相手からの冷静な視点の言葉が勉強になる、役に立つという意味で聞いてみましょう。

そうすると、ただの単純な褒め言葉だと思っていた言葉が、実は次の成長の機械になるかもしれません。

素直に嬉しいと思ってしまうと謙遜の言葉は出ませんから、相手の言葉で勉強しているという気持ちでいるようにしましょう。

誰よりも自分は下だと思い知る

 謙遜を上手にしたいのなら、極端なくらいに自分は誰よりも下にいるのだということを思い知っておくことが大切ですね。

少しでも自分の方が上だという気持ちが出てしまうと、その優越感が態度にも現れてしまうでしょう。

それくらなら、自分は誰よりもダメなのだと思っておく方が謙遜はうまくできるかもしれません。

例えば、自分よりはるかに能力の高い人のことを思い浮かべたり、自分ができなかったことを具体的に考えてみれば、自然と腰が低い言葉出てくるでしょう。

自分ができたことばかりを想像しているから、つい、自分はできると思うようになってしまうのです。

自分の方が下だと自然に思っていれば、わざとらしい言葉で自分のへりくだった態度を伝えるよりも、ずっと自然な謙遜の言葉が出てくるでしょう。

あまりにわざとらしい言葉しか出てこないことに悩んでいるのなら、褒め言葉に対して自動的に、自分ができなかったことなどを思い浮かべて、自分は誰よりもダメなのだということを自覚しておくと良いですよ。

調子に乗らない

 謙遜を上手にするためには、調子に乗らないということが何より大切なのではないでしょうか。

調子に乗って行動しているようなことがあれば、相手はそれを見抜いてしまいます。

また、調子に乗っているところに褒められてしまうと、謙遜どころの話ではなくなってしまうことが確実だからです。

謙遜しなければいけない相手と会う前には、浮かれてしまっている気持ちを一度諫めておくと良いでしょう。

そして、出す言葉に対して真摯な気持ちを持つのです。

t取り敢えず適当な謙遜の言葉を出しておけばよいというような気持ちでいると、相手にもそれが伝わってしまい、調子に乗っていることがばれてしまうでしょう。

調子に乗らず、浮ついた気持ちをきちんと静めておくことが、謙遜を上手にするためには絶対に必要なのです。

️謙遜しすぎは逆に嫌われる?

 謙遜は大切なものではありますが、どれだけうまく使っていたとしても、その量には気を付けなければいけません。

また、態度に気を付けていたとしても、使う言葉の種類によっては嫌味だと思われてしまうこともあるのです。

謙遜は使う言葉やバランスに気を付けなければいけないのです。

謙遜は人に好かれるための技術ではありますが、逆に嫌われてしまうこともあるのだということについてご説明しましょう。

もしかすると、人づきあいがうまくいかないということがあれば、それは、謙遜をし過ぎているからなのかもしれません。

上手な謙遜について考えるために、下手な謙遜についても勉強してみてください。

「いえいえ…自分なんて…」

 謙遜をしようと思っている方が良く使う言葉が「いえいえ…自分なんて…」という言葉です。

使われているところを見たことがあるかもしれませんし、自分自身でも使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。

何かについて褒められたときに、自分は褒められるに値するようなことをしていないというような表現で使われる言葉です。

謙遜の代表的な言葉だとも言えますし、どのような褒め言葉にも対処することができるので、つい使ってしまうという人がいるかもしれません。

ですが、この言葉は実はあまり好印象ではないことの方が多いのです。

一見好印象なこの言葉

 しっかりと自分のことを低評価で表現できている便利な言葉なので、「いえいえ…自分なんて…」「自分なんてそんな人間じゃありませんよ」などの言葉は好印象のように思われますよね。

確かに謙遜の意味で使われる言葉ではありますから、好印象を与えてもおかしくないと思って使ってしまうものです。

ですが、一見好印象なこの言葉には不愉快さを覚える人が少なくないでしょう。

好印象だと思って使っていると、思わぬところで不興を買っている可能性がある言葉なので、ある意味では危険な言葉の一つだと言えるかもしれませんね。

相手に不快感を与える可能性アリ

 「いえいえ…自分なんて…」という言葉は、多くの理由から相手に不快感を与えてしまう可能性があります。

まず理由の一つ目としては、せっかく褒めたのに、相手の自己評価があまりに低いように思われて、褒めた甲斐がなかったと思われてしまうからというものがありますね。

相手があまりに自己評価が低いように感じられると、褒めても言葉が響かなかったと思われてしまうのです。

響かない言葉ほど空しいものはありません。

理由の二つ目としては、人間は褒め言葉も本心から行っているとは限らないからということもありますね。

折角社交辞令で褒めたのに、あまりに相手が謙遜するものだから、逆にイラっとしてしまうということもあるのではないでしょうか。

また、理由の三つ目としては、あまりに「いえいえ…自分なんて…」というのが、謙遜の言葉としてはメジャーになりすぎているからというものがあるのではないでしょうか。

メジャーになりすぎた謙遜の言葉は、相手に「自分は謙遜しています!」ということをはっきり伝えてしまうことになりますよね。

しかも、定型文のような謙遜の言葉を使っていることで、謙遜をするにしても楽な方法すぎるため、自分の褒め言葉を流されてしまっているように感じるのです。

これはお世辞で褒めている場合にも、本気で褒めている場合にも相手に失礼ですね。

また、最後の理由としては、相手が本当にすごいと思ってくれているのに「自分なんて」というのは、相手に対しての侮辱になる可能性があるのです。

例えば、極端な例で言うと、自分が日本一の実力を持っているとしましょう。

そして、相手が自分の得意分野を何もできないとします。

そうすると、実力を持っていながら自分のことを低評価にする、つまりは目の前にいる能力のない自分を褒めてくれた相手のことを一緒に貶すことになってしまうのです。

自分の方が相手よりも能力が高いと分かっているような場合なら、「いえいえ…自分なんて…」というような、ただたん自分に低評価を与えるような謙遜の仕方はやめましょう。

これでは、相手に敬意が伝わるどころか、逆に相手を貶めるような言葉になってしまいますね。

これらの理由から、相手に不快感を与える可能性があるために、謙遜しすぎは逆に不快感を与えてしまうものなのです。

自分の価値も下げてしまう

 あまりに自分の評価が低い人というのは、人から嫌われてしまうものです。

ネガティブな人間と一緒にいるとつまらないからです。

そのため、過剰に謙遜するような言葉、つまりは自分の評価をあからさまに落とすような言葉を使っていると、逆に相手から嫌煙されることとなってしまうのです。

また、謙遜の言葉が謙遜の言葉と受け取られているときにも注意は必要ですね。

「いえいえ…自分なんて…」という使い古された謙遜の言葉で褒め言葉を流すのは、「この人は適当な人間付き合いをしている」ということを露見させることとなります。

謙遜は謙遜でも、スマートに行うことができる人は評価が上がりますが、使い古された文句を使い古されたタイミングで平凡に使う人の評価は上がりません。

もっとスマートに相手の褒め言葉を「ありがとうございます。

でも、上には上がいますから」と笑顔で言えるくらいにならないとだめなのです。

自分の評価を本当に下げてしまうような謙遜は、自分にとっても損になりますね。

使いすぎには注意!

 謙遜の言葉は「いえいえ…自分なんて…」に限らず、使い過ぎないように気をつけましょう。

時には相手の言葉にきちんとお礼を言うことも大切です。

謙遜をし過ぎていると、「謙遜をしている」=「自分の能力をきちんと認めているけれど、社交辞令のためにそう言って評価を上げようとしている人間」というように思われてしまいます。

自分の能力を認めていなければ、わざと自分の能力を低評価にするような言葉など出てくるはずがありません。

謙遜というのは、必ずしも自分の評価が低い人ばかりが行うのではなく、自分の評価が分かっているからこそ、さらに人間性でも良い評価をもらうために行うようなものだとも言えます。

使い過ぎていると、謙遜を使って評価を集めたいだけのやつという認識になってしまう可能性があるので注意が必要ですね。

️謙遜は使いどきや相手を見極めて

 いかがでしたか?謙遜について正しい知識を得ることはできましたでしょうか。

 謙遜は日本社会の中で上手に生きるためには絶対的に必要なものだといえるでしょう。

自分を低評価にして相手に敬意を表明する謙遜は、どれくらいの割合で謙遜すれば良いか分かりにくいために難しいと言われています。

あまりにも謙遜していると嫌味のように取られてしまいますし、だからといって全く謙遜しないようでは日本社会の中では生きにくくなってしまうでしょう。

謙遜は、使っても使わなくても難しいと感じる行為です。

この行為をしっかりと使いこなすためには、どのような謙遜が好かれるのかということについて、きちんと勉強しておいた方が良いでしょう。

謙遜をしなければいけない場面はたくさんあるからです。

一方で、謙遜が全く必要のない文化もありますし、日本社会の中でも友人に対する謙遜と、目上の人に対する謙遜では種類が全く異なってくるでしょう。

しっかりと使い時を見極めておかなければいけないのです。

また、使う相手が誰であるのか、どのような謙遜を使うのが適切なのかということを見極められれば、謙遜のスペシャリストになれますね。

謙遜が上手くても褒められることはありませんが、自分の人生を生きやすいものにしてくれることには違いありません。

謙遜をしっかりと使いこなすことができるように、普段からきちんと周囲を見て謙遜の技術を高めて行ってくださいね。