走るのが速い
「速く」を使う言い方の2つ目は「走るのが速い」です。
ズバリ、走る事は速度勝負です。
少しでもスピードに乗った者が勝てます。
「走る」という行為は競技性も加味されていますから尚更、「速く」の方がフィットしてくるという訳なのです。
これがその走るための競技自体の運営が早く終わったりしたら、「早く」という方の意味合いになるのでしょう。
「本日の200メートル走は予定の時刻よりも早く、終了致しました」といった言い方になるでしょうね。
そうではなくて「A選手が抜群の速さで自己最高のタイムを出しました」となれば「速く」の方が使われる事になります。
「いやあ、あの人は走るのが本当に速い」という言い方の時も「早い」ではなく「速い」の方が使われます。
やはり「走る事」は「速い」とタッグになっていると解釈して、使っていくべきなのでしょう。
とても速い球
「速く」を使う言い方の3つ目は「とても速い球」です。
この表現は主にスポーツのある種目に関して用いる場合になりますね。
速い球を投げるのが至上命令のスポーツといえば、ずばり「野球」でしょう。
野球のピッチャーは誰よりも速いボールを投げる事によって、並みいる強打者を打ち取っていきます。
今や140キロ台のスピードは珍しくも何ともない時代に入ってしまいました。
150キロ台の速さのボールを投げられるピッチャーがいるチームは、その大会の優勝候補となりますね。
と同時にそのピッチャーは、プロ野球の新人選択会議であるドラフトで上位で指名される栄誉を受け取ることでしょう。
ボールが風を切る音、唸るような音、浮き上がってくるような錯覚。
速さというのはこういうものなのでしょうね。
早くの方が多様な使い方がある
いかがだったでしょうか?「速く」の使用例を3つほど挙げさせてもらいました。が、少ないですよね。
「早く」の方は使用例が10個もあったのに較べたら、圧倒的に「速く」の方は少ないですよね。
そう思えば世の中の出来事に関しては、「早く」の方が応用範囲が圧倒的に多いと思っていただければそれでいいのだと思います。
その方が使い訳に際しても楽ですからね。
覚える基準としては、仕事に関する事、季節の到来、時候の挨拶、その他様々な出来事は「早く」の方でいいでしょう。
一方でスポーツの記録や乗り物のスピード、光の速さ、通信手段の伝達速度などに関しては「速く」の方が使われるという事です。
日本語の習得は難しいですが、生まれてからずっと使っているのも日本語です。
小学校に時から漢字の練習は嫌というほどやって来たはずですよね?