都会に朝から出かける用事があって、満員電車に乗って行きました。

地下鉄の駅を出て地上に出ると、そこには出勤途上の人々が忙しく歩いています。

その流れに乗って歩きながら周りを見ると、地味な服装の通勤客の姿が目に入ります。

信号で立ち止まると、腕時計を見て時間を確かめています。

スマホを見ながら歩いていたり、電話をかけながら歩く人もいます。

皆さんに共通することは、時間を効率的に使おうという意識がアリアリなことです。

時間の余裕など、全くないようです。

その後、用事を済ませて時刻を見ると、ちょうど12時になるところでした。

この時間は、食堂も混雑するので食事は避けるのです。

近くのデパートに寄ってウロウロしてみることにしました。

そこには、通勤時間帯とは異なる、カラフルな景色が見えるのです。

髪を紫色に染めたおばあさんや、華やかな色合いのワンピースのご婦人、派手な靴と帽子の紳士など、別世界のようです。

あの暗い服装の世界から華やかな世界に変わったのです。

そこにいる人は、時間に追われない自由な人達が多く、歩くスピードもゆっくりで、友達と笑顔で会話をしながら歩くのです。

仕事をしていない自由人かも知れませんが、よく見ると服装や持ち物もあそびごころが満載のように感じました。

誰かと同じものを持つわけでもなく、自分の思うがままの服装や行動をしているようです。

私から見ると、あそびごころが満載なのです。

あそびごころとは?

会話の中で、よくジョークを言う人がいます。

みんなで会話をしている時に、不意に言うジョークは、みんなの笑いを誘い雰囲気を和らげる効果があります。

しかし、ジョークには、相手を揶揄したり軽蔑することになる時があります。

軽いジョークを言ったつもりが、言われた本人は深刻に受け止めて、友情が壊れる時もあるのです。

重要な議題で会議をしている時などにジョークを言うと、おもしろいジョークでもそれこそ冷ややかな目で見られるのです。

軽い雰囲気の時に使うのが基本です。

年を取るとジョークを言うよりも、ユーモアのある話題を言う方が好まれるようです。

ユーモアの方は、厳しいことを言っても和やかな雰囲気になるので、クスッと笑うことが多いようです。

こんなユーモアとは、会話のあそびごころとでも言えます。

いつもの道を外して敢えて回り道をしてみたり、無駄なことを楽しんでみたり、そんなことをする必要はあるの?と驚かせることであそびごころが発揮できるのです。

遊びたいと思う気持ち


遊びごころは、この辺で少し遊んでリラックスしてみようという気持ちの表れです。

もちろん、頼まれたことや期限がある仕事などは、完遂できるという余裕があってのことです。

余裕も無いのに遊ぶなんて、とんでもないことです。

何事も真面目に取り組んでいる人は、仕事はしっかりとするのですが、仲間に溶け込みにくい人が多いようです。

仕事以外のことを考えたり、ましてや遊んだりすることは不真面目な生き方だと考えているからです。

遊ぶ=不真面目=サボる=不良という考え方を教わってきたからです。

余裕ができて遊びたいという気持ちが芽生えても、素直に遊べない性格なのです。

ノーベル賞の受賞者は、みんな生真面目な性格だと思いがちですが、そんなことはないのです。

研究者には少々の遊びごころと、失敗を笑いとばすような余裕が無いと成功しないようです。

誰も挑戦しないようなことに、遊びごころでチャレンジして、予想もしなかった発見が生まれることもあるのです。

挑戦にはあそびごころ、遊んでみたいと思う気持ちも必要なのです。

遊び半分の気持ち

遊びごころを出すためには、もちろん遊ぶという気持ちがあることが基本です。

まったく遊ぶ気が無ければ、無駄なことをする気が無ければ、遊びごころは生まれません。

どうにもうまく進まないことや形勢が不利な時に、遊び半分の気持ちでチャレンジするのも、心にゆとりを作ることができるので、流れが変わるかも知れません。

打つ手が無くなった時に、遊び半分の気持ちも必要です。

くそ真面目に悩んでも良い答えが出ない時には、全く違うことを遊びでやってみるのもリラックス効果が出て、頭の働きも活発になって良い答えがひらめくかもわかりません。

ダメもとでやってみるという考え方は、このことを意味しているのです。

ゆとりや洒落気のある気持ち

ゆとりや洒落っ気はどこから来るのでしょうか?どこから湧いてくるのでしょうか?お金に余裕が無いとゆとりも出てこないと思いますが、お金に余裕があっても、洒落っ気のない人が多いようです。

洒落っ気で有名なのが、ビートたけしさんだと思います。

最近のTVでは、真面目なのか不真面目なのかよく分からないのですが、いろんな芸人仲間の話題を拾っていくと、そこには彼独特の洒落っ気が見えて来るのです。

例えば、たけし軍団の仲間が引っ越しをすると聞いて「引っ越し祝いは何がいい?」と本人に聞いたそうです。

すると「洗濯機が欲しいです!」と答えたら、数日後に引っ越し先にタライと洗濯板が届いたそうです。

「やっぱりたけしさんにやられたな!」と思いつつタライの裏底を見たら、百万円が入った封筒が貼り付けられていて、中には「これでいい洗濯機を買え!」と手紙が入っていたそうです。

まだまだありますが、もうひとつ紹介すると、ある店でビートたけしが食事をしていると、人気が出る前の若手の芸人達が食事に入ってきた。

そこで、ビートたけしは返る前に彼らの食事代も払って出たそうです。

それに気が付いた若手芸人が車に乗った彼を追っかけて行って、「ありがとうございました!」と礼をいうと、車の窓を開けてひと言「売れるようになったら俺を使ってね!」と言ったそうです。

こんな大物でも、将来売れなくなったら困るので、その時は俺を使ってくれと洒落っ気のある返事で返したのです。

そんなことはあり得ないのですが、洒落でさりげなくやり過ごす感覚は、遊びごころそのものと思います。

タライの件も、一瞬期待させておいて谷底に突き落とし、その後キチット救済するテクニックは、洒落っ気の極めと言うべきでしょう。

音楽を好む気持ち


意外な場面で音楽を利用しているところがあるので驚きです。

神戸ビーフや松坂牛にもなる但馬牛(たじまうし)の育て方です。

ある牛舎では、温度・湿度・衛生面でしっかりと管理されているのですが、この牛舎ではさらに常にクラシック音楽を流しているそうです。

夏場の食欲が衰えた時に、食欲増進のためにビールや焼酎を与えたりマッサージをしたリ、最高の飼育管理をしているようです。

こんな場面で、クラシックを活用するなんて、その効果のほどは科学的には明確になっていませんが、クラシックの音楽を聞くことによって、牛も人間もストレス解消になるのでしょうか。

それによって、牛の健康増進と肉質改善に繋がっていれば、効果があるとも思われます。

ひとつに、飼い主の遊びごころからのチャレンジかも知れません。

大人もあそびごころをもつべき10個の理由

遊びごころを持つとは、心に余裕をもって生活すると言うことでもあります。

そこで、あそびごころを持つべき理由を考えてみます。

1.他人と協調性を持つため

能力が優れた人は、マイペースで何事もどんどん進めていけます。

難しい問題に直面しても、弱音をはいたり諦めたりすることはありません。

自分に足らないことは、知識のある人に教えてもらい、学ぶことを知っています。

そして、情報の処理能力にも優れ、ますます仕事も進んで行きます。

仕事がはかどると、仕事が遅い人を置いてけぼりにしたまま、突っ走るのです。

仲間も、初めのうちはその仕事ぶりに感心して、頼もしく感じるのです。

しかし、仲間を置いてサッサと進めて行くので、仕事の進み具合に差がついてしまいます。

みんなで協力して行う仕事なら、どこかの時点でお互いのペースを合わせないといけなくなるはずです。

能力のある人の特徴として、人に何かを教えるのが苦手な人が多いのです。

それとマイペースなので、周りが見えない欠点があるのです。

気が付くと、いつの間にかチームワークが乱れて不協和音が出てきている状態になってしまいます。

こんな時には、本当に優れた人は、他人のペースを確認して協調性を持つために、わざと遊びごころを出してその場の雰囲気を和ませることもできるのです。

協力し融合するという力

能力のある人が能力のない人に合わせることは、簡単には出来ないのです。

能力の低い人もプライドを持っているからです。

上から目線で「これ出来ないのか!」と言えば、言われた方もカチンときて、虫の居所が悪い時には大喧嘩にも発展します。

かといって、揉み手をしながら「これはこういうことですよ。わかりましたか?」と低姿勢で説明しても、何だかバカにされているように感じてしまい、やはり気分は良くはありません。

様々な能力や個性を持つ人が集まっているグループでは、しっかりとリーダーシップがとれる人材がいれば良いのですが、適した人がいない時にはみんなが協力して融合することが必要です。

この融合させる力になるのが、あそびごころなのです。

休日を利用して近場でバーベキューを楽しんだり、仕事に区切りがついたところで帰りに居酒屋に集まって一杯飲んだりカラオケに出かけたり、仕事を離れたところで親睦を図るのです。

こんな場面で、遊びごころ満載のゲームをしたり、みんなで協力し融合するのです。

2.人との関わりが持てないから

最近の子どもたちは、スマホやテレビゲームに夢中です。

小学校に入るころには、たいていの子どもはスマホを親から与えられます。

このスマホには、GPSがついているので、帰宅途中の居場所も確認できるという利点もあるからです。

しかし、スマホを扱っているうちに、いろんなアプリを入れて自分の世界に入り込むときもあるのです。

成長して行っても、スマホやPCがお友達になって、友人と遊ぶ時も集まってそれぞれがスマホで遊ぶ始末です。

仲間との意見が対立した時に、話し合いして解決するよりも、コミュニケーションを中断してそれで解決せずに納得するのです。

他人と比較されたり優劣をつけられることに違和感を持っているからです。

「自分は他人とは違う。負けることもない。」と心の中で決めているからです。

自分が一歩下がることを覚えていないと、コミュニケーションは続きません。

人とのかかわりを嫌う人が増えてきているのです。

それでも充分に楽しく暮らすこともできるからです。

コミュニケーションや遊びが少ない現代社会

職場内でのコミュニケーションや他人との交流は、積極的に進めていける人が少なくなりました。

面倒で疲れることや自分の時間をゆっくりと持ちたいからです。

それだけストレスが多い社会なのです。

それもそのはずで、仕事も恋愛も効率性が重要視されているからです。

仕事の評価は、ノルマの達成状況によって決まるからです。

目標に対して、どれだけ効率よく行動するか、どれだけコストを抑えられるかという評価基準が設けられているからです。

この状況では、遊べと言われても出来ないのです。

だから、ひとり黙々と努力して一生懸命働くのです。

自分の効率が悪くなると、残業や仕事の持ち帰りで処理しようと努力するのです。

家に帰っても、ゆとりもなく遊びも封印されるのです。

仕事外でのコミュニケーションも減り、遊びも出来なくなっているのです。

こんな厳しい状況に置かれているので、心身共に疲れが溜まるのです。

だから、こんな時代だからこそ、あそびごころを持つことが大切なのです。

3.固定観念を待ってしまうから

いろんな人との交流が少ない人は、新しい情報や知識を吸収することが少なくなっています。

そして、旅行や観光も嫌いな人は、ますます新しい情報も知ることが出来なくなります。

すると、これまでの古い知識や情報を利用して判断するので、どうしても先入観に捕らわれることになります。

ヨーロッパの人が相撲取りの髪型を見て、日本人はみんなあんな髪型をしていると思い込んでいる人も多いのです。

つまり、固定観念を持ってしまっているのです。

グローバルに活躍している人は、そのスタイルは伝統的な相撲取りのチョンマゲ髪型であることは知っており、現代社会では先進国であればどこの国の人もそんな髪型をしていないことは理解しています。

しかし、TVやネットを閲覧しない人にとっては、ある時に目にした相撲取りの光景が、固定観念として残っているのです。

このように、あるものの一部をたまたま見ただけで、遊びごころをもって調べてみないと、固定観念だけでは誤った情報を持つことになるのです。

あそびごころがあると柔軟な考えになれる

あそびごころは、脳の潜在能力を引き出す作用があると言われています。

多くの脳の専門家が、あそびごころと脳の働きには関係があると考えているようです。

特に、クリエイティブな仕事をしている人は、あそびごころを大事にしています。

何かを創り出す仕事をしている人は、新しいものを創造する楽しさを知っているので、仕事と遊びの境界線がないのです。

中国の春秋戦国時代の哲学者である老子は、あそびごころにも言及しているそうです。

それは、仕事と遊びに区別はないという内容です。

達人と言われる人は、心と身体、教育と娯楽、愛と宗教、そして労働と余暇の区別はつけないとのことです。

そして、その道では飛びぬけた能力を発揮することができる人なのです。

しごとか遊びは周囲の人が判断するもので、達人の頭の中では仕事と遊びが共存しているそうです。

あそびごころがあると、同じ仕事をしていても、自分の中で仕事を楽しめる瞬間があるからです。

楽しめると言うことは、脳がリラックスした状態で集中力も向上するのです。

リラックスすると、脳だけでなく筋肉も柔らかく動きやすくなるのです。

逆に、緊張してストレスを感じると、交感神経が活発になり筋肉が緊張して固くなるのです。

あそびごころはこのような緊張を緩和して、脳も筋肉も柔軟にするようです。

仕事にあそびごころを取り入れて楽しめるように成れば、最も自分の能力を発揮できる状態になれるのです。

アイデアを生み出す原動力は、仕事にあそびごころを持つことでもあるのです。

4.心から楽しめるから

毎日の暮らしは、ストレスも溜まるし辛いことも多いので大変です。

こんなに辛い人生なら、生きていくことに興味がない、と感じている人もいるようです。

しかし、同じ人生なら、同じ仕事を続けていくなら、楽しく過ごせるに越したことはありません。

では、心から楽しむにはどうしたら良いのでしょうか?そこで登場したのが、ストレスを解消する効果がある遊びを活用することです。

遊びをもっと生活の中や仕事の中に取り入れたら、どうでしょうか?これまでにも書いてきましたが、仕事と遊びに区別がないという考え方です。

まったく遊びだけでは話しになりませんが、一部に遊びを取り入れることにより、リラックス効果を作り出すから楽しめるのです。

人間は、失敗したり嫌なことが起こると、すぐに落ち込んでしまいます。

頑張ろうとして立ち上がっても、また失敗するのではと不安になって行動が出来なくなってしまうのです。

どうすればこの不安に打ち勝つことができるか、疑心暗鬼になってしまうのです。

しかし、その答えはあなたの周りでも見つかるはずです。

よく周りを観察してみてください。

あなたの周りでも、仕事や趣味に、遊びを取り入れて楽しんでいる人がいるはずです。

年齢は高いとか低いとか関係ありません。

ある工場では、硬い鋼板で出来ているロボットの機械に、花子とか太郎などのニックネームをつけて呼んでいる会社もあります。

「最近花子の動きが悪い」とか「太郎は嫌な声をだしているぞ」など、機械の不具合を指摘する時もニックネームで呼び合うのです。

修理班も「太郎を診察して来る」などど言いながら点検にかかるのです。

「あの機械が故障した。すぐ修理しろ!」と命令するよりも楽しい会話になって、「よし、あいつのために早く直してやろう!」と頑張るのです。

あそびごころでつけた名前で、和やかになって効率も上がるのです。

あそびごころで心から楽しめるのです。

変な理屈は置いておこう!

あそびごころには変な理屈は通じません。

面白いなあ、楽しいなあ、と感じることができて印象に残ればあそびごころは成功です。

わたしが面白いとつい笑ってしまう、商品のネーミングが得意な会社がたくさんあります。

その中でも印象に残る商品をいくつか上げます。

おならを止める薬です。

女性は、静かな場所でおならが出そうになると困ってしまいます。

我慢してお尻に力を入れると辛くてたまりません。

そんな時に飲む薬の名前が「ガスピタン」です。

ガスが止まるのをイメージしています。

オイルを飲んで便秘を治す薬は「オイルデル」。

内臓脂肪(略して内脂:ナイシ)を取る薬は「ナイシトール」。

急な発熱に貼って冷やすシールは「熱さまシート」などです。

眠気を断ち切るドリンク剤は「眠眠打破」で、車の運転や試験勉強の時の眠気だそうです。

中国の商品かと思いましたが、日本の商品です。

これらの商品名は、理屈抜きで面白く印象に残ります。

あそびごころ満載のネーミングと言えます。

5.信頼関係を築くことができるから

真面目に取り組んでいる仕事でも、緊張の連続で疲れている時に、ちょっとしたあそびごころがあると、微笑ましくなって気分が和みます。

一瞬のリラックス時間になるのです。

分厚い報告書を作成して届ける時に、可愛い漫画かイラストのついた付箋にひと言添えて届けると、受け取る方も緊張が解けてリラックスして読むことが出来ます。

その付箋に添付したひと言が印象に残り、報告書がしっかりとまとまっていると信頼関係も厚くなることもあります。

印象が良くなる

さりげないあそびごころは、会話の中でのユーモアのように相手の心を癒すことができます。

仕事は良くできて上司からの信頼もある男性だが、女性陣からあまり好感を得ていない時があります。

いわゆる堅ぐるしい性格と思われているからです。

普通に会話ができれば良いのにと、周りのひとは思っていたのです。

誰も彼を誘わないし、彼から声をかけて来てもいろいろと言い訳を言って断るばかりです。

そんな中でも、彼は真面目に仕事に取り組んで、業績向上に役立っているのです。

堅ぐるしい印象以外は、特に大きな欠点もないのです。

そんな彼に転機がお訪れたのです。

職場の仲間で紅葉を見に行こうという話しが出て、休日に集まることになりました。

真面目でおとなしい彼は、きっと地味な格好で来ると思っていたのですが、彼らが見た彼のスタイルは予想外でした。

ヤコブコーエンのジーンズとベルトがついたドレープブーツ、上着はイタリアンカラーのジャケットと言うスタイルです。

まるでファッション雑誌から出てきたようなセンスの服装で、しかも、ランダムワッペンリュックを背負っているのです。

あそびごころ満載のリュックです。

仲間は、その変貌ぶりとさりげないあそびごころを見せつけられて、彼に対する印象はその日を境に180度変わったのです。

彼の印象は良くなる方に大きく変わったのです。

女性達は、違った彼に魅力を感じて会話も盛り上がったのです。

6.相手の心を開くことができるから

若い男女が出会ったのは、1ヶ月前のことです。

二人はあるサークル活動が一緒で、お互いは顔を合わせていました。

どちらもお互いに好意を持っていたのですが、男性の方はおとなしいタイプで、積極的にアプローチできませんでした。

ある日、帰り道が同じなので最寄りの駅に向かって一緒に歩いていると、彼が電気店でデジタルカメラのバッテリーを買うと言ったので、彼女もついて行きました。

店の中に入って買い物に取り掛かると、彼がバッテリーの機種番号のメモを忘れてきたことに気付きました。

機種を間違うと取付ができません。

ポケットを探してもメモはなく、彼女も心配そうな顔で彼の方を見つめていました。

すると、彼が急に大きな声で笑い出しました。

彼女はなぜ笑うのかがわからずに、キョトンとしていました。

すると彼が自分の左手の手のひらを返すと、手のひらにボールペンで機種番号を書いていたのです。

時間がなかったので、あそびごころで直接手のひらに書いたそうです。

それを思い出して笑ったのです。

彼女もつられて大笑いして無事買い物ができました。

これを境に、二人は気軽に話をするようになって、恋愛が始まったそうです。

ちょっとしたあそびごころのお蔭で、お互いの心を開くことになったのです。

あそびごころで心が通う

自分では忘れてしまっていたあそびごころでも、時間が経ってもその効果は変わらないようです。

どこかに旅行に行った時に買った、思い出のロケットペンダントに、愛犬の写真を入れておきます。

みんなは大事な恋人の写真が入っていると思っています。

そして、たまたま彼がそれを見つけて、誰か他の好きな彼氏の写真が入っているのではと疑念を持った時に、できるだけもったいぶって話を引き延ばしておいて、彼氏にペンダントの写真を見せるのです。

そこには可愛い舌を出した愛犬が写っているのです。

そのペンダントの写真に嫉妬していた彼氏は爆笑してますます心が通うようになったそうです。

ちょっとしたあそびごころは、からくりが判ると微笑ましくて仲良くなれるのです。

7.新しいことにも挑戦できるから

仕事にあそびごころを取り入れると、その時は仕事の効率が悪くなったり失敗することがあります。

しかし、その失敗はいつもの失敗と異なる結果を導くこともあるのです。

その失敗に興味をもって、原因を掘り下げて調べてみると、思いも寄らないような現象が起こっていることもあります。

真面目にやっていると、絶対に判らない現象です。

この失敗から、新しいチャレンジの方向が芽生えることもアリです。

まったく新しい発想でチャレンジができるのです。

面白い発想ができる

ノーベル物理学賞を受賞するような偉大な人でも、あそびごころが満載の人もいます。

何百回というほどの失敗を重ねても、へこたれないのです。

それは、失敗を繰り返さないように新しい発想や面白い発想をもって、チャレンジしているからなのです。

面白い発想を生み出してくれて、チャレンジができるという喜びに溢れているからなのです。

クリエイターにとって、面白い発想が生まれなければ、仕事ができないのです。

8.人生を楽しめるから

あそびごころは、個人の意志で生まれて実行されるのです。

美味しいデコレーションケーキを作る時に、ここにはこのフルーツを置いて、こちらは色違いの別のフルーツをトッピングしてなど、あそびごころというのは、人生を楽しむためのスパイスのようなものなのです。

無くても問題ありませんが、あったら楽しいものです。

苦痛な仕事もゲーム感覚

繰り返し行う単調な仕事も、ある時にはゲーム感覚で対応すると、それもまた面白いものです。

連続で何回できれば彼女にデートを申し込むとか、自分にご褒美として帰りに一杯飲むとか、自分だけの目標を決めておいて苦痛な仕事をゲーム感覚で処理すると、これでも楽しくできるのです。

このような工夫もあそびごころでできます。

9.心に余裕を持てるから

あそびごころを持って何かにチャレンジすることは、今の流れを変えてみたいとか、周りの人がどんな反応をするか試してみたい、などの興味本位なところもあるのです。

自分が予想しなかったような良い方向に進んで行くと、楽しくなります。

万一、予想外のことが発生しても、それを補うだけの余力があるので、心に余裕を持って進めることができるのです。

あそびごころを持ってまずはチャレンジ

あそびごころの原点は、今の形式や殻にこもらずに、新しいことにチャレンジするひとつの方法なのです。

あそびごころでチャレンジすることは、独特の勘も働いているようです。

10.適度な緊張やリラックスを持てるから

あそびごころの実行には、万一大きな問題が発生すれば、その時には責任を取る覚悟がいるのです。

だから、当然あそびごころと言えども緊張もするし、うまく運べば喜びもひとしおです。

あそびごころは、適度な緊張とリラックスを持つことができるのです。

ユニークな発想や逆転の考えが生まれる

世の中でユニークで素晴らしいと絶賛されるような出来事は、どんなに正確に真面目に実行しようと、常識的なことを繰り返してもできないのです。

あそびごころで見られるような、普通とは違う感覚での実行が、ユニークな発想や逆転の考えが生まれるのです。

あそびごころがある人の特徴

得意な発想で素晴らしい成果を達成した時には、あの人のあそびごころから生まれた技術だとか結果だとか言うことがあります。

そんなあそびごころのある人とは、どんな人か考えてみました。

無邪気な気持ちを持って物事を考えられる

あそびごころのある人の発想は、時には幼稚な発想もあります。

それは、子どもが抱く純粋な疑問から生まれるもので、その疑問を確かめようとすると、あそびごころになってしまうのです

気持ちに余裕がある

あそびごころの発想が、幼稚な考えだと思われても、それに動じない気持ちの余裕もあるのです。

自分が良いと決めたあそびは実行するのです。

ストレスと上手く付き合っている

他人の批判や嘲笑も、意に介しません。

馬耳東風で聞き流すのです。

必然的に、ストレスなど溜まらない性格なのです。

自分に合った対処法を知っている

あそびごころを理解できない人には、さらに追加のあそびごころを発揮する気持ちもあるのです。

それで驚く周りの人間を見ながら、マイペースでできるような自分に合った対処法を知っているのです。

メリハリを持てる

仕事で言えば、仕事にメリハリをつけることが得意な人です。

仕事と遊びの境はないので、必死に働く時は働き、休む時にはキッチリと休むというやる気スイッチがちゃんとついているのです。

締めるところは締める

あそびごころですから、必ずしもキチットした成果を期待している訳ではありません。

失敗は当然で、むしろ失敗から次のあそびごころを見つけるのです。

いつまでも繰り返して追っかけません。

諦めるところは諦めるのです。

まとめ

真面目に仕事をしていると、褒めてくれます。

逆に、遊んでいると怒られるのが常識です。

しかし、真面目に仕事ばかりしていると逆に大丈夫かなと心配されてしまいます。

そして、誰も考えなかったような面白い遊びを考えると、すごい奴だと感心されるのです。

このように、仕事も遊びも明確な境目はないのです。

だから、仕事の中にあそびごころを加えて仕事をしても、結果が良ければ評価は上がるのです。

街を歩くと、愉快なネーミングの商店やグッズが見つかります。

つい、クスッと笑ってしまうような時もあります。

これを考えた人は、ずいぶんあそびごころを持った人だなあ、と感心したうえで、これを決定した社長さんの度胸にも感心することもあります。

商品や店名のネーミングは覚えてもらうことが第一で、商売や企画・開発の分野では新しい道を切り開くことが目的です。

いずれにせよ、この世の中はあそびごころが必要な時代なのです。