ある工場では、硬い鋼板で出来ているロボットの機械に、花子とか太郎などのニックネームをつけて呼んでいる会社もあります。
「最近花子の動きが悪い」とか「太郎は嫌な声をだしているぞ」など、機械の不具合を指摘する時もニックネームで呼び合うのです。
修理班も「太郎を診察して来る」などど言いながら点検にかかるのです。
「あの機械が故障した。すぐ修理しろ!」と命令するよりも楽しい会話になって、「よし、あいつのために早く直してやろう!」と頑張るのです。
あそびごころでつけた名前で、和やかになって効率も上がるのです。
あそびごころで心から楽しめるのです。
変な理屈は置いておこう!
あそびごころには変な理屈は通じません。
面白いなあ、楽しいなあ、と感じることができて印象に残ればあそびごころは成功です。
わたしが面白いとつい笑ってしまう、商品のネーミングが得意な会社がたくさんあります。
その中でも印象に残る商品をいくつか上げます。
おならを止める薬です。
女性は、静かな場所でおならが出そうになると困ってしまいます。
我慢してお尻に力を入れると辛くてたまりません。
そんな時に飲む薬の名前が「ガスピタン」です。
ガスが止まるのをイメージしています。
オイルを飲んで便秘を治す薬は「オイルデル」。
内臓脂肪(略して内脂:ナイシ)を取る薬は「ナイシトール」。
急な発熱に貼って冷やすシールは「熱さまシート」などです。
眠気を断ち切るドリンク剤は「眠眠打破」で、車の運転や試験勉強の時の眠気だそうです。
中国の商品かと思いましたが、日本の商品です。
これらの商品名は、理屈抜きで面白く印象に残ります。
あそびごころ満載のネーミングと言えます。
5.信頼関係を築くことができるから
真面目に取り組んでいる仕事でも、緊張の連続で疲れている時に、ちょっとしたあそびごころがあると、微笑ましくなって気分が和みます。
一瞬のリラックス時間になるのです。
分厚い報告書を作成して届ける時に、可愛い漫画かイラストのついた付箋にひと言添えて届けると、受け取る方も緊張が解けてリラックスして読むことが出来ます。
その付箋に添付したひと言が印象に残り、報告書がしっかりとまとまっていると信頼関係も厚くなることもあります。
印象が良くなる
さりげないあそびごころは、会話の中でのユーモアのように相手の心を癒すことができます。
仕事は良くできて上司からの信頼もある男性だが、女性陣からあまり好感を得ていない時があります。
いわゆる堅ぐるしい性格と思われているからです。
普通に会話ができれば良いのにと、周りのひとは思っていたのです。
誰も彼を誘わないし、彼から声をかけて来てもいろいろと言い訳を言って断るばかりです。
そんな中でも、彼は真面目に仕事に取り組んで、業績向上に役立っているのです。
堅ぐるしい印象以外は、特に大きな欠点もないのです。
そんな彼に転機がお訪れたのです。
職場の仲間で紅葉を見に行こうという話しが出て、休日に集まることになりました。
真面目でおとなしい彼は、きっと地味な格好で来ると思っていたのですが、彼らが見た彼のスタイルは予想外でした。
ヤコブコーエンのジーンズとベルトがついたドレープブーツ、上着はイタリアンカラーのジャケットと言うスタイルです。