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ツッコミを上手くやるための10個の...(続き5)

ボケる人というのは言うなれば「その場の空間に自分を投げる人」です。

自分を投げて、ある意味では自分を犠牲にして、その場の空気を良質なものに変えようとする姿勢を常に持っている人ですね。

そういう意味では笑いをとろうとするだけが「ボケ」ではありません。

その場における潤滑油のようなものですね。

停滞した空気を自分を犠牲にして上手く循環せることができる人達は全て「ボケタイプ」と言えるでしょう。

ボケタイプもツッコミタイプもどちらも「その場の空気を敏感に察知する資質」を持ち合わせています。

ただし役割として「投げるか」、「拾うか」が異なるのですね。

空気を察知して「その瞬間の空気を変える何か」を投げることができるのが彼らボケタイプの特徴です。

ツッコミタイプ


一方、ツッコミタイプは今も書いた通り「拾う人」です。

ボケタイプの人間が投げた「自分」を、上手く処理し、その場の空気を一瞬にして循環させます。

ツッコミタイプのアンテナは、ボケタイプのそれよりもかなり敏感かつ慎重に立てられています。

というのも、ボケタイプは、その場に爆弾を投げた後のことは人任せになることが多いのです。

ですが、ツッコミタイプは、誰がどこでボケるか、そもそも「その場におけるボケに似た何か」すらも瞬時に拾う必要があるからです。

つまり、ツッコミタイプが拾ったものは、どんなものでも「ボケ」になりえるというわけです。

ツッコミが上手い人は、ものすごく些細な「ボケっぽいもの」でも、拾い、発展させツッコミそのものをボケにするという特殊技術まで持っています。

日常生活でこういった高度なツッコミキャラクターを観察してると、非常に勉強になります。

観察力や判断力があるのは当然として、その場の会話のリズムまで全て的確に把握していますからね。

いじられタイプ

いわゆる「オチキャラ」と呼ばれる人達ですね。

自分を投げることもなく、他人を拾うこともしません。

率直に言って彼らは何も仕事しません。

にも関わらず、その場に必要な人間なのです。

言うなれば彼らは「逃げ道」です。

困った時に彼らをいじるとそれに便乗し、ボケタイプが爆弾を投げ、ツッコミタイプがそれを処理します。

そしてこのいじられタイプの大きな特徴は、全く自覚していないことにあります。

彼らの仕事は何かをすることではなく、そこにいることなのです。

自分がオチキャラになっているという自覚もきっとないでしょうね。

だからこそいじられ、ボケ、ツッコミ両方のアンテナにうまく引っかかってくれるのです。

この三タイプの人間の仕事がうまく機能した場合、その場は明るく居心地のいい状況になっていることでしょう。

まずはツッコミポジションになること

いじられキャラだけは「先天的なもの」です。

いわゆる天然とも呼べるキャラクターですから、なろうとしてなれるものではありません。

でもボケ、ツッコミタイプは努力次第で、どちらにもなれます。

ではどちらを目指すべきか?

答えは明白です。

さっきも書きましたがツッコミはボケにも変化させることが可能です。

ボケはボケにしかなりえません。

であるならば、まずは「ツッコミポジション」を目指しましょう。

これは僕の個人的見解ですが、ボケタイプよりツッコミタイプの方がはるかに好感度が高いように思えます。