ツッコミが生きる場面を見逃すな!
上記の具体例はほぼほぼプロのお笑い芸人の技ですね。
そしてお笑い芸人はネタを作って事前に稽古をしています。
タイミングなども完全に合わせているので効果は絶大、面白くないはずがありません。
今回は「日常で使えるツッコミ」がテーマなので、より身近な場面を想定したいと思います。
日常会話でどんな時に拾うことができるのか、探ってみましょう。
1.他人のボケに対してツッコミ
当然他人がボケた時は絶好のタイミングです。
誰かがボケた。それを拾う。
基礎にして極意のようなものですね。
問題はどういった拾い方をするか?です。
ツッコミによって、その場に何を生み出すかが問題です。
さらに言えばその場で今足りないものは何かですね。
その場に足りないのが明るい雰囲気であれば、エネルギッシュに端的にツッコミをいれるのがいいでしょう。
足りないのは明るさよりも会話の数だとなれば、端的なツッコミより、その場の潤滑油になるように発展性があるツッコミがいいでしょう。
発展性があるツッコミとは、ボケを拾うことによってボケた人間ではなく、他の人間をその場に誘発するツッコミを指します。
本来ボケとツッコミは二人の間で成立するコミュニケーションですが、第三者をそこに強引に招き入れ会話の幅を広げることもツッコミ一つで可能になります。
簡単な話です。
Aさんがシンプルにボケたのに、Bさんは「Cさん」の名前を出して、それにツッコミます。
当然Cさんもその会話に加わります。という流れですね。
これをどんどん広げていけば、その場にいる全員が会話に参加することになります。
他を巻き込むツッコミ、とでも言いましょうか。
その中でもボケ担当がまた爆弾を投じるでしょうから、その場の空気は停滞することなくうまく循環するでしょう。
ボケにツッコミをいれることにより、その場をどう展開させるか?
これもまたツッコミ担当の手腕にかかっています。
2.ボケていないがツッコミどころがあるものに対してツッコミ
初めに書いたいじられキャラがいると助かるのはこれができるからです。
いじられキャラはただそこにいるだけで、ツッコミどころ満載のキャラクターです。
誰もボケず、その場に明るさが欠ける場合はいじられキャラを頼るのが一番簡単です。
いじられキャラにツッコミ、それ自体をボケに変換し、明るさを演出するというわけですね。
もちろんやり過ぎは禁物です。
あくまでツッコミはツッコミ担当ですから、あまり爆弾を投下するのは危険行為です。
でも一つ雰囲気を変えるとその場に、新しい空気が入り込んできますから、そこまで乱用しなくても大丈夫でしょう。
もちろんこれはいじられキャラでなくても成立します。
目に入る全てがツッコミの対象になりえます。
腕のいいツッコミ君は、それらの中から、その場に合ったベストチョイスをして、何かを拾ってくれるでしょう。
このツッコミは話題の提供という意味でもあります。
それによって変わった空気の流れを察知した誰かが、今度は新たな爆弾を投下してくれるはずです。
彼らが何を見て何を感じているのか、頭の中を解剖して覗いてみたいものですね。