青い鳥症候群って聞いたことはありますか?
青い鳥症候群とは、精神科医の著書の中で提唱した概念なのです。
メーテルリンクの童話「青い鳥」が元になって名前が付けられた症状となります。
この青い鳥症候群になってしまうと、自分が思い浮かべる理想と現実との差に不満を感じて自分の理想を追い求めて次々に新しいことやモノを手にしようと考えてしまう症状です。
理想と現実のギャップから理想を追い求める…当たり前の行動なのですが、理想を求めるがあまり現実逃避の手段として今やるべきことをしないで次々に新しいものに手を出してしまうところが青い鳥症候群の症状なんですね。
比較的若い人に多い症状で、自分の理想の天職を求めるがあまり、自分の求めているのは今の職場ではないこの職場は自分の理想の職場ではないと転職を繰り返してしまう…
簡単に言ってしまうと忍耐力が全く無い状態とも言えるでしょう。
こういった忍耐力があまり無く次々に新しい物を求めてしまう事は誰にでも起こり得ることです。
いつの間にか青い鳥症候群になっていないか自分と照らし合わせながら見て頂けたらなと思います。
青い鳥症候群を分析しよう!
青い鳥症候群に人はなぜなってしまうのでしょうか?
自分でも気づかない内に青い鳥症候群になっているかもしれません。
自分自身が青い鳥症候群になっていないか分析して下さい。
1.青い鳥症候群とは?
そもそも青い鳥症候群とは文頭でも説明させて頂きましたが自分の理想を追い求めるが故今の現状に満足できなく次々に新しい環境を求めてさまよってしまう症状のことです。
自分の理想を追い求めて新境地へ向かう事自体は悪いことではありませんよね。
ではなぜ青い鳥症候群は精神疾患のように扱われているのでしょうか?
自分自身は実際にはこうではないんだ本当はもっと輝けるのに周りが私の邪魔をしているなどと自分が思い描く自分自身(理想の自分)になるのには今の環境がダメなんだと新しい場所を追い求める行為が青い鳥症候群なのです。
青い鳥症候群にならないためには自分の思い描く理想の自分はあって良いのですがその理想の自分になる為にはまわりの環境が…や、まわりの人がなどと自分自身は何の努力もしないで他のせいにしていてはダメなのです。
この状態では自分自身は成長しない状態となってしまっています。
この自分が成長していない、何の努力もしていないことに青い鳥症候群になってしまった人は気付かないのです。
自分は能力が沢山あって周りが邪魔をしているなどと思っているのですが実際には他の人との能力の差はほとんど無くむしろ出来ていないのは他の人よりも能力が低いだけなのかもしれません。
そこで本当は努力をして人よりも上手にできるようにしていくのですが、青い鳥症候群になってしまうと環境がダメなんだと周りのせいにして努力をすることをしないでその場から逃れるいわば現実逃避をしてしまう症状なのです。
理想の自分を思いえがくことはとても素晴らしいことですが、その理想の自分になる為の努力をするのか現実逃避をしてしまうのかでまわりからの評価や自分自身の成長に大きく関係してきます。
チョットした考え方の違いで大きな差になってしまいますので今現在の自分自身はどうなのか確認して下さい。
うまくいかないことを人のせいや周りのせいにしていませんか?
本当はあなた自身の努力が足りないだけなのかも?
2.語源は?
青い鳥症候群の語源とは、「青い鳥」というモーリス・メーテルリンクが書いた童話が元になっています。
この童話の中で、チルチルとミチルの主人公が、幸せの象徴の青い鳥を探しに行くお話で、この幸せの象徴である青い鳥は意外と近くにある事に気付かされるというお話があります。
このことから、現実の今よりももっといいお仕事がある、もっといい人がいるはず、今よりもっといい人が現れるはずと現実を直視しないで根拠のない青い鳥を探しし続ける人たちのことを総称して青い鳥症候群としています。
現実が見えずに理想を追い求めてばかりな人たちのことですね。
3.モラトリアム人間と同じ?
モラトリアム人間と言うのは聞いたことありますか?
モラトリアム人間とは簡単に言ってしまうと精神年齢が低い人の事なのです。
元々のモラトリアムとは猶予期間のことを言います。
この猶予期間の意味から心理学用語としてモラトリアム人間と言う言葉がうまれました。
猶予期間、年齢では大人の年齢なのですが、精神年齢が低く大人になるまでの猶予期間が必要な人たちのことをモラトリアム人間と言います。
心理学の世界でも元々は大人になる為の必要な準備期間のことを言っていました。