しかし現在では、大人になりたくなく精神年齢が子供のまま、大人のように自分の行動に責任を持ちたくないと言ったような大人になる事から逃げている人達を指すことが多くなっています。
世間一般的に年齢が高くなると大人の仲間入りをして大人として扱われますよね。
「大人なんだからそれぐらい常識ですよね」や子供の時みたいに1から10まで全てを手とり足とり教えてはくれませんよね。
大人の場合は自分自身で考えて行動して行くのが当たり前なのです。
自分で考えて行動してその行動に対して責任を持つことが大人の責任です。
しかしこのモラトリアム人間の人は精神年齢が実年齢よりも幼く自己形成がまだ完成していない状態の人なのです。
そのため大人の社会に中々溶け込めなく社会では浮いている存在として扱われてしまいます。
いわゆる、当たり前の集団行動ができない人となってしまっているのです。
今の状況はみんなで一緒に合わせて行動しなければいけない状況の時にでも一人だけ自分の興味のある事をおこなってしまい、まわりの人達からあの人は常識無いな…何を考えているんだろう?なんて思われてしまいます。
このモラトリアム人間の人達も自分自身では自分が社会では不適合とレッテルを張られている事には気付いていません。
この気付いていないところが厄介なのです。
子供のように自分自身はスゴイ人間なんだと思っていて精神年齢も低いため責任を自分では負いません。
このため何か問題が起こったとしても自分の責任ではなく今の環境がダメなんだとまわりのせいにしてしまいます。
このためモラトリアム人間の人は定職につくことが困難で世間ではいわゆるニートと呼ばれてしまう人達になってしまうことが多いです。
青い鳥症候群の人の中にはこのモラトリアム人間も人はいますが、モラトリアム人間の人が全て青い鳥症候群になっているのかというとそうではありません。
青い鳥症候群の人は自分の理想を追い求めての現実逃避ですがモラトリアム人間の場合は自分の責任から逃れるための現実逃避なのです。
同じ現実逃避をしているのですが少し違いああったんですね。
4.ピーターパン症候群との違い
ピーターパン症候群というのは聞いたことありますが?
上記のモラトリアム人間と似ている症状ですので混同しがちなのですが実際は似て非なる症状なのです。
大きな意味合いではピーターパン症候群もモラトリアム人間も青い鳥症候群も同じ症状として扱われてはいますが、本当は全て似て非なる症状なのです。
モラトリアム人間は実年齢よりも精神年齢が低い状態の人を言います。
ではピーターパン症候群になっている人はどうなのでしょうか?
ピーターパンと言えば想像がつくかと思いますが大人にならない世界ネヴァーランドの世界の住人ですね。
ピーターパン症候群とは大人になりたくない人がなっている症状のことです。
大人になってしまうと責任を持って行動しなければいけませんがピーターパン症候群の人は自分が好きなことだけをやって生きていきたいと思っていて大人の責任は負いたくないと考えています。
何か問題が起こってしまっても誰かが何とかしてくれるだろう私には責任はないからと自分がしてしまったことに対しても責任を負いません。
いつまでも大人にはなりたくなくて子供のまま自由気ままに生きていたいと考えているのです。
この症状になってしまうと実際には大人になれる精神年齢なのですが責任を負いたくないまた、社会が求める自分を演じるのは嫌だと自分自身が好きなことだけをしていたいと子供のままの状態を求めてしまうのです。
そうすることでまわりの人からはあの人はいつまでたっても子供のままだね、気分屋だから対応が難しいよ、などと思われて人が自然と離れていってしまいます。
また、自分自身も他人のことを自分に何か責任を押し付けてこないかなと恐れてしまい人との付き合いが上手にできなくなってしまいます。
それ故に自分から人を遠ざけてしまいます。
最初の内はそれでも自分自身は納得しているのですが、次第に孤独と疎外感にさいなまれてしまい精神状態が悪化していってしまう恐れもあります。
自分自身が避けているのにかまってくれないと疎外感が出てしまう…自分勝手と思われがちですが少なからず誰しもが持っている感情なのです。
気分がすぐれない時には誰にも話しかけられたくないと思いながらも誰からも心配されないとそれはそれで嫌ですよね。
この感情の肥大した状態と思って下さい。
全て自分が招いたことなのですがこの状態になってしまってもまわりの人がかまってくれないからなんだと自分では責任を負わなく人のせいにしてしまうのです。
このピーターパン症候群にならないためにはまずは自分自身を見つめなおして、出来ること出来ないことを自分自身がはっきりと分かることが重要です。
出来る事と出来ないことが分かれば出来ることから社会と接して責任もってやりとげる事を繰り返していくだけです。
これだけで多くのピーターパン症候群の人は脱却して大人の社会の仲間入りをすることができます。