子どもの時は、女の子であれば、お嫁さんになることにすごく憧れを持っていて、ウエディングドレスを着た花嫁さんは本当に憧れの的でしたよね。
自分のいつか、あんな素敵なドレスを着て、好きな人と結婚したいと思っていたかもしれません。
でも、いつしか結婚に対する憧れはどんどんと薄れ、逆にしがらみのように感じるようになった人もいます。
大人になるにつれ、結婚に対する単なる美しいイメージが、現実の結婚に関係する問題で覆われてしまって、イメージが悪くなってしまったのかもしれません。
実際、皆さんの周りの女性たちの中で「早く結婚したい!」と思っている人たちはどのくらいいますか?
逆に、「私は結婚しなくていいかな・・・」と思っている人はどのくらいいるのでしょうか?
親の立場の方であれば、娘が自分たちの時代ではとっくにみんなお嫁に行っている年齢になった時、「いい人いないの?」、「早く結婚相手探しなさい」といいたくなるかもしれません。
しかし、当の本人には全く結婚する意志が見えなくて、どうしたものか・・・と頭を悩まさせている親御さんもいます。
結婚するのは本人ですし、結婚に伴う生活の変化や問題に対象するのも本人なので、決定するのは本人なのですが、少し前と比べて、現代のいわゆる結婚適齢期の女性たちの結婚に対する考えや姿勢というものが変わってきていることが感じられるでしょう。
では、今どきの女性たちって本当に「結婚したくない」という人が増えてきているのでしょうか?
まずは、統計からその実態を探ってみましょう。
20代半ば~30代後半の未婚率が高い!
最近、「未婚率の増加」とか「晩婚化」という言葉がニュースでもよく聞くようになりました。
日本社会が超高齢化社会になっていることの原因の一つとして、未婚率が増加し、子どもたちの数がもっと少なくなるのでは?ということも懸念されています。
しかし、実際のところ、昔と比べて若い世代の人たちの未婚率というのは増加しているのでしょうか?
2015年の国税調査によると、25~29歳の女性のうち、未婚の女性というのは61.3%でした。
つまり、20代後半になっても半分以上の人が独身であるということです。
さらに、30~34歳になるとどうなるかというと、34.6%の女性が独身で、35~39歳の人の23.9%が独身という結果が出たそうです。
みなさんは、この数字を見てどう思いましたか?
未婚率が高いな~と感じた方もいれば、普通じゃない?と感じた方もいるでしょう。
まあ、20代後半になってくると、結婚したいと思っている人はちょっと焦りを感じ始めて、婚活を始めますよね。
30代に入るといよいよ本格的に婚活する人もたくさんいるでしょう。
しかし、30代前半のうち、約3人に1人はまだ未婚ということになります。
30代後半になっても、およそ4人に1人は独身です。
昔は結婚するのが当たり前だったのに……
2015年の数字を30年前と比べてみると大きな違いがあることがわかります。
30年前ですから、ちょうど今結婚適齢期と呼ばれる人たちにとっては、親世代ということになります。
30年前の1985年の統計によりますと、25~29歳で未婚の女性は全体の30.6%しかいませんでした。
そして、30~34歳になりますとその未婚率は10.4%となり、35~39歳ではなんと6.6%なんです。
つまり、30~34歳までの女性は、約10人中9人は結婚しているということになります。
つまり、女性は20代または30代前半までには結婚するのが当たり前だったわけですね。
そのくらいの年齢の女性は、自分で出会いを見つけられる人は結婚するし、なかなかいいひとがいないという人でさえ、親や親戚、仕事場の先輩、さらに近所の人から、お見合い話などもたくさん受けて、結婚することが多かったように思います。
今と比べるとかなり違いますね。
それで、親世代がよく20代後半や30代になった我が娘に対して、「私たちの頃はあなたくらいの年齢ではもう結婚しているのが普通だったのに・・・」というのが理解できますね。
しかし、親も自分たちの時代と、今の人たちとでは結婚に関してはかなり現状が変わってきている、ということを理解しなくてはいけないでしょう。
今では40代でも未婚!
そして、今では40代の人でも未婚の女性が増えています。
例えば40歳の人たちの中で独身の女性は20.5%ですので、約5人に一人は独身であるということになりますね。
45歳になると17.4%となります。
40代最後の49歳では、14,8%ということで、まあ、それでもおよそ7人に一人が独身です。