さらに、生涯未婚率も増加しています。
生涯未婚率というのは、50歳までに一度も結婚したことのない人たちの割合を示しています。
一番最近の調査によりますと、女性で生涯未婚の人は全体の14.06%に上ったようです。
これはつまり7人に1人は未婚のまま50歳を迎えているということです。
この生涯未婚率についての推移を見ていきますと、約50年前の1965年の時点では女性の割合はなんと2.6%でした。
そして、2010年には初めての10%越えをして10.6%となったのですが、その後年後である2015年ではさらにその割合が大幅に増加しているという結果になりました。
年齢を重ねるごとに、理想が高くなっている
40代というと、仕事もキャリアを積んでバリバリ活躍している頃でしょうか?
女性も社会で活躍できるようになってきたことにより、30代ではまだまだ仕事をしていたい、という女性も多いでしょう。
そんな女性たちが40代になり、いざ結婚しようとなると、理想も高くなっているのが現実かもしれません。
いろいろな経験をしてきたし、いろいろな男性たちを見てきました。
さらに、自分の生活レベルもそれなりに高くなっている状態で、結婚という選択肢を選びたいと思っても、それにはたくさんの条件をクリアできるような男性を求めてしまう、ということがあります。
年齢を重ねるごとに、どんどんと理想が高くなってしまうと、なかなかその理想通りの人を見つけることができなくなり、結婚がさらに遠のいてしまいそうですね。
どのくらいの人が結婚を嫌がっている?男性編
では、次に男性の中ではどのくらいの人たちが「結婚しない」という選択肢を選んでいるのでしょうか?
そもそも「結婚がイヤ」という理由で結婚していないのでしょうか??
今の社会の現状と、その原因についてちょっと調べてみましょう。
結婚したくてもできない?若年層の未婚率
先ほどの2015年の国税調査をもう一度見てみると、男性の未婚率もかなり増加していることがわかります。
男性の場合、20~29歳での未婚率はなんと72.7%という結果が出ています!
ほとんどの人が独身なんです。
そして、30~34歳になると、47.1%となります。
つまり30~34歳の男性でも、約2人に1人は結婚していない、ということなのです。
20代で結婚している方が珍しい、というくらいなんですね・・・。
この25歳~34歳までの男性のうち、未婚の方にその理由を尋ねたところ、理由の一つとしては「適当な相手に巡り会えていない」というものだったそうです。
「いつかは結婚したい」と思いつつも、まだ心から「結婚したい!」と思えるような女性に出会えていないことから、独身のままでいるということですね。
「出会いがない!」と叫んでいる人も多いですよね。
そして、もう一つ重要な問題としては「結婚資金がない」というものでした。
結婚するということにはお金がかかります。
それで、結婚したくても相手を養えるだけの経済的な余裕がない、自分の生活をやりくりするだけで精いっぱい、という男性も多いということです。
「若者の貧困」という社会問題も最近よく耳にするようになりましたが、経済的な理由で結婚したくてもできない人も多い、というのが今の日本の現実ということなんですね。
雇用の不安定化や低所得化がその背景にはあるようです。
そして、35~39歳の男性のうち35%の人が未婚という結果がでています。
昔と比べて、女性同様結婚率が下がっている
では、昔と比べると2015年の数字というのは、どのくらいの差があるのかというと、先ほどの女性と同じく1985年、つまり30年前の統計と比較してみましょう。
1985年の時点では、25~29歳の男性のうち未婚率というのは60.6%でした。
あれ?
そんなに変わりませんね。
30年前でさえ、10人中6人、つまり半数以上は未婚だったわけです。
しかし、30~34歳になりますと、その数値は28.2%となります。