ということは、3,4人に1人が独身だったということです。
2015年には同じ年齢層で2人に1人が独身ということを考えると、女性同様に男性も結婚率が下がってきている、ということがわかりますね。
未婚化の原因としては、先ほど述べたように出会いがないということや、経済的な余裕がない、ということに加え、さらに「そもそも結婚したくない」という男性も増えてきている、ということが未婚率の増加につながっているのでしょう。
独身貴族!中年層の未婚男性
20代、30代の男性で、経済的な余裕がないということで結婚できない人が多い現代ですが、40代となってある程度経済的な余裕がでてきたとしても、結婚しない人たちもいるようです。
40代、50代の未婚率を調べてみると、2015年の国税調査では40~44歳の男性の未婚率は30%、45~49歳で25.9%ということでした。
つまり、40代前半であっても3人に1人は未婚であるということになっています。
40代後半になると4人に1人という結果になっていますね。
そして、もう一つ気になるのが生涯未婚率です。
男性の場合、50歳までに一度も結婚したことがない人というのは、23%に上りました。
つまり、およそ4人に1人は生涯未婚ということで、これこそ「結婚離れ」の現実がよく表れているのではないでしょうか?
そして、その男性たちの中には”あえて”結婚をしない、という人たちもいて、結婚して家庭をもつよりも、1人の生活をエンジョイしている人たちも多いのです。
それこそ「独身貴族」といわれる人たちですね。
「独身貴族」と言う言葉は、もともと実家暮らしをしている独身者を指していたようです。
実家暮らしをしていると、お金も時間もかなり自由に、主に自分のために使えますよね?
それで、そのような優雅でマイペースな生活を望んでいて、結婚するための経済的な余裕があっても結婚しないような人たちを「独身貴族」と呼んでいるようですね。
しかしながら、中年層の男性で独身だからといっても今は親の介護とか、雇用が不安定だったり低賃金という問題ゆえに、経済的な余裕がある人ばかりではありません。
しかし、既婚者から見ると時間の面でもお金の使い方の面でも、比較的余裕や自由があるように見えることから、中年層の未婚男性はみんな「独身貴族」って言われることもあるみたいです。
なんで結婚を嫌がるの?女性編
昔は、女性はある年齢になったら、みんなどこかにお嫁に行くというのが普通だったみたいですが、現代では様子がだいぶ変わってきているようですね。
統計からもそれがよく分かったのではないでしょうか?
でも、どうして現代の女性たちの中に「結婚はしたくない」という、結婚を嫌がる人たちが増えているのでしょうか?
今どきの女性の結婚観や、結婚に対する見方というのはどうゆうものなのか、調べてみましょう。
昔の価値観との違い
なぜ、結婚するチャンスがあったり、恋人がいる女性でも”結婚”となると、消極的になる人がいるのでしょうか??
それには、昔と今との価値観の違いが関係しているようです。
「結婚したら女性は家庭に入るもの」が覆っている!?
昔は、女性は20代、30代になったら結婚してお嫁に行き、家庭に入って子どもを育てる、というのが当たり前とされていました。
女性としての幸せは、結婚して子供を持つ、ということに大きく依存しているとさえ、考えられていました。
なので、女性たちは結婚した後は、子どもを産むこと、そして育てること、自分は家庭に入って夫をサポートすることが普通であり、それが自分たちの役目でもある、と思っていたわけです。
しかし今、そのような「結婚したら女性は家庭に入るもの」という考え方自体が、疑問視されてきています。
それは、女性の社会進出に伴って、男性と同じように社会で働き、そして活躍してきたからでしょう。
しかし、それでも今だに日本の多くの人の考えの中に、「結婚したら女性は家庭に入る」という考えが残っていることで、女性はかなり悩む、あるいは当惑すりことになります。
つまり「結婚したら家庭に入る」ということを嫌がる女性も増えている、ということです。
なぜでしょうか?
家庭に入る、ということは、自分の自由が制限されます。
もし、結婚相手の男性が自分の親との同居がしたい、と言われたなら、結婚することによって相手の親との同居生活という課題とも向き合わなくてはいけません。
つまり、家庭という枠の中に閉じ込められる、という印象なのです。
昔は当たり前だったことかもしれませんが、今は自由に生きて、自分のキャリアも持って社会で活躍している女性が多い、ということからすると、そのように女性だけがどうして家庭に入って家事をしなくてはいけないのか、という不満が浮上します。
家事や子育てをしたい、と思っている女性にとったら結婚するのは自分の人生の中で魅力的なのかもしれませんが、結婚や子育てはしたいけど、女性のほうがいつも仕事などを犠牲にしなくてはいけない、と思うと結婚のメリットがわからなくなってしまうこともあります。