新しい人が入ってきても同じような感じに育てるのでコピー人間が増えているような状況と言えます。
仮に会社を大きくしたいと考えるのであれば、これからは新しい考えをいれなければならないのに、これでは大きくすることもできません。
これまで続いてきた習慣や勢い
惰性とは「これまで続いてきた習慣や勢い、もしくは癖」などを言います。
これは伝統を重んじる日本では、やり方や考え方を変えることに抵抗があるので惰性のまま物事を進めている集団は多いです。
もしくは新人の時に教わったやり方をずっとやっている人もいるなどします。
伝統を守ることは正しいことです。
しかし、やり方や考え方が変わらないままは果たして良いと言えるのかは疑問です。
変化についてよく例にあげられるのは羊羹で有名な「とらや」です。
創業してこれまで400年の歴史を持つ和菓子屋ですが、なぜ続いているかと言うと、ほとんどの人は伝統の味守り続けているからと勝手に解釈していますが、実はこれは大きな間違いです。
会社の理念は変わっていませんが、羊羹の味はなんと毎年変えているのです。
時代に合わせて羊羹の味も変化させているので400年も経営ができているのです。
味なんか変わっていないと思う方もいらっしゃると思いますが、お客様にわからないように変えているそうです。
惰性で物事を進めるとは
ここまで企業などを参考に惰性の意味を説明してきましたが、惰性という言葉自体には悪い意味はありません。
悪い習慣や癖に強く着目が置かれているために惰性という言葉を持って使用されているだけです。
惰性で物事を進めているとまず成長が期待できないのと、新しいことへチャレンジできないといった雰囲気が生まれます。
何度も言いますが時代は変化していくものです。
時代が変化するのに、ご自身や会社などが変化しないのは時代についていけていないということになります。
中には時代について行く必要なんてないと腹をくくっている人もいますが、私たちは時代に生きているのでついて行く必要があるのです。
良く戦などで勝利した方が、時代が我々を選んでなどというのはこのことが現れているのではないでしょうか。
ここからは惰性で物事を進めることについて説明していきます。
「これまでと同じでいこう」
惰性で物事を進める方はこのようなことを口にされる方が多いです。
遠回しに変化を受け入れたくないと言っているのです。
確かにこれまでと同じで行くことも大切ですが、変化も少しずつ受け入れて行かないと成長が期待できません。
人間以外の動物は気温やその場所の環境条件の中で生き抜くために進化という変化をしてきました。
人間は変化はできませんでしたが、脳を発達させて環境を変えることをして生き抜いてきました。
つまり、同じままでは生きていくのが難しいのです。
何か変化となることがあって、それを受け入れたくないといった時によくこのような言葉が聞こえてきたら考えるようにした方が良いと思います。
そこにいて自分は大丈夫なのかと、世の中には「変えてはいけないもの」と「変えなくてはいけないもの」があるのです。
同じでいっていいのかどうか考える時がきたと言えるでしょう。
「今までそうだったんだから別にいいや」
このような言い分はある意味逃げですね。
もしかしたら失敗するかもしれないけど、今までのやり方をしての失敗だからやり方が悪いのであって、指示通り動いた自分たちは悪くないと言っています。
最近、騒がれている企業の不正などもこのような感じから生まれている気がします。
不正とわかっていながらも今までそうだったんだから別にいいやと思って不正をそのまま継続させてしまっているような雰囲気になってしまっているから不正が止まらないのです。
惰性で物事を進めているといつしか悪い方へ流れていってしまう危険性があることがこの言葉から想像がつきます。
良き伝統は引っ張っていくことが大切ですが、悪い伝統はどこかで断ち切らないとあとあと大変なことになってしまう可能性があるので今までそうだったからと考えるのは辞めましょう。
️惰性で物事を進めない方がいい理由
ここまで惰性で物事を進めることに関して説明してきましたが、おそらく読んでいて惰性で進めることがどれだけで危険かがわかった人も多いと思います。